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弁護士とFIRE・アーリーリタイア③~株式投資(インデックス)前編~

さて、ここ半年ほど、周囲の方々の投資熱の高まりを感じていてちょっとびびっているまもるくんです。本日は私の資産形成の2本柱のうち株式投資について書いていきます。

ただ、私の投資スタイルは株式と不動産のハイブリッドであり本来は両方を記載しないと不正確なのですが、混ぜてしまうと非常にわかりづらくなります。そのため、本記事は、「私が不動産投資をせず株式に全振りしていたらどうなっていたのか」という一種のフィクションだと考えておいてください。ただし実際に私いつどのような商品を買ってきたのかは事実をそのまま書いています。

1.何はなくとも現預金の確保

前回の記事にも記載しましたが、投資の前に生活防衛のための現預金の確保です。まずは人格の破綻したボス弁とケンカして即座に退職等したくなったときなどの生活防衛の現預金を確保する必要があります。このあたりの発想は、以下のブログを見て納得して取り入れました。

ブロガーは水瀬ケンイチさんという方で、ツイッターもされています。私の「最低でも生活費の1年分、できれば生活費の2年分を現預金として確保した上でその余を投資する」「それまではあくまでも練習として少額の投資に止める」はこの水瀬さんの考えをほぼそのまま導入しています。この水瀬さんのブログは長期間にわたり一貫して良質な情報を提供されていますので、インデックス投資を資産形成の中心にするのであれば、後述する「敗者のゲーム」等の良書と水瀬さんのブログを見ているだけで充分だったります。

2.戦略やアセットアロケーションの設定

その後いくつか他のブログを見たりインデックス投資のバイブルであるチャールズ・エリスの「敗者のゲーム」等を読んだりして、個別株ではなくインデックスかつ積立ての投資を資産形成の中心にしようと思い至りました。このころは私も真の意味での若手弁護士であり、投資の勉強に時間を割くよりも本業のスキルアップを中心としたキャリア形成にいそしむべきと考えたので、格安でプロの平均値にのれるインデックス投資は時間をかけたくないという私の考えに合致したのです。

アセットアロケーション(資産配分)の設定が重要であるという考え方もこの過程で学びました。投資戦略の最初期に私が考えていたことは以下のとおりです。

①個別株ではなくインデックスかつ積立てによる投資を中心としよう。投資期間が長いから、リスクもあるが期待リターンも大きい新興国株式を少し増やそう。

②日本を生活の本拠とする以上ある程度日本円を確保する必要があるが、投資は日本円ベースをできるだけ避けよう。私は日本に住んでいるが日本の経済規模は世界の経済規模の10%程度(名目GDP比で、たぶん2005~2010あたりの情報。残念ながら2020時点では6%程度に落ちています・・・)に過ぎないのだから。

③全てを株式に投資したいが、暴落が怖い。債券もある程度持つようにしよう。もちろん債券もインデックスかつ積立てだ。

④日本株については株主優待が美味しいのがあるし今持っているのを引き続き持ち続けよう。あとインデックスだけだと飽きてしまうから日本株は好きなのを買っていいことにしよう。

外国債券は、外国通貨の代替くらいに思っていました。長期的に見たら通貨よりは利息のある債券の方がいいという単純な考えからです。日本株については資産形成の根本に影響しない程度に止める方針でした。以上を踏まえ、インデックスかつ積立ての購入内容は毎月以下のとおりとしました。

先進国株式(除日本)10万円/新興国株式10万円/先進国債券(除日本)10万円

アセットアロケーションとリスク計算は以下のサイトで行いました。

この他に日本株式もだいたい他とアセットクラスと同じだけ持つことにしていたので、毎月40万円投資していたことになります。アセットクラスを4分の1ずつに分けたわけです。金額的にはかなり頑張ってますね。ただ実際に毎月固定で証券口座に入れていたのは最初20万円、途中から30万円で、足りない分は最初に入れた500万円くらいを徐々に崩していたほか、個人受任でたくさん入ったときなどに入れて補填していました。結果として積立資金が枯渇することは一度もありませんでした。

