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まむおの小説シリーズ

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私が書いた小説をまとめました。
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#ショートストーリー

曇りのち…

本当に人との出会いは気まぐれだ。天気のように晴れの日もあれば、にわか雨の時もある。今日は蒼い空が広がっている。こんな晴天は数日なかったこと。僕は、アスファルトを噛み締めながら歩みを進めた。 僕が出会った女性は、遠慮がちで控えめな性格の持ち主だった。セミロングの少し茶色掛かった髪を束ねて、目の前に座っている。視線を合わせるのが恥ずかしいのか、目を逸らす、そんな女性。決して僕の好みではないけれど、気になる存在感を醸し出していたのは事実だ。 どうして一緒にいるのかも分からない。

「ひとってな…」

4月、お互い部署を異動した。 彼と一緒に取り組んでいた店舗から離れ、私は新天地の環境の変化に戸惑っていた。 そんな状態だと、彼と出会った半年間は、かけがえのないもののように感じている。 彼に合ったのは昨年、暑い夏が終わりかけた9月初旬。 猛威を振るう感染症の影響で、私の職場環境も様変わりした。 急遽、私が勤めていた店舗閉鎖の決定。一緒に取り組んできた仲間との別れ。ここまで私が仲間と築いてきたものが、一瞬で崩れ去った。 モチベーションも上がらず、私は、何をやっている