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2021年は自然にある程度任せつつ自分が気持ちよいと思えるように動いていきます。

社会人になってからより一層、1年を区切りと捉えられない。「こうなりたい」という10年後の自分に向かっていくなかでの「いまどの位置にいるのか」を確認し「やるべきこと」を軌道修正していくための振り返りを。


昨年の振り返りはこちら!

2019年は「しない」選択をし「いま取り組むべき」ことに全力を注ぐ環境をつくることを意識した。いままでは「これしましょうよ」や「これしてくれませんか」というお声に対し、金銭の有無や時間の所要などを考えず求められたことに応えていった。求められるということは「必要とされていること」、だからこそなんでもかんでも引き受けてきた。けれども「いまそれをすべきか」の軸をとってもとっても意識し、ご依頼を断ることも増えた。三休をもっともっと良い場所にしていきたいし、もっともっと農業で儲けたい。それをメンバーに還元していきたいし、地域の方々と楽しさを共有したい。その土台づくりに精力した1年でした。

「2020年の抱負を漢字1文字で表したら?」というお題をいただき、僕は「覚」と書いた。障害者と一緒に働く「自覚」と農業で儲けていく「覚悟」を持つ1年にしていく。たくさんの良い農作物を収穫し、売っていく仕組みをつくる。その売り上げをメンバー1人ひとりに還元していく。農作業から農業への転換期、居場所から就労への転換期と位置付けている。

…2020年は「障害者と一緒に働く自覚と農業で儲けていく覚悟を軸に日々過ごしてきたが、実際はどうだっただろうか。四半期に分けてまとめていきます。

▼2020年01月~03月
・収穫した小松菜を初卸市場へ。京印に定期的に納品。JAや卸市場と飲食店や道の駅などの方向性を考えるきっかけに。
・障害のイメージを揺さぶる学びの場「さかさ」vol.3を開催。ゲストは手話エンターテイメント発信団oioi、参加者は40名超。
・野菜が入場料の音楽イベント「THANK YOU TABLE」がコロナ影響により中止に。
・大口の下請けがありメンバーとも残業を。働くことへの意識をメンバーとシェアできた出来事。

▼2020年04月~06月
・三休2年目を迎える。まだまだ理想にはほど遠い。
・ギター熱、再燃。スタジオ入ったり弾き語ったり。
・3つの畑をガチで着手、15種類以上の野菜やハーブを育てる。万願寺とうがらしの作業に追われ、諸々が後手後手に。
・カエルを飼いはじめる。名前はグデ丸。

▼2020年07月~09月
・万願寺収穫が本格化し、万願寺一色の夏。1日50kg前後を出荷。
・Knock on the doorのふゆこさんとのステッキプロジェクト始動。
・TAMISAのまあやさんと意気投合しnaked market開始、出店。
・BnA Alter Museumやスタンドうみねこコトなど数店舗の新たな飲食店へ納品開始。
・カフェオープン。仕事の幅がひろがったことで、通所希望の属性が変化。
・1つの畑が水没、約900株の万願寺が死滅。
・弾き語りイベント「トークトーク」開始。僕の好きなミュージシャンを呼ぶという自己満な企画。

▼2020年10月~12月
・ローゼル収穫。Twitterの投稿が様々な人に届いたおかげで注文が多数、お断りした人が100名超。申し訳なさの気持ちでいっぱいに。
・山形ビエンナーレ「言葉よ、さようなら」に僕の記憶も選出。大好きなGEZANのフロントマンであるマヒトゥ・ザ・ピーポーさんのパフォーマンスに小さいながら関わることができ感無量。
・Veg OutやAnd Cなど新たな飲食店に納品開始。
・ビニールハウス建設、トラクター購入。農業がより農業に。
・福祉未来価値創造大賞にて銀賞受賞。関西大学の学生とともに廃棄ハーブのロスを解決する加工品を考える。
・室内チームと畑チームが確立。どう連動していくのか、管理していくのかが今後の課題。

自己評価は及第点の70点。農業で儲けていくことができておらず、農作物を育て収穫し販売するという仕組みができたが目標に掲げた売上を出すことができなかったのが悔しい結果。でも、それなりに三休の基礎部分を試行錯誤しながら作り上げていくことができたと自負している。

さて2021年はどのような1年にしようか。2020年と同様、「自覚」と「覚悟」。施設長としての「自覚」と三休に関わるすべての人をハッピーにする「覚悟」を持ち、三休をより良い拠点にしていくよう邁進していく。持続的な運営ができるように。組織としての土台ができなければ、三休をオープンする前の理想を体現することはできない。10年掛かるであろうことを5年で成し遂げたいのだ。来年度は3年目に差し掛かる。現在、通所する人は1人から20人に、取引をしている飲食店は4店舗から10店舗に。1つだった畑も3つに、トラクターやビニールハウスも設備が整っている。カフェもオープンできている。

メンバーが増えることで、できることがひろがっていく。メンバーのできることを引き出していきたい。ハーブ加工を行い六次化産業をまわしていきたいし、アパレル製品の端切れを活用した自社製品もつくりたいし、カフェも充実していきたい。それがメンバーがいきいきと働くことにつながっていくと信じ、来年度はその流れを必ずつくる。

また農業では「儲けを出す」ことを最優先目標とし農作業に取り組んでいく。初年度は農業を学び、2年目は農業で売上を出した。3年目は儲けを出し、メンバーの工賃を高めていきたい。

「なにをするのか」ではなく「どうありたいのか」を抱負とし判断軸をはっきりすることで、2021年は自然にある程度任せつつ自分が気持ちよいと思えるように動いていきます。そう、今年も三休をおっきくすることに注力していきます。

福祉の線引きを薄めるために、福祉の中で遊んでいます。特に障害をお持ちの方と一緒に。みなさまのサポートはそれらの遊びに活用します。