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クラウドファンディングとは

小さい頃こんなこと考えたことってありませんか?

日本に住んでいる人から1円ずつ集めたら1億円かぁ。
簡単にお金持ちになれるな。

って。(笑)

クラウドファンディングとは「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」という言葉を組み合わせた造語で、インターネットを通じて不特定多数の人に資金提供を呼びかけ、趣旨に賛同した人から資金を集める方法です。

まさに1円ずつもらって1億円集める方法ですね。

しかし、そんなに簡単なことではありません。

クラウドファンディングはよく勘違いされやすいんですが、ただ単にお金を集めるための手段ではなく、その人の信用・信頼をお金として受け取ることができる手段なのです。

この記事ではクラウドファンディングがどういうものなのかということを簡単に解説します。

1.クラウドファンディングの種類


一口にクラウドファンディングと言っても様々な種類があります。

大きく分けると3つに分かれます

①寄付型
寄付型は、被災地支援やボランティアを目的に寄付金をつのるものです。
社会貢献の側面が強く、原則としてリターンはない非投資型のサービスと言えます。

②購入型
購入型は、事業の資金調達を目的に資金を募り、リターン(商品やサービス)を提供するサービスです。
寄付型よりは投資の性質がありますが、出資の目的はリターンではなくあくまでも支援なので、出資額に対してさまざまなリターンを用意すれば資金調達ができる可能性があります。

③融資型(または投資型)
融資型は、お金を借りたい企業と投資をしたい個人投資家を結びつけるサービスです。
さらに不動産投資型やファンド投資型や株式投資型などもありますが、これらは個人向けのクラウドファンディングというよりは企業向けのクラウドファンディングなので今回の記事では割愛させていただきます。

この中から一般の人の資金調達としてやりやすい「②購入型クラウドファンディング」について解説します。

2.購入型クラウドファンディング


たとえばあなたがお湯を入れて1秒でできる新しいカップラーメンを作れるアイディアがあったとします。

アイディアは完璧で100%そのカップラーメンが作れるとします。

しかしそのカップラーメンを開発するのに1億円の資金がかかります。

そんなカップラーメンができれば世界中に売れまくって1億円の投資なんてすぐに回収できるでしょう。

あなたならどうしますか?

もちろん銀行に融資してもらうという選択もありますが、今のご時世ではなかなか融資してもらうことは難しいですよね。


ちょっと話を変えます。
今度は購入型のクラウドファンディングをより分かりやすくイメージさせるために野球の観戦チケットでたとえてみます。

野球観戦をしたい場合、観たい試合のチケットを事前に購入しますよね。
仮にチケット代が3000円だったとします。

チケットを購入した時点では単なる紙切れです。この紙切れ自体に3000円の価値があるとは言えませんよね。

しかし試合当日になるとその紙切れを会場の入り口で渡すと野球観戦ができます。これなら3000円の価値がありそうです。

つまり野球観戦のチケットは
〇月✕日に野球観戦ができるというリターン(見返り)
を保証するものです。

コンビニで肉まんを買ったらお金を払ってすぐに商品を渡されるのですぐにリターン(この場合、肉まん)を得られることができます。

野球観戦のチケットの場合はお金を払ってもすぐにリターン(この場合、野球観戦)はもらえず、試合当日にリターンが手に入ります。


話をカップラーメンに戻しましょう。

絶対に売れる自信のあるカップラーメンであれば予め買いたい人に予約をしてもらい前払いをしてもらえば資金を集めることができます。

野球観戦のチケットと同じです。

新カップヌードルの代金を先に払っても開発が終わって商品化するまでカップヌードルは手元には届きません。

ただしこの方法だけでは資金を集めるのは困難だと思います。

仮に新カップラーメンの値段を1,000円とします。(予約する人には支援の金額も上乗せしてこれぐらいの値段が妥当かなと思います)

1億円を集めるには1億円÷1000円=10万なので10万人の予約が必要です。

これはかなりハードルが高そうです。

クラウドファンディングではただ単に商品を売るだけでなくアイディア次第ではいろんな資金調達ができます。

例えば
新カップラーメンの制作秘話教えます 〇〇円
とか
開発途中の試食会に参加できる権利 〇〇円
とか
新カップラーメンCMのエキストラ出演権 〇〇円

などアイディア次第で商品提供以外にもいろんなサービスを提供できます。

ここで重要になってくるのが信用・信頼です。

新カップラーメンが発案者が宣言したとおりにお湯を注いで1秒でできるかどうか疑わしかったら誰も支援はしないと思います。

発案者のこれまでの功績や人柄などに人々は支援をします。

もちろんリターンの魅力でお金を出す人もいるとは思いますが、どんなに魅力的なリターンでも嫌いな人には支援したくないですよね。

クラウドファンディングは誰でも簡単に始めることはできますが、成功するかしないかはその人の魅力にかかっているといっても過言ではないと思います。



いかがだったでしょうか?かなり簡単にですが、僕なりにクラウドファンディングを分かりやすく説明したつもりです。

クラウドファンディングのことを何も知らなかった人が少しでもイメージしやすくなっていただければ幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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