見出し画像

アニメ・ヤキトリ・感想2

あらゆる意味で失望したので、もう感想は取ったメモを軽く手直して出そうかな、と。
とりあえず全体的に散漫。過去と現在を行き来するスタイルは、混乱がすごい。
物語を知っている人向けの作りになってると思う。
その意味では完全に〆の焼き鳥の扱いが期待外れ。「ヤキトリ」というタイトルの意味が無くなるじゃないか。
した長文ではあるけど、読む必要はないです。頭空っぽにして見る類の話ではないのに、そういう話にしようとした感はある。
色々制約があったんだろうなと思うけれど、やりたかった事の2か3くらいしか入れられなかった感はある。

戦闘の背景や流れが雑。何故戦いが起こっているかをちゃんと把握している人は少ないだろうし、知っていても「え?」となる場面は多い。
何でそうなるのか、の納得感はない。目に映る映像のインパクトを追い求め過ぎた?

以下は駄文。

2
押し込まれて以来戦況打開のため、装甲車へ乗り込む。
銃弾が飛び交い過ぎているというか、至近に敵からの銃弾が飛び過ぎ。ほぼ水平に飛んでるから、これはアキラ達の動向が目視されてることになるのでは。
バレバレじゃない?この辺りの表現ガバガバだな。戦場だから銃弾が飛び交うのは当たり前、ってのは固定観念だろう。


場面転換し、ヤキトリのK321ユニット(アキラ達のチーム)が初めて揃った時点へ。
全員が最初から共通言語を喋ってる?全員が普通に意思疎通している。これは全員が何らかの共通語を習得しているのか。
その辺りの描写が全く見えない。初めて見る人は気にならないだろうが、言語の矛盾が見えているので、違和感を覚える人もいるだろう。国が違う奴らが5人集って、フツーに会話してるって構図だぞ。
小説だと、自動翻訳機を噛ませて会話しており、その音声が女性ボイスに統一されていたため、最初に会話したアキラとタイロンはお互いに「変な感じだ」と感想を言い合っている。
あと、頻繁に過去と今を行ったり来たりするこのスタイル、視聴者に混乱を招くと思うんだが。
この調子で過去を細切れに見せるとなると、いずれ破綻しそうな気がする。

バルカへ。
お先真っ暗な戦況。増援が欲しいところで、リメルが商連へ陳情。軍人と内務・外務氏族の確執を表す苦悩は出てるが、言ってるセリフ…プロ意識?違うだろ。外務や内務氏族のプロ意識は即ち報告、会議、決定プロセスなんだから、ここではプロ意識ではなく「役人根性」と言うべきでは。もしくは「緊急時に何を…自分の頭で考えられんインスタントか!?」くらいで十分だ。
ここら辺のセリフは原作からの改編部だが、要はお偉いさんへの陳情から、別氏族へのほぼ同階級か以下への陳情になっている。そのため最後の皮肉が変わっているのだが、これもちょい研ぎ澄まされてない。「最期まで微力を尽くす」と苦々しく言うのでいいじゃん。なんで変えたんだろ。

アキラとアマリヤの争い。それを描くためのシーン挿入だが、あまりにも取ってつけてる。仲がいいとは違うし、そんなことをやってる場合ではない。案の定過去へ場面転換。

訓練風景。ただし座学。アキラ達が身につけてる筋力増強スーツについての講座のようだ。最初から付けていたのに、今更?タイロンがパソコンを吹き飛ばしてしまい、その性能と意識の乖離の描写がされるが、これは雑すぎ。乗り込み時からつけてるだろそれ。
何度か講義を受けた風なのに、今初めて説明を受け、その後初めてその脅威を感じている描写になるのは色々と矛盾になってしまう。

