2020-07-09 消耗戦を制する事と、「仁義を通した」マクガフの起用と #017

ヤクルトが使った投手実に19人。ただ相手中日も17人使った「消耗戦」と呼ぶに相応しい3連戦。なんとか2勝1分けで勝ち越すことが出来た。

先発陣が全体的に計算が立たない中でこういう勝負にはなってくるのよね。

今日の試合は5回100球で高橋が降板。今季初マウンドということ、5回に2点を失っていたことを考えれば交代の時期は妥当だと思う。問題はこの後だだ。まだ2点をリードしている。勝ちパを使うか、ビハインドピッチャーを使うか。

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中継ぎ陣を見てみると石山,梅野,清水,長谷川,寺島の勝ちパターンに近い5人が連投中。ただ、クローザーの石山以外の球数が1回15球以下。そこまで多くないので3連投も考えられなくはないケース。

自分の中継ぎ予報でも4人は「一応投げられる」に入れていた。

それでも選択したのは星、近藤の順番だった。ひとつはチームがカードの負け越しナシを決めていたのもあると思う。無理のない運用を目指す形。

結果2人で2回1失点とリードを残すことに成功する。

問題はその後だ。8回、不調のマクガフを投入。結果逆転を許してしまう。ここをどう見るかだ。

マクガフは20球から中1日。他の勝ちパが連投していた事を考えるとここでの起用には妥当性がある。ただし、直近の2試合失点を続けていた。

非常に難しいケース。

敢えて言えばマクガフに対して「仁義を通す」起用だったと思う。言い方を変えれば「仏の顔も3度まで」。リリーフを3連続で失敗するようなら役割を下げる。その3度目が今日だったと言うことだと自分は理解し、最悪負けても一理ある采配をしたんだなと考えていた。

今日マクガフの結果が出なかった事で、おそらく次からは清水なり梅野なりの役割が上がることになると思う。ただ、落とすためには順序というものがある中で今日のマクガフの起用は必要だった。野球は人間がやるゲームだから、双方が納得した上で起用法を変えていきたいよね。その手順を踏んだということなんだと思う。

さて、逆転を食らっても今年のヤクルトは最後まで諦めない。相手も相手で岡田が3連投。実際目が残っているとは思っていたが、山崎、村上のタイムリーで逆転!

最後は石山がなんとか1点でシノギきり、勝利をもぎ取った。

連投の中継ぎ陣を温存しての勝利。高津監督は賭けに勝った形だ。

9回ウラ、こんなアンケートをとった。

これ、アンケートを出すのが遅れて阿部、溝脇に連打を食らってからのスタートだった。もっとアンケートを早くやっていたらもっと割れた結果になっていたかもしれないね。この難しい判断を監督、投手コーチは常に行っているんだ。胃がいくつあっても持たないよね…。

昨年継投でやり玉に上がった田畑コーチの場合、カードを思い切って切ったあと、逆転すること無く無駄に終わる試合が非常に多かったように感じている。特に大型連敗中。だから自分は同情的ではあるんだけどさ…。

いやはや高津さんは持ってるよ。

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