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2021-11-27 「絶対大丈夫」が完結し日本一に輝いたこと Bs-Ys #NS06

日本の球史でもこれだけ長いシーズンとなったことはどれだけあったのだろうか。日本一長いシーズンを日本一楽しむことができたチームが日本一に輝いた。

この6戦。すべてが2点差以内の激闘。一瞬も気を抜くことが許されなかった。自分も正直今日が気持ちの限界だったとも思う。今日で決められてよかった。。

オリックスも強かった。山本由伸が9回を1失点で投げきる熱投。それでもヤクルト投手陣はついてきた。継投も難しかったと思う。石山とマクガフが3連投の1休。「第7戦を見据えながらも今日の継投で勝ち切る」判断が迫られた。

先発高梨は4.2回、山本にも負けぬ奪三振7つ。粘りのピッチングで試合を作り、5回のピンチはスアレスが凌いだ。そのまま2イニングいかせたのは次を見据えるための賭けだった。8回からは清水が2イニング。最後マクガフに託すためには長いイニングを投げてもらうしか無かった。田口は宗、吉田正尚の左2枚を抑えることに専念。そこからマクガフとなった。勝ち越した12回ウラ。最後どうするのかと思ったが最後までマクガフに託したね。ここまで2敗していたマクガフ。

それでも高津監督は最後をマクガフに託したんだ。報われてよかった。。

そして、最後の最後に試合を決めたのは「燕のプリンス」川端慎吾だった。「野球は9回2アウトから」とよく言われるが、今日は「延長12回2アウト」から始まった。代わった吉田凌から塩見がレフト前。一人一殺を狙っていたところに狂いが生じる。さらに5球目のスライダーをパスボール。得点圏に塩見がいく。

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ラストボールは内角のスライダー。

詰まった当たり。いやこれは「詰まらせた当たり」といったほうが正しい。前進守備のその間。ここに落とす技術が「代打のプリンス」川端にはあるんだ。15年の優勝後、腰痛にずっと苦しみ続けたが、今季は代打で復活。日本一を決めるラストピースになった。

そして日本一の瞬間。

最後はキャプテン山田が掴んでゲームセット!20年ぶりの日本一に輝いた!!

MVPは中村悠平!

前回の優勝からの6年間で96敗や最下位を経験した(※)。「中村じゃ勝てない」「中村のリードはどうなっているんだ」と言われ、責任を感じた。本当につらくて、苦しかった。でも「いつか見てろよ」という反骨心を持ちながら、自分自身よくはい上がったなと思う。そういう声がなければ成長できなかった。

「中村のリードじゃ勝てない」という言葉。それはずっと「呪いの言葉」だと思ってきた。意見は変わらないよ。この言葉にファンが甘えるのは「お客様は神様」と「お客様」が言うに等しいことだと思うから。ただ、中村はそれを反骨心に変えることができた。「呪いの言葉」に潰されること無く鍛錬をつづけられたことがこのMVPにつながったんだと思う。MVPにふさわしい選手になったんだ。

最後に、今季もコロナ禍のシーズンを戦った。声を出しての応援も出来ず、自分自身はシーズン中盤から体調を崩し、コロナかと思ってもなかなか医療が受けられない恐怖と戦うような日々だった。それでもここまで耐えられたのもスワローズがあったから。本当に感謝しか無いよ。

日本一を達成した今もまだ新しい夢が残っている。満員の神宮球場で高津さんの胴上げが見たい。スワローズの「心火」はまだ止まらないはずだよ!

このコラムも一旦おやすみ!またあいましょう!絶対大丈夫!日本一で完結!

日本一マモノ2021


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