霞が関官僚が、Ubieの事業開発Opsになった話
はじめまして。Ubie Discovery 事業開発Opsのmamuと申します。Ubieに入社してからもう少しで1年になるので、国家公務員からUbieに転職した背景や事業開発Opsについてお伝えしていきたいと思います!
自己紹介
大学では法学部で民法や国際法を専攻、在学中に国家公務員試験を受験し、2014年に総務省に入省しました。総務省では、電気通信事業分野の消費者保護や郵政行政、地方での情報通信分野の振興やデジタル田園都市国家構想推進などの政策に約8年間携わってきました。
官僚時代の葛藤
もともと人の役に立つ仕事がしたい!という想いで霞が関官僚を目指した私ですが、人々にとって不可欠なライフラインである情報通信分野の制度改正や予算施策をはじめとして、生活を改善したり課題を解決することにつながるような根本的でスケールの大きな仕事に携わることができました。
ただ、役職が上がっていくごとに、(入省前ある程度想像していたものの)官僚組織特有の縦割りやトップダウン、政治との関係性や組織全体のフットワークに疑問を感じることが多くなりました。次第に「今、霞が関で自分がやっていることは、本当に今国民が困っていることへの解決につながるのか?」と違和感を持つようになり、別のフィールドで世のため人のため、より現場に近い場所で人の役に立つ選択肢を意識し始めました。
Why Ubie?
私がUbieを選んだ理由はシンプルに2つです。
1つ目は「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」というミッション。健康という、どの人々にとっても当たり前であるべきことを支えること、適切な医療にアプローチできずに大病を患ったり治療が手遅れになってしまう人をITの力で救うというもの。これ以上に「人の役に立つ」ミッションがあるか?というくらい私のキャリア軸にぴったり合っていました。
2つ目は霞が関と真逆のカルチャーに挑戦したいと思ったから。Ubie Discoveryはホラクラシーという役職のない文化を採用しています。Ubieを知ったときに「上司や部下の関係がない世界で会社って成り立つの?」と半信半疑ではありましたが、8年間THE官僚組織にいた私にとっては、逆にそういう世界に身を置いてみたい!というある種のワクワク感で挑戦してみることにしました。
What's 事業開発Ops?
さて、Ubie DiscoveryではHolon(ホロン)・Ops(オプス)という人材要件を定義しています。Holon人材は「ゼロベース思考」や「突破力」という強みを生かして事業開発・企画を行う役割を担っています。Ops人材は「改善思考」や「自走力」といった強みを生かしてUbie Discvory全体の生産性を最大化するという役割を持っています。
Ops人材×私の場合
とはいってもHolon/Opsって結局何が違うの?と思われる方も多いかもしれません。そのため一例として私の場合をご紹介したいと思います。私のパーソナリティ(得意なこと・苦手なこと)を挙げると以下です。
こういった性格から、私の場合は、自分では考えつかないようなとても良いアイデアや企画が考えつかれたときに、「どういうプロセス・体制・タイムラインで実行していく?」「課題や不安要素・不確実性はないか?それをどうクリアしていく?」「進めていくうちに発生した新しい課題にどう対処する?」という視点でHolonと一緒にそのアイデアを実現していくことにこれだ!と自分自身が働くイメージも持てたことから、Opsという人材要件を選択しました。
これはあくまで私のパーソナリティの話なので他のOpsメンバー全員に当てはまることではありません。(逆にOpsメンバーでもゼロベース思考が得意な人もいれば、Holonメンバーでもホスピタリティが得意な人もいます(両者とも各々の人材要件を満たした上での話ですが)。)そのため、「これが得意/不得意!」という軸ももちろんですが、「こういうことをやるのが好き!」という軸で、どう働いている自分を自身でイメージしやすいか、を想像していただくのがよいのかなと個人的には思っています。
実際にHolonメンバーとどう働いてるの?と聞かれることも多いですが、チーム内ではプロジェクトの計画を一緒に考えつつ、各々が得意とする領域を「これは自分がやるね」と連携しながら進めています。逆にお互いの得意な領域に対して「これどう思う?」「逆にこうしたほうがよくない?」と議論・フィードバックしながら実現していくような感じなので、あまり人材要件を意識しすぎることなくOne Teamで取り組んでいます。Opsの私からみたHolonは一言でいうと”バディ”で、何でも相談できてお互いの背中を預けあえる、そんな存在です。
役人→Opsになってみて
私はUbieに2022年4月にジョインしてからビジネスアライアンス担当としてUbieの大切なビジネスパートナー様(企業様や地方公共団体様)との協業提案・企画などを担当しています。
役人出身のOpsはUbieでは私が初めてでしたが、実際に事業開発Opsとして入社してみて役人時代の経験・スキルが生きたのかな?と思ったことを挙げると以下です。
コミュニケーション力・調整力
省内・省外のステークホルダーとの折衝・交渉経験は、Ubieでも社外(ビジネスパートナー様)・社内(チーム内・チーム間、他組織間)意見・方針調整に役立っています
法令を書いてきた・読んできた経験
法令作成や法令執行の経験は、契約書や規約、関係法令についてある程度内容を理解・把握することに役立っています
新しいコトへのキャッチアップ
霞が関内の異動(1~2年スパン)で培った新しい業務のキャッチアップ・アウトプット力は、日々検証が日進月歩で進むUbie Discoveryの環境で生かせています
マルチタスク対応
通常業務をまわしながら急遽の国会・レク対応をしてきた経験は、Ubieの複数プロジェクトの同時対応に役立っています
私が転職した時期は役人出身者はコンサルティング会社の公共部門か、民間企業の政策渉外・PAのポジションに行くことが多く、「棚卸したスキルは特筆すべきものでもないし、霞が関という狭い世界で生きてきた以上、30歳で民間に転職してもその延長線の業務しかできないのかな」と半ば自分のスキル不足と後続キャリアのキャパの狭さにとても悩んでいました。そのため、新しいことを学べるチャンスを見つけられたのは自分の中でもとても大きかったですし、ジェネラリストに近い役人出身者でも「事業開発」に携われる環境は本当にありがたいなと感じています。
おわりに。はじめて飛び込んだベンチャーの世界
役人出身者だとはじめての民間(しかもベンチャー企業)転職に不安を持つ方も少なくないと思います。かくいう私も「本当にこれからやっていけるのかな?」という戸惑いもありましたし、国家公務員になりたい!と全力で目指して掴んだ夢を自分の手で離してしまう矛盾に「これでいいのかな?」とモヤモヤを感じていた時期もありました。
ただ今振り返ると、どういう選択を取っても、自分自身が決断して腹をくくって進む!と決めた道であれば、楽しんで進んでいけるのかなと思いますし、悩みぬいた末に自分が選んだ道であればきっとどういう環境でも最良の仕事ができるんじゃないかなと思っています!
その中で、
・今役人で民間(特にベンチャー企業)への転職に悩んでる方
・役人出身者が事業開発分野にフィットするのか不安な方
・Opsって何?役人出身でもやっていけるの?と疑問に思っている方
がいらっしゃったら、少しでもこの記事が参考になれば嬉しいです。
Ubieではメンバーも絶賛募集中です。カジュアル面談もお気軽にご応募ください!ぜひ一緒に「健康が空気のように当たり前になる世界」を創っていきましょう!私も引き続き、人の役に立つ仕事を続けていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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