何やかんや、戦車を撃破した。ここの戦闘描写は結構オモロイ。ミニマムな戦闘は結構躍動感ある。やや説明台詞多いけど、まぁ気にならないレベル。
ただ、「空間装甲が存在します」からの「タンデム誘導弾」までは良かったが、実際の「空間装甲」はズッこけた。いや、空間装甲の意味違くない!?確かに広義の空間装甲かも知れんけど、未知のエネルギーでシールド作っているのに対して、タンデム弾があったとしても効くのかそれは!?色々とおかしくないかコレ!?
もういいや、戦闘描写は独特過ぎるから…(諦め)
報告がリメルに上がる。セリフ省略なのは分かるが、ここは一応共同戦果であることを報告すべきでは?インスタント単独戦闘じゃなかったろ。省略し過ぎ。キャラクターの性格上、そうするべきなのに。

ところで、出航時のトルコ行進曲?電子アレンジでわかりにくい。よく初見でわかったな?俺は分かんなかったです。

3
お前らで砲撃陣地にハラスメントを仕掛けろ、というヤベー指令を受けて、ヤキトリが敵陣真っ只中への特攻任務に従事することに。
補給ドローンが機能している。これは原作と違う。良いかどうか知らんが、つまりまだ補給が生きていることになる。ヤキトリの全滅には至っていない。
小説だと、各ユニットが補給を要請しまくったため、補給ドローンの作業量が飽和、弾切れによりヤキトリが降参して殲滅されていくという流れだった。ヤキトリが(戦略的とは別にして)全滅していない、というのはこういうことだ。

ところで、背景の兵隊はどっちの兵士?どっちに銃撃ってんの?兵士がバラバラ過ぎない?
明らかにカメラ視点に目掛けて撃っている感じがある。
何もない平原で。
雑過ぎんか…?

時間が遡り、火星の訓練施設に到着したところ。エルランドはなんで既に装備をつけてる?他のやつは筋力増強スーツなのに。
ジョンドゥ教官登場。名前についてのやりとりなし。誰も咎める事なく話が進んでる。
ここで言語的な認識の違いでアキラがポカンとし、英語圏の奴が「お前(ジョンドゥ)ふざけてんの?」的反応をするんだが…。
教官の名前は"John Doe"つまり日本語に言い換えれば「名無しの権兵衛」。すなわちこの名乗りは「あえて本名は伏せる」という意味になる。アキラは英語を知らないので分からないのだ。

そして、ここでクリティカルな違和感発生。
今からスリランカ語を焼くと言い始める。前回解説した通り、これは宇宙公用語。だとしたら、今アキラ達が意思疎通してるのは何なんだ。
ここで、色々種明かし。他には兵士の専門知識を焼くといっている。となれば、やはり1話の描写がおかしくなる。おいぃ!

彼らの地球共通語みたいなものがあるとして、何語になるのか。ジョンドゥに反応しないから英語じゃない。日本語も英語も文字として現存している。日本、アメリカ、イギリス、中国、スウェーデンの人々が集ったチームで、そのリクルーターはロシア人だ。
アニメからの考察勢が居たら、発狂しそうだな。

記憶転写。金属つけるなっていう指示があるのに、筋力増強スーツ着たまま入るの?ほぼ絶対金属部品あるのに?アニメの都合だろうけど。
何においても「細かい事は気にするな!」というスタイルなのだろうか。
視聴者に細かいところを覚えさせないと、そもそも大オチで感心させられないと思うのだが。

場面がバルカに戻る。飛び出すタイミングを図るズーハン。
「私たちはいま死体なの」
いや、ならルーフから顔出すのやめさせた方がよくない?割と動いてるの見えてるよ?

