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ずっと泣きたかった

そっか私ずっと泣きたかったんだ。

大学生の頃
あんなに毎日聞いていたドリカム。
この数年は聴いてもいなかったけど
ふと、このフレーズが
頭のなかで流れてきた。


もう10年以上前に起きたこと。

当時の私にとっては
すごくショックで悲しくて辛かったけど
私の中ではもう消化できたと思っていたこと。

でも
ふとしたことから
まだまだ全然消化できてなかったこと
私の中にはくすぶる想いがあることに
気づいてしまった。


そんなことまだ思ってるなんて
大人げないというか
執念深いというか
すっごくダサくてカッコ悪いなあって
そんな私が嫌だなって思った。

しかも
そんな想いをちゃんと伝えて
あの人はあの時どう感じて何を考えてたのか
聞きたいと思った。


今さらそんなこと蒸し返して
嫌な想いをさせるだろうし
呆れられるかもしれないし
嫌われるかもしれない

そんなリスクを冒して
何も話し合えないかもしれない。

正直、そんな面倒くさいヤツには
なりたくないし、
なりたくないって
いままで格好つけてきた。

めちゃくちゃ怖い。

でも、そんなことはどうでもいい。
話したいと思った。

だから
「話がしたい」と伝えた時は
ものすごく震えた。
すごく怖かった。

もしかしたら
返事さえこないかもしれないと思ったから。

でも
拍子抜けするくらいすぐに
「いいよ」って返事が来たときは
それだけで嬉しくて
有り難いなって気持ちになった。

カフェで待ち合わせて
話しをした。


詳しい話は書かないけれど
分かったことは

起きた出来事は一つ。
立場が違うから体験したことは違う。
でも、
傷ついたのは私だけじゃなかった。
あの人も同じように傷ついていた。ってこと。

私だけが傷ついたような
被害者の気持ちでいたけど
そんなことはなくて
あの人も傷ついていた。ってこと。

お互いに不器用で
上手く伝えられなくて
ボタンの掛け違いが重なって
ただ、それだけだったこと。

そう分かったら
大きな何かが消えてなくなった。

なんで、そんなに大きな問題だって
思ってたんだろう?
そんな感覚になった。


「じゃあね」って別れて
家に着いて
ソファーに座ったとき

ドリカムのフレーズが
頭の中でふっと流れた。

涙がぽろっとでて
とまらなくなった。

そっか私ずっと泣きたかったんだ。

ずっと泣きたかったんだ。
もうこのことで
泣くことなんてないと思ってたのに
ずっと泣きたかったんだ。

私の気持ちをずっと置き去りにして
相手の気持ちをずっと聞かずに
うやむやにして
勝手に都合のいいように
物分かりのいいふりして
悲しい気持ちを閉じ込めてたんだね。

あの出来事はもうどうでもよくて
あの時の気持ちのまま
私はあそこでずっと止まってた。
それが苦しかったんだね。

やっと迎えに行けてよかった。

やっと、やっと。

そんな私が「すき」


そんな話をしたカフェが’break’っていう名前なのも面白いなぁ


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