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銀河英雄伝説 本伝 第4話

 第3話に続き帝国サイド。キルヒアイスがメインの回。帝国に叛旗した領主を討伐する話だった。
 この領主がなかなかとんでもないヤツだった。部下に敵陣の真ん中に突っ込んでこいとか、自分が逃げるために囮になってこいだとか言うヤツだ。最後は、頼みの綱の防衛システムを破壊されてしまい、全てを周りの人間や親のせいにして嘆いているところを部下に刺されて死んでしまった。哀れだが自業自得だ。

 どうしようもないヤツなのだが、過去の自分とも重なるところがあった。調子がいい時はイケイケなのにうまくいかなくなると自分の過去や周りがいけないんだと考え始める。親とか友達とか上司とかね。身勝手なヤツなんです。
 そんな状態が続くと、あるきっかけで一気にダメになって引きこもってしまう。一所懸命張っていた虚勢がなくなり、外の世界にいられなくなってしまう。親のせいにしているのに実家に引きこもってしまうのは矛盾しているようだけど、結局、最後は親に頼ってしまう。こんな事を何回か繰り返しました。
 まあ、領主と違って刺されるどころか周りには優しくされたワケですが。その優しさに対して、なにも返せてない現状は窮屈だし申し訳ないと感じている。
 かといって、すぐに何かできるわけでもないし、急ぎすぎてもまた失敗するだろう。「焦っちゃダメだ」と自分に言い聞かしている。

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