また過去に戻る。模擬演習の描写は…まぁ良いんじゃ無い?過去と現在を行き来しすぎという問題を除けば。

またバルカに。出立後、ルートを変えて舗装路を外れる。
地面から湧き出るバルカ兵。何でこんなところにバルカ兵が潜んでんだよぉ!!
いや、マジで。生活様式違いすぎでしょ。近代的様式の街並みがあるのに、荒野の何もない所で大量のゲリラ兵が地中に潜ってんの?待ち伏せ予測にしたって、今までずっとそこにいたの?
アカン、ピンチ演出にしても、ご都合主義にも程があるぞ。

また過去に戻る。
模擬演習の結果を言い渡すパプキンとジョンドゥ。パプキンは、「全て最低。著しく劣悪」という評価を特に問題にする様子なし。
ジョンドゥの訓練官仕草。良いねぇ。追加の訓練やる時の常套句。挑発して大乱闘になるも、教官に仲良くぶん殴られて全滅。
改めて思うが、ここいらの訓練話を丁寧にやった方が良かったのでは。散漫過ぎる。

またバルカ。
大量にくっついてたバルカ兵はどうしたの、ってくらいあっさり砲兵陣地に到着。
何回考えても、あの地点で大量にバルカ兵が沸いたのが謎。苦戦してる絵を作りたかっただけじゃないの。その上シーンの切り替えで色々誤魔化し過ぎている。
これ、小説知らない人は付いて来れるんだろうか。

メインビジュアルは良い。パッと見は多分面白そう?だが、内容がよく分からない…となりそうな。
本気でこれメモってて、「またバルカ」「また過去」って何回言ってんだろ。素直に時系列通りやればよかったのでは、と改めて思う。多分最後までこの調子だろうけど。

4
サブタイトルが不穏。これは良いタイトルだと思う。
原作勢には「あ、ついに来たな」って感じ。
今話の最大の見せ所。これでアキラ達は後にひけなくなる。

砲撃陣地に煙幕で近づく。
すんなりと近づけた上に、あっけなく門が開いてしまう。え?何でとなるオチはネタバレになるので言わない。
ドローンも防衛の兵士もいない。
これ好都合とばかりに侵入し、やりたい放題を始める。

ここで気づいたが、男連中はメットにペイントしてる。
自分でやったのかな。スプレーっぽいのでエルランドがメットと肩を塗ってる。
タイロンは漢字で「愛」だ。直江兼続か?多分スタッフ深く考えてないと思うが。日本人であるアキラが書いたとするなら、何の意味が?

さて、過去に返り、火星のキッチン。
前回教官にブチのめされ、ブッ倒れてる所から再開。
床を舐めている所にジョンドゥからの合格通知。火星に来てからこっち、へばっていた奴が教官相手に抵抗したのは大したモンだ、という事らしい。
従来のヤキトリは、戦闘知識の記憶転写をしており、一応の品質補償がされた状態で出荷されるが、現場での運用効率が低下している、と。その状況を変えるべく、アキラ達K321ユニットは特別なスケジュールと訓練を課す。共通語だけは効率のために転写するが、兵士としての教育は昔ながらにやってみる、というプロジェクトだと明かされる。
そこでちくりと一言。5対1の殴り合いで一発も当てられないのは流石にダメだと。チームワークなんとかしろ、と至極真っ当なアドバイス。

砲台を乗っ取る。射撃するのに様々な確認作業を強いられる。確認の手続きが多すぎ、と愚痴り、笑いながら反撃開始。
敵砲兵陣地が砲撃される。
当然気づいた敵がアキラ達に迫る。

再びキッチンへ。
また演習。エルランドが気づく。反骨心の強い人間が集ってる、と。
パプキンが意図的に集めたのか、と。
ともあれ、自己中だったアキラが「勝ちたい」とチームワークを了承する。

バルカでの防衛戦に戻る(ややこしい!)
陣地内に雪崩れ込んできたバルカ兵を迎え撃つ。
高低差とツーマンセルでの足留め。

また火星での演習!
囮作戦。アキラ、タイロンがわざと姿を見せて相手チームを誘き寄せる。そこを高所遠方に潜んだスナイパー役が撃つ算段。
しかし、アキラ達が違和感に気づく。相手チームの追手が、狙撃されにくいルートを「迷いなく」進んでいる、と。
昨日火星についた新参が、だ。
演習場を知り尽くした古株のアキラ達だから気づいた、敵の異様な行動。
コレはつまり「スナイプされることを前提に動いている」ということ。
罠に気づくが、時既に遅し。
狙撃役が背後から撃たれて、全滅。

