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血にまつわるいろいろ【100日間エッセイチャレンジ】

最近、どうも子どもの血液型を調べなくなっているようである。

第一子の時は、一応調べてもらえたものの、生後すぐの検査は、母親の血液が混じっている可能性もあり、正確ではないとのことだ。

一方第二子の時は、調べてもらうことはなかった。
申し出てみれば良かったのかもしれないが、コロナ禍の出産ということもあり、第一子の時とは勝手が違っていた。
双方がそれどころではなかった、というのが真相といったところであろう。

そもそも、血液型は知る必要性が薄く、わざわざ調べる必要はない、というのが近年の常識であるらしい。

血液型を知らなければ、輸血の時に困るだろう、という主張もあるようだが、輸血の際には自己申告の有無を問わず、毎回必ず採血をして調べてから行うのが真相のようである。
Rh+−その他、ABOでは分類できない希少な血液型であるケースもあるからだ。

そもそも血液型を知りたがるのは世界で日本人だけ、という声さえ聞く。
つまるところ、血液型占いが流行っているのも日本だけ…と言われて久しいが、特に上の世代の女性達は、血液型占いを今でも信じている人が多いような気がする。

A型は真面目で几帳面、O型はおおらかで細かいことは気にしない、B型は自己中心的な変わり者、AB型は唯我独尊的な天才肌…。
後はそれぞれの相性の良し悪し。
科学的根拠もないのに、血液型が知れるや、おおよそこんなことを言われて迷惑している者はさぞかし多いことだろう(私もそのひとりだ)。

ちなみに、日本人の血液型分布は、
A:O:B:AB=4:3:2:1
と言われているが、世界各国共通というわけではなさそうだ。
世界的にはO型の人が最も多く、全世界人口の4割を占めるという。

インドではB型が多く、アメリカやオーストラリアではO型が多い。
中南米には、O型がほぼ100%の国もあるのだそうだ。
…こうなると、血液型で性格分析など、そもそも無理があるということになる。
日本とほぼ同じ血液型分布の国のひとつに、イタリアがあるが、日本人とイタリア人の性格が同じようなものにはとても思えない…と言ってしまえば、あまりにも面白みに欠けるだろうか。

ただ、経験上血液型がきっかけで話が盛り上がるというのもまた疑いようのない事実である。
あまり目くじらを立てることもないであろう。

ところで、血液型のみならず、女性はどうしても「血」に関しては敏感にならざるを得ないところがある。
月経によって毎月血を見る機会があり、貧血に悩まされる人も少なくないし、妊娠や出産においても、血とは切っても切れない関係にある。

冷静に考えてみれば、毎月身体から血液が出ていき、妊娠出産という身体にとってはひたすらハイリスクでしかない行為(人によっては複数回も!)を経てもなお、女性の方が男性に比べて長生きするとは、最早驚異と言うしかない。

積極的に血液型を知る機会がなくなりつつある今、「献血」を行うことがひとつの手段になってくるかもしれない。
実は、私はこれまで二度ほど献血をしたことがある。
そのうち一度は献血センターに行ったため、せっかくだからと、より時間のかかる成分献血を申し出た。
しかしながら、結論は
「全血でお願いします」
とのこと。
どうやら私は女性の割には血液が濃いらしく、成分だけを取り出すのはもったいない、というようなことを言われた。
ちなみに母も献血を申し出たものの、血液が薄いことを理由に、残念ながら門前払いとなってしまった。

血が濃いというのはすなわち、血液中のヘモグロビン濃度が高いということだが、妊娠中もこの血に助けられたのか、1人目の時は貧血の診断も下りずに済んだ。しかしながら、2人目の時はヘモグロビン濃度こそ問題なかったものの、鉄分が少なく(妊娠後期が夏真っ盛りであった)、鉄剤を処方されることに。

ちなみに、レバーは今も昔も、大の苦手である。

明日のタイトルは
詰んだ、完璧に詰んだ

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