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心に残っている本

母が小さい頃、毎日のように読み聞かせをしてくれていたからか
小学校の頃は本が大好きだった私。
毎年のように、学校の図書室で本を借りた数が一番多いと
年度末に表彰をされていた。

そんな私も、中学・高校と部活や勉強が忙しく
あまり本を読む時間が取れなくなっていた。
特に高校は地元でも有名な進学校。
頑張って勉強して入学したものの、
ついていくのに精一杯で、
本を読む余裕なんてなかった。

そんな中でも、どうしても気になって
読んだ本がいくつかある。

小さい頃、黒柳徹子さんの
『窓ぎわのトットちゃん』という本が好きだったこともあり、
黒柳徹子さん繋がりで、
『トットちゃんとトットちゃんたち』

黒柳徹子さんがユニセフ親善大使として出会った
忘れられない子ども達のことが書いてあった。

それから、こちらは大学生の終わる頃、
既に使命を思い出した後に読んだ本。
『緒方貞子という生き方』


60歳を過ぎて日本人で初めての国連難民高等弁務官を務め、
"日本のマザーテレサ"とも呼ばれる緒方貞子さんの半生が語られた本。

この本を読んで、女性でも、そして幾つになっても
人は使命に生き出せるということを知り、
勇気が湧いてきた。

今、この瞬間、そこに到達していても
60を過ぎて初めて実現に向けて動き出すこともある。
これは、私の中で、今でも勇気に繋がっている。


それから、想像を絶するような死の恐怖や
信頼の揺らぎを体感させられて
なんとかこんなことに巻き込まれ
発狂したくなるような悲しい思いをする子ども達をなくしていきたい。
そう思った本がこちら。
『生かされて』

たった100日間で家族も親戚も恋人も近所の人も
全て関係なく100万人もの命が失われてしまった
ツチ族とフツ族の内戦を生き抜いてきた女性が描いた本。

これはかなり強烈だった。
子どもの犠牲。家族が犠牲になる子ども。
子どもが戦士にされること・・・
そんなもの全てをなくしたいと何度も誓いながら読んだ本。

こんなものが全部、きっと私の中に積もっていて
私にできることをやっていきたい、と
小さいけれど闘志の火として、常に私の中に燃え続けている気がしている。

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