バルカへ戻る。
とりあえずの防衛成功。
しかし、まだ鉄扉の向こうにはバルカ兵がいるし、追加の兵士も次々やってくる。
やり方を変える、とズーハン。軌道爆撃を要請しよう、と。
アキラが気づく。
「風見鶏…お前、どんなやばい風を感じてる?」と。
アキラはその場の人や物事の流れに驚くほど早く気づく。ズーハンも似ているが、より大局を見ているのはズーハンであると、アキラも認めている描写になる。
…しかし、ちょっとこれは…場当たり的過ぎるのと、ズーハンが事を急き過ぎているように映る。

この軌道爆撃のシーン。原作の流れでは、本来はバルカ兵は砲撃陣地まで迫れない。
無人で運用していたため、ほとんど防御をつけずに置いており、楽々にコントロールを奪えたのはそのまま。
しかし、砲撃をぶっ放したあと、別に反撃を受ける事なく事は推移。ただ、敵は大量に迫って来ている。このままでは退路がなくなるため、ズーハンは「軌道爆撃を要請しよう」と言い出す。
小説だと、人物同士の腹の探り合いと、言質の取り合い、ズーハンの不気味な思惑が交錯し、ゾクゾクするシーンなんだが、いかんせん会話劇のため、アニメでは分かりやすいピンチを描いたということだろう。切羽詰まった感じも出るし。

思うところはあるけど、まあわからんでもない。(普通、侵入された時点でアキラ達はアウトである)

さて閑話休題。
軌道爆撃の要請に、リメルが驚く。司令室全員がどよめくほどだ。アキラ達は背水の陣だから、必死に早くしろと訴える。
リメルの僅かな葛藤後、アキラ以外の意見が欲しいと。
そしてズーハンへバトンタッチ。ズーハンが乱暴に交代する。
「焼かれた知識で分かる限り問題ない」
ダブルチェックを経て、要請を通すリメル。そして軌道爆撃を開始する。

過去の火星のキッチン。囮作戦後のミーティング。
アキラが勝てるわけがない、と言い放つ。他のユニット、演習場をよく知る古参が何故勝てないか。
その答えを全員が悟る。
常に手探りでテストを受けるアキラ達に、模範解答を写すだけの新人たち。良くて80点90点を取れたとて、100点満点を必ず出す相手に勝てるわけがない。
つまり、他のヤキトリ達は、演習場の構造や、そこでの戦い方、移動法まで焼かれている。
それがわかったところで、どうする?となるが、ここでアキラが合格方法に気づく。

バルカへ。
軌道爆撃の要請が承認される。どよめく司令部。喜ぶアキラ達。
アキラがズーハンに「何をした?」と聞く。
アキラが得意な「ルールを勝てるように変更した」と答えるズーハン。

キッチン。
整列したアキラ達に、ジョンドゥの説教が始まろうとする。そこでアキラが意見。
ルール変更しろ、と。わざと丁寧口調と挑発する口調を混ぜて反論を怒りの反応に絞る。そうして要点を各自が述べていく。
ルール変更を要請することが、答えだ、と。
ここで唐突に暴れるジョンドゥ。アキラ達は急に抜群のチームワークを発揮。タイロンがジョンドゥの腹に一発入れ、崩れたところをアキラが取り押さえる。
拘束を解くようジョンドゥが促し、アキラが腕を自由にする。
そして、ジョンドゥが「合格」を伝えた。

一人机に向かうパプキン。嬉しそうに微笑むが、これは「合格」の時か、それとも今の「軌道爆撃」なのか。場面が飛び過ぎてわからんのよ!

