be up to NPの謎

〈up to NP〉を辞書で調べると、大体以下のような意味が書いてある。以下、日本語訳も含めジーニアス英和辞典からの引用

(1) 中心地へ
Have you been up to London lately? (最近ロンドンへ行きましたか)

(2) 接近
She came up to me and shook hands. (彼女は私の所へ来て握手した)

(3) 〜に達する
The water was up to my waist. (水は腰まであった)

(4) 〜に匹敵する
Was the film up to your expectation? (その映画は期待通りのものでしたか)

(5) 〜次第
It's up to you to decide what to do. (何をするかを決めるのは君の責任だ)
I'll leave the decision up to you. (判断は君に任せよう)

(6)〈通例よくないことを〉して、しようとして
He is up to no good. (彼はよからぬことをたくらんでいる)
What's he up to? (彼は何をやらかすつもりなんだろうか)

このうち、(1)-(4)まではなぜそういう意味になるかわかる。
(1)の中心地へ向かう移動にupがついてくるのは、空間的な上下の感覚を、ある場所に対する価値観へと投影しているから。また、ある場所に対して意識・関心が高いか低いかというのが現れている。これは日本語でも同じで、「上京する」とかいう。
(2)は、近づいてくる人や物が、どう見えるかが言語に反映されている。遠くの人が近づいてくるにつれて、見かけのサイズはどんどん大きくなってくる。この際、目線は自然と上方向へと移動していく。これがupとして言語表現に現れている。
(3)は、物理的に水が上方向へ移動し、その到達点が腰だったということ。(4)はある物が意識の中のある基準に対して、どこまで到達しているかということ。この場合、意識の中にある基準は下から上への表みたいになってるのかな。

ここでわからないのが、(5)と(6)。
責任や企みなどが上方向を表すupとどういう関係があるんだろう。
今色々調べている所です。

今日はここまで。

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