3.各アセットを構成する商品

各アセットにはそれぞれ適した商品があります。インデックスの投資信託はここ10年で手数料が下落しており、当時は1~2年経つと同じようなアセットクラスで更に手数料が安い商品が出てくることが多かったです。そのため私もたまに商品をチェックして同じアセット内で積み立てる商品を変えていました。今であれば概ね以下の商品になると思います。

先進国株式(除日本)・・・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス/ニッセイ外国株式インデックスファンド

新興国株式・・・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス/SBI・新興国株式インデックス・ファンド

先進国債券(除日本)・・・eMAXIS Slim 先進国債券インデックス/ニッセイ外国債券インデックスファンド

eMAXIS Slimが目立ちますね。理由は単純で、手数料が安いからです。インデックスの投資信託では最も重要なのが手数料、2番目が理論値との乖離です。各アセットの代表的な商品についてはやはり水瀬さんのブログで詳しく、かつわかりやすくまとめられています。

http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-2822.html

http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-4179.html

4.インデックス投資開始(2012年2013年)

私は投資の成績を最低でも四半期毎に細かくチェックしているのですが、それによれば私がインデックス投資を始めたのは2012年でした。感覚的には優に10年以上やっているつもりだったんですけど、まだ9年くらいでしたね。それまでは、司法試験に受かる前に怖い人に借りたお金の返済(結構苦労しているのですよ・・・)と生活防衛資金の形成にいそしんでいました。その他日本株を優待狙いで少し個別でやる程度でした。

2012年末時点の成績は残っていないのですが、2013年末時点の投資内容は以下のとおりでした。

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残現金というのは証券口座に入っているお金です。ちなみにインデックスの対象外だった日本株では以下のようなものを購入していました。

ハードオフ(2674)、ゲオHD(2681)、ビックカメラ(3048)、武田薬品(4502)、セントラルSP(4801)、WOWOW(4839)、住友商事(8053)、三菱商事(8058)、吉野屋HD(9861)

なぜこのような内容だったのかははっきり覚えていないのですが、株主優待狙い系(ビックカメラ、セントラルSP、WOWOW、吉野屋HD)と、配当狙い系(ハードオフ、ゲオHD、武田薬品、住友商事、三菱商事)に大別できる気がします。この中で現時点(2021.4)で保有しているのはハードオフ、ビックカメラ、WOWOW、吉野屋HDの4銘柄です。

ビックカメラはある程度の長期保有で優待が増えるという特殊な銘柄でして、家族全員で1単位ずつ買っていました。今は買ったときの3倍程度の値段で推移していて、優待は吉野家の優待(食事券)と合わせて全て妻子に吸い上げられています。   

5.インデックス投資継続(2014年)

インデックスでの投資信託戦略は変わらず継続していましたが、日本株に将来性をあまり感じなくなりアセットアロケーションを以下のように変更しました。なお、インデックス投資は基本的に暇なので、資産のバランスを保つ意味と売買欲を満たすために、資産のリバランス(値上がりしたアセットを減らして値上がりしていないアセットを増やすことによりアセットアロケーションのバランスを保つ)は適宜行っています。また、何となく割安だと思ったときに少しだけ買い増したりもしていました。

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日本株を減らすだけでなく新興国株式よりもさらに開発の進んでいない国・地域に着目した「ISフロンティア」に目を付け、日本株を減らしつつISフロンティアをベンチマークとする国内ETF「ISフロンティアJDR」(1583)を買っていました。インデックス等の投資信託積立ての中にISフロンティアを加えなかったのは、投資信託としては適合した商品がなくETFで買うしかなかったからです。

2014年は主に後半が好調で、インデックス投資っていいなあ~~~とかのんびり構えていました。2015年以降は次回に続きます。本当は何も考えずに続けているのが一番なのかもしれませんが、つい動いちゃうんですよね・・・。

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