そして、軌道爆撃が開始。効果は凄まじい。単純な物理火力と物量で地表を焼き尽くす。
つまりこれはジェノサイドなわけだ。グロ描写なので注意。
後の凄惨な結果を容赦なく映すところ、わかってるねぇ。こういうところは評価点だ。

5
軌道爆撃の最中から。
地上の爆撃の揺れで床に這いつくばるアキラ達。
爆撃が止み、モニターで効果を確認。
アキラは大興奮。ジェノサイドとも言える光景に他は絶句。
リメルから全体へ撤退命令。そして滑走路を確保しろと。
アキラ達にも個別にメッセージが届く。確かに無慈悲に近い「急げ」だが、これってメチャクチャアキラ達のユニットが特別扱いされてるのが分かる人には分かる。

どうやって脱出するか。この辺り、侵入されまくった改変をどう回収すんのかな、と思ってたんだが、何も対策なし。
単純に煙幕弾を撃って退路を開くと。
いや、施設内のバルカ兵が普通に致命的でしょ…外に出られる公算がまず無いのでは。
そうした心配はしなくていい、というのはアニメのご都合主義な気がするぞ。

過去のヤキトリの船へ。
急に降下ポッドへ乗り込むアキラ達。
ちょっと待てや。何故そうなったかの説明を省いているので置いてきぼりだぞ。
さらに他のヤキトリの存在感がない。1000人はいるはずだろ!何をしてるかわからんぞ!
そしてポッドへ入るアキラ達。
説明無しかよ!

解説します。
アキラ達はヤキトリの試験に合格したため、正式に任務を受けることになりました。以下その内容。
商連領空の辺境、ユニオン近くにある居住可能な惑星(ただし、前線のため居住は放棄)に、海賊が集ってるから、降下して包囲して撃破してね。
概算で相手は100、こっちは1000だよ。戦力10倍!
相手は逃げようとして攻撃してきたけど、先にいる艦隊が制圧したよ!敵は全員地表に戻ってるから、こいつら叩いてね!

一見楽勝な任務ですが、敵が追い詰められた窮鼠であることにアキラ達は警戒。しかし、降下することには変わらないと、降下用ポッドに乗り込む…という場面です。

いや、マジで説明しろ。でなきゃ何もこのあと感動出来ないのよ。何をしようとしてるのかさっぱり分からないまま、何故か危機に晒されて喚いてるだけになってる。最悪だ。

バルカに戻る!(いい加減にしろ!)
煙幕弾が戦車に刺さる。煙幕に忌避剤としての役割は十分な効果があるようだ。バルカ兵が無力化される。
全弾撃ち尽くした、とアキラ達は装甲車で、煙幕の中を撤収ポイントへ向かう。
壊れている多脚戦車に遭遇。残りあと3キロ…というところで、壊れているはずの戦車が再起動する。
絶体絶命。乱数回避モードで避けるアキラたち。

過去。
ポッド内で降下を待つ。もう打ち出されているのか?とチーム内で会話していると、スクランブル通話を受信。明らかにイレギュラーが起こっている。降下させた船団が、何者からか攻撃を受けているかのようなやり取りが聞こえる。
司令部が作戦中止を言い始めるが、既に打ち出されたまま、支援なしで放り出された格好に。
見捨てられたことを理解し、ヤキトリ達から悲鳴が上がり始める。断末魔。対空迎撃を受けて周りがやられて行っている音声が流れてくる。
このままでは良い的になるから、作戦行動を逸脱し、オートモードを切って新しい降下ルートを決めようとするアキラ達。他の奴らに続こうとエルランドが提案。
そんな中、アキラは「一番危険なところはどこか」と聞く。
気でも狂ったか?と言うチームメイト達だが、アキラが「本陣であれば真上なので一番迎撃しにくい、さらに脱出用の船を奪える」と提案。全員がこれに乗る。

