「地名を入れて一句」から、思い出話に花が咲く
いっ時の恋夏暮れのアルノ川
30代前半、思い立ってある年の夏の1か月を単身「花の都」フィレンツェで過ごした。期待されるといけないから初めに言っておくと、恋の話は出てこない。国際ロマンス詐欺ばりの大恋愛が読みたい方は他をあたってほしい。
語学留学のためと夫を説得し、現地の語学学校に通ってホームステイするプランで旅立った。
私が滞在したのは、ダイニングキッチンの周りを囲むように6室の個室が並ぶ”その用途専門”のマンションだった。オーナーは別の家に住んでいて、気が向いたらやって