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このMVのアッシャーには男も惚れる。ディレクターXの実力ここにあり!(オススメMV #113)

こんにちは、吉田です。
オススメMVを紹介する連載の113回目です。(連載のマガジンはこちら)

今回のテーマは、「男も惚れる、セクシーな男性MV」です。
本来は同じテーマで複数紹介しますが、今回はひとつだけとなります。
というのも、紹介するMVに匹敵する他のMVを探したのですが、私の知っている&お気に入りのMVの中ではなかったため、やむなく1つだけの紹介となりました。(と言いながら、おまけに他のMVも2つ紹介します)

では、その「男も惚れる、セクシーな男性MV」はコチラ。
アッシャーの「Yeah!」です。どうぞ!

もう、メロメロですね。
けだるい表情やしぐさ、もちろんファッションもそうですし、女性とも絡みやダンスも含めて何もかもが最高です。
そして、リュダクリスもそうですが、なによりリル・ジョンがメチャクチャいい味出していて、リル・ジョンなしにはこのMVはありえない程です。
何回見ても、このMVにはほれぼれとしてしまいます。

アッシャー(Usher)は、1994年デビューのアーティストです。
しかし、デビューまでのスピードと、デビューしてからスターダムにあがるまでのスピードが恐ろしいほど早いのです。
デビューの前年の1993年にオーディションのテレビ番組に出演し、そこで見いだされ翌1994年には1stアルバムをリリースしています。
驚くべきはその後のスピードで、1997年にリリースした2ndアルバム「My Way」がUSチャートで1位、700万枚を超える大ヒットとなり、リリースされたシングルも軒並みヒットし、USチャート1位も獲得しています。
続く3rdアルバム「8701」はUSチャートは4位だったもののUKチャートでは1位となり、600万枚という好セールスを残しています。
そして、2004年に記念すべき4thアルバム「Confessions」をリリースするのですが、この「Confessions」はUS、UKともにチャート1位になるのはもちろん、800万枚という途方もない記録を残しています。
「Yeah!」は、この4thアルバム「Confessions」に収録されているのですが、先行シングルとしてリリースされ、なんとUSチャートで12週連続1位という驚異のヒットとなります。

では、この「Yeah!」のMVを観ていきましょう。
「Yeah!」の楽曲自体は、もちろんいいことはいいのですが、何回も繰り返し聞くかというと、(私の場合は)それはないというのが実情です。
しかし、MVは何十回、もしかしたら100回以上観ているかもしれない程、何度も繰り返し見ています。
つまり、映像そのものや、映像と楽曲が組み合わされてこそ、繰り返し視聴するほどの価値を生んでいることが分かります。

では、「Yeah!」のMVの映像がどのように素晴らしいかというと、実はその理由が分からないのです。
暗めの映像が中心となっているため印象付けは全体に弱いのですが、それが逆に白のジャケットを着て踊るアッシャーを際立たせているのは事実です。
しかし、暗い映像によるプラス効果としてはそれぐらいしかありません。

カット割りが細かいようですが、ダンスシーンや女性との絡みのシーンなどは少し長めのカット割りになっていることも計算された上かと思いますし、色使いも工夫されているように思いますが、それだけで全体のクオリティが爆上がりしているかというとそうでもありません。
逆に、大勢のダンサーで踊ったり、登場人物そのものが多いため、雑然とした印象も与えかねず、良くない要素のほうが多いほどです。

では、なぜ「Yeah!」のMVを何回も視聴してしまうほどスゴイのか?
それは、はやり全体のバランスが良いからなのではないかと思います。
(というか、それぐらいしか思い当たらない...)

このMVをディレクションしたのは、ディレクター・X(Director X)という映像作家なのですが、監督を務めたMVの数は軽く100本を超えているほどの、いわば「MVのプロ」なのです。
その、プロ中のプロが手掛けたMVのため、ある一定のクオリティがあるのは当たり前ですが、この「Yeah!」のMVは名作と呼べるほどのクオリティであることは間違いなく、ディレクター・Xの匠の技術に加えて、ある種の偶然(あるいは奇跡)が生んだ所業ではないかと思っています。
(結局、なぜ素晴らしいかの考察ができてないのです。スイマセン)

元々ディレクター・Xは、セクシー系のMVで良作が多く、この連載でも過去に取り上げたことがありますので、ご興味ある方はご覧ください。
(過去の連載はコチラ⇒「露出高めは逆にゲンナリ」

ついでにと言ってはなんですが、1つだけしかMVを紹介しないというのも寂しいので、ディレクター・Xのセクシー系MVでオススメを2つ紹介しましょう。(過去の連載でも取り上げたため再掲となりますがご容赦を)

1つ目のセクシー系MVは、ネリーの「Hot In Herre」です。

アッシャーの「Yeah!」もネリーの「Hot In Herre」も、映像が暗めのセクシー系MVというところは共通ですが、セクシーの対象が違います。
「Hot In Herre」はネリーひとりではなく他の出演者含めた全体としてセクシーに仕上げていますが、「Yeah!」はアッシャーだけを際立たせてセクシーにみせているのです。
言うなれば、「男女問わず全体での名作セクシーMV」というところでしょうか。(語呂がメチャクチャ悪いですが...)

そして、2つ目のセクシー系MVはコチラ。
フィフス・ハーモニーの「Work from Home」です。

アッシャーの「Yeah!」とは違い、この「Work from Home」は屋内のシーンは多少暗めですが、メチャクチャ明るい屋外のシーンも多く全体的に明るい色調のセクシー系MVとなっています。
そして、セクシーさの対象は両方のMVともメインのアーティストではありますが、「Work from Home」ではフィフス・ハーモニーの5名の女性が対象のため、それぞれの女性に意識が分散され、セクシーの印象付けが弱くなってしまっています。
それに比べて「Yeah!」は、対象はアッシャー1名のため、セクシーの印象付けも際立っているところが大きな違いです。
こちらも、言うなれば「女性グループでの名作セクシーMV」でしょうか。

しかし、ネリーの「Hot In Herre」もフィフス・ハーモニーの「Work from Home」もセクシー系MVとしては名作であることは間違いなく、アッシャーの「Yeah!」を含めて、「ディレクター・Xの名作セクシーMV三部作」と勝手に命名させていただきます。

今回の「男も惚れる、セクシーな男性MV」はいかがでしたでしょうか。
おまけで紹介したほか2つのMVと合わせて「セクシーMV三部作」として、ぜひすべてご覧ください。

ではまた次回に。

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