考察(ネタバレ)
これ、思うに現代技術を超えたヤキトリ内設定絡みで言うならば、本来はこの戦場、敵陣真上でも落とされる危険があったと思う。
この後、アキラ達は全員無傷で降下したことになり、全滅するだろうと見ていた商連幹部をザワつかせるのだが、これっておそらく「そんな所に行く奴はいないだろう」という商連お決まりのガバガバプログラムのせいで、単純に想定外行動による無傷判定だったのでは?と思っている。

バルカ。
ついに装甲車が横倒しに。終わりか!と思ったところでアキラが反撃のために外に出る。
手持ち武器で応戦。
囮を出して、残りは二班に分かれ側面攻撃。囮は言い出しっぺのアキラ。
これ、絵面は良いけど…ありえんな。

アキラの決死の攻撃で、なんとか戦車を撃破。ほっとしたのも束の間、なんと2体目の戦車が。
今度こそ終わった…。

過去。
ポッド内。アキラが呼びかけるも、全員の反応が無い。他ユニットは全滅したとAIが告げる。怒り狂ったアキラが「出せ!戦わせろ!」と叫ぶ。
そこで、急にポッド内の表示が落ちる。
「プログラムマリワナ終了」
なんと、実戦に見せかけた最終試験でしたとさ。
ポカンとして外に出るアキラ達。お互いの無事を確認して喜び合う。タイロンは「みんな死んだと思った」と大泣き。
無事だったんだね!じゃねぇよ。まだ船内ってところに違和感抱けよ!(小説だと無事とかじゃなくて、全員戦意旺盛すぎてマジでポカンとするだけ)

バルカ。
絶体絶命の場面。そこで戦車を狙撃する第三者が現れる。
リメル配下の商連海兵隊だ。戦車を殲滅。
囮ご苦労!と皮肉で挨拶する海兵隊。いい描写。
そして海兵隊達にピックアップされ、バルカを去る。
海兵隊達に気に入られたアキラたち。軽口を叩き合う。タイロンの眼球洗浄のくだりはカットされてた。アレがいっちゃんオモロいのに。

そして船に戻ったアキラ達は、到着と同時に拘束される。
裏切るのか!とリメルに叫ぶアキラ。
そうではない、とリメルの不本意が表情と拳で伝わる。
なんでそんなことに?となっている視聴者を置いてきぼりにして、続く。

6
バルカの虐殺が他勢力に報道されている。
アキラ達の軌道爆撃がもたらした結果を、商連の弱味としてここぞとばかりに報道する。
商連のバルカでの軌道爆撃は、一言で言ってやりすぎ。虐殺の類だというわけで、人道的に非難され、敵対勢力からガンガン言われてる、というわけ。
ちなみに、敵対勢力である「ユニオン」は、ほとんど視聴者に認識されてないので、なんでこんな事になるのか意味不明、って人が大半かと。
プログラムマリワナの元となった戦役での、イレギュラー発生要因が実はユニオンです。
内容としては、ユニオンとの前線基地で、急にユニオン戦艦が接近し、海賊そっちのけで、あわや交戦か?となったところで、実はあいさつに来ただけ。母艦がポカンとしている内に、既に打ち出したヤキトリ達は大混乱して自滅したり撃ち落とされたりし、さらには海賊はまんまと逃亡してしまうという大失態だった、というシナリオだ。

過去。
プログラムマリワナ後の焼鳥屋。
まてや…この店はなんなんだ!?カウンターしかない店でやらなきゃオマージュにすらならんじゃないか。
火星で焼き鳥を食うって行為自体が異質過ぎるという印象が全くない描写にしてどーすんだ!

案の定、こうなってしまった。これ、そこら辺の居酒屋でパプキンとアキラが飲んでいるような描写だが、考えて欲しい。
ここは、火星だ。
アキラ達の普段の飯は、「大満足」だ。だからこそ、焼き鳥は特別食なのだ、
火星の特別区画で、選ばれた人しか入れないはずの場所で、狭苦しいカウンターのみの隠れ家的存在、というのが小説での描写だったが。
アニメでは、普通に他の客が入ってるどころか、親父がテーブル席に焼き鳥をサーブしている。
いや、その客誰だよ。

パプキン、串から焼き鳥を外す(おい)
「ヤキトリは備品扱いだ」
と。
タダ同然のヤキトリの扱いを「気に食わない」とパプキン。
その現状を変えるためのK321。プログラムマリワナでの合格(戦意を保持する)どころか、実は降下をやり遂げた判定になっており、前代未聞の成績になっていたという描写はカットされている。このあたりツメ甘くない?
すごさも特別感も無い。


裁判所のデザイン、これ人間の頭部だよな。
軍事法廷。アキラ達が被告人。弁護士は私選弁護人。
ここいらの弁護士が集まるくだりが好きなんだけどなー。カットかぁ。
物凄く熱い想いでこの弁護士達は集まっている。リメルが「死なせてなるものか」と必死こいた結果、その顛末を聞いた資格持ちの軍人が心を震わせて「やってやる!」と立ち上がる。
それが昔ながらのコンピュータ通信みたいなチャットのやり取りで交わされるのだ。

検察は猫(外務氏族)。バルカでの失態(バルカ内情の未把握、降下軍への装備不備)を棚に上げてアキラ達を責める。

裁判前日、リメルとパプキン。
頭を抱えるリメルに、パプキンが何かを告げる。

反撃開始。弁護士が「証人がどういう資格で証言したか?」と。ヤキトリの調理師(管理部門)であるとの認識。
そこで弁護士がしたり顔で、
「被告人ってどこにいるの?」
とまで言い始める。何を言い始めた?と法廷が大混乱。
被告人ならそこにいるではないか!とアキラ達を示して言う。

ヤキトリは備品である。
わかりやすく言うと「銃を撃つのは人。これでは銃を法廷に並べて、銃を罪に問うている」と
「ヤキトリを使う判断をした外務氏族が裁かれていない」
と言い始める。

それでも、交戦規定違反だ!と言い始めるが…

アキラ達に、そんなものは焼かれていない。
備品の規定に、それはない。だからアキラ達は存在しえる。パプキンの計画が成就したわけだ。
そうした規定や計画が、はからずも上手く機能した結果、つまりアキラ達を商連の言うところの「人」として裁く事自体、不可能になるというカラクリ。

命令者は外務氏族。備品購入も外務氏族。司法氏族、商務氏族、外務氏族の関わった者の名簿が示される。
法廷は大混乱に陥って…無罪放免!

いや、感動薄いな。
アキラがパプキンの腹に一撃入れる。パプキンはケロッとしてるが、実は効いてるんだよな…が、それは一切描かれず。

アキラ達に責められるも、結果的に利用した格好になっていると気づき、パプキンも流石に言い返せない。
何せ、必要だったとはいえ、自分だけ責任から逃れるような証言をしているから。
ともあれ、無事を喜び合うアキラ達。それを見に、エッグスが最後に少し姿を見せる。
姿見せるんなら、ちゃんと名前と役割与えよう?本来二度目の焼き鳥はエッグスが誘ってくるんだぞ?

アフターストーリー。ここは完全にオリジナルだ。
なんか、またバルカに降下してるアキラたち。
バルカの外務氏族を奪還する、とのこと。
いや、連座で切り離されるんじゃないの?バルカは独立を目指した交渉中に、訪問中の外務氏族を襲撃したんだよ?責任者にあたるバルカ人の商連外務氏族って、普通に考えて失脚でしょ…

あと、パラシュート降下するのに、子供を両手抱えはマズくなぁい?流石に支えが別にあるとは思うが。

そして、案の定2回目となるエッグスとの焼鳥屋は無し。
ヤキトリの看板外しちまえ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?