リストカールで握力は強くなのるか?

ある程度のトレーニング習慣が身に付いてくると、定番のトレーニングでは物足りなくなって色々な補助トレーニングをやりたくなってきます。

よし、今日はリストカールとリバースリストカールをやろう!コレで前腕を極太にして、超握力を身に付けてやるぜ!

リストカール(リバースも)は、そもそも動作自体が単純なのでトレーニングテクニックが未熟な方でも、簡単に前腕屈筋群へ強烈な刺激を入れることの出来るエクササイズです。つまり手軽に追い込めるのです。メニューが終わったら前腕は強烈にパンプし、直後に手をグーパーするだけでもしんどくて、トレーニングをやり切った達成感に満たされます。

ここでこう思うのです「これで握力も強化できて、リンゴ潰しができる様になったら皆んなに自慢できるぞ」と。

当時私自身そう思ってました…リストカールが好きだったのでかなりやり込んでいましたし、前腕屈筋群を収縮させると、そこに力こぶが出来る位に鍛え込んで、いざ!リンゴを握ってみると…アレ?…いやいや(^◇^;)リンゴはまだレベル高かったわ( ;´Д`)もっと鍛えよう!

数年後、偶然職場で握力計を握る機会がありました。(この時もリンゴは潰せてませんでした)ヨシ!リストカールが趣味と言える程やってる俺なら、80kg位出るんじゃないか⁈と意気込んで握ってみると58kg…ソンナバカナ………_:(´ཀ`」 ∠):

結論!リストカール(リバースも)は握力強化に特化したトレーニングでは無い。微妙な表現の意味は後述します。

私がトレーニングを初めたのは空手がキッカケでした。今から約25年程前ですが、当時指導していただいていた師範が結構なトレーニングマニアで、リストカール専用の器具をお持ちの方でした。手首を動かすだけのフォームでは無く、指先から巻き込む様に握ってカールするフォームで教えていただきました。このフォームでやれば、普通に手首を動かすだけと違っていかにも握力が強くなりそうなイメージですが、上記の通り握力向上という結果は出ませんでした。この「リストカールだけでは握力を強化出来ない」は私だけの話では無く、握力トレーニーという超コアなトレーニーの間では最早常識です。

強くならない!と言い切ると若干語弊があるので、ウェイトトレーニーに分かりやすく例えると「アームカールは前腕メインのトレーニングでは無い」と言えば分かりますかね?前腕を鍛えようと思ってアームカールする人は居ません。握力を鍛えようとしてリストカールだけをするという事はそういう事です。高重量のアームカールで前腕に入る刺激は、あくまでも二頭トレーニングの副産物です。

リストカールはフォーム次第ではありますが、ほぼ手首を動かすだけの動作です「握力」読んで字の如く握るという動作はほぼしていません。ココも大きな落とし穴です。じゃあ握力強化でリストカールやる意味無いのかと言うと、そうでも無いのがまた難しい所なんです。ここからは完全に私の持論ですが、握力(握る力)に対する前腕屈筋群の関与は数%しかないのではないかと思うのです。リストカールが握力強化に特化したものでは無いという理由がここにあります。あくまでも握るための力は掌に付いている筋肉と腱や靭帯等が大部分を占めていて、前腕屈筋群はその動きにつられて動く程度の関与ではないかと思うのです。その証拠に握力が強い人は手が分厚いです。私も握力トレーニングをする様になってから掌がかなり分厚くなりました。重ねて言いますが、これは医学的見地の無い工業高校を底辺で卒業したトレーニングマニアのオッさんの経験則からくる「持論」です。

つまりリストカールは握力強化のメイントレーニングでは無く、補助トレーニングという事になります。ですから無駄ではありませんが、握力を強くしたくてリストカールばかりやるのは超遠回りです。ではどうすれば握力が強くなるのか?は…気が向いたら書いてみる事にします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?