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アリグモ(女の子)は本当にアリグモだった……! 擬態の不思議と神秘。 7/25

うちの庭にはクロヤマアリ(?)がいます。ちょこまかと歩き回り、足に上ってくる可愛いアリです。

そんなアリたちは大抵地上にいるのですが、7月25日、壁にいるアリを見かけました。

ずっとじっとしているので、「あれ? こんな高いところでじっとしているアリがいるなんて珍しいな。もしかして、高いところまで上りすぎて下りられなくなって困っているとか? 下ろしてあげた方が良いかな?」と、若干心配しつつアリを覗き込むと、アリはビクビクしている様子でした。

ちょっと不思議に思いました。クロヤマアリ(?)は今まで、こちら(人間)に気づくと大慌てで走って逃げていた気がします。「ビクッとする」というアクションは見たことがありません。

……この子は本当にアリなのか?

微妙に違和感を覚えつつ、目の前のアリをじーっと見ていたところ……

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あっ。

やっと分かりました。アリじゃなくてアリグモだと。

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写真に撮ってみるとそこまで似ていないような気がしますが、パッと見、本当にアリなのです。

多分今までもアリグモをアリだと思って見ていたのでしょう。そっくり具合にビックリ。

でも行動はやっぱりハエトリグモです。地上にいる働きアリは常に忙しそうだし、何もない壁の上でぼーっとしていたりはしません。こちらを見てビクッとすることもなかったはず。

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アリグモはハエトリグモの一種なんだそうです。オスは鋏角(上顎)が発達していて大きいらしいので、上顎の目立たないこの子はメスです。

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背中側から見るとアリそっくりなアリグモですが、こちらを向いたときに見えるギョロッとした目は、まさしくハエトリグモです。

正面から見るとバレるってことは、等身大の虫に向けてではなく、大抵背中しか見ないであろう大きな生き物に向けて擬態を披露しているのでしょうか。

そもそも複眼の虫たちはあまり視力が良くないとのことなので(種類によって差アリ?)、生き物が擬態を見せる相手は大体大型動物なのかもしれませんね。

でも虫の視力があまり良くないとしたら、擬態をする虫たちがなぜ他種の生物を細部まで観察し、精巧な擬態をすることができるのか謎です。ハエトリグモは視力が良いらしいので他種を観察して擬態することも可能かもしれませんが、蛾やハナアブやカミキリムシも擬態するんですよね。

あと、例え生物たちが「進化しよっと」と思ったところで、思えばできるものなのでしょうか。進化ってどうやるんでしょう。そして一体誰が擬態しようと考えたのでしょう。

擬態って、生物って、本当に不思議です。誰が虫の「意識」を担っているんでしょうね。

とにかく生き物は我々が思うより、ものすごく他種のことを観察しているのかもしれません。

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横に付いている目(多分)もアリっぽいですね。

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ここで撮影を終了しました。
アリグモさんはすごかったです。本当にアリグモですね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!





▼こちらは以前読んだ本です。面白かったです。

アリの世界も興味深いですね。この本ではアリのキャラクターが男性的に描かれますが、実際の働きアリや働きバチたちは女の子だそうです。


▼こちらはハエトリグモファンの間で有名な図鑑です。

私はまだ持っていませんが、ハエトリグモを語るならこの一冊を読まねばなりませんね……!

▼この本のアリたちのエピソードも面白いです!

虫たちのほのぼのエピソードに癒されました。




↓私のブログ・noteでハエトリグモ写真を掲載中。

↓こちらはエッセイ(文章メイン)です。

「ハエトリグモと淡い交流」
https://bit.ly/3z0mC8n


とにかくハエトリグモ推し。
でもアリの可愛さにも目覚めたかