家を決めるまで
2020年7月~8月の記憶は本当に無い。毎週土日はレンタカーを借りて家さがし。もうこの頃はターゲットを完全千葉にしぼり、毎週アクアラインを通る日々。(そして帰りはほぼ100%渋滞になるということも思い知りました)
最初は300平米ある超古民家。広くて古くて、ボロボロ。でも奥さんは気に入ってて、「それならそれでもいいんよなぁ」なんてぼんやりしながら遠くから真夏の青い空と、古くなった茶色の瓦屋根のコントラストを眺めていたりしました。この頃はなんだか疲れてしまっていて、都内では見かけない大きな虫も「まぁ、しょうがないよね。ここでは」みたいな感じで対して驚かなくもなっていたな。都内ではびびることも、「こういう場所だから」という変な理由で納得していた自分がいました。
年をとったのかもしれない。昔ほど都内にいた普通にしがみつかなくても、「まぁこういうものでしょ」と軽く言えるようになったのかな、と思いました。理想にこだわらなくても良くなった。って強くなったとも、弱くなったとも言える感覚なのかも、なんて思いながら自分は全く気に入ってなかったけど、そんなことはどうでもよく進む物事を眺めていたように思います。
甲子園も無い夏。みんなでビールを飲むこともない夏。近くにいたはずの人たちを会えないということが、当たり前になっていった夏でした。
ぼんやりコロナが収まらないまま、少し焦りながら僕らはようやく御宿町というところに新居を見つけることになりましたが、もう眠いので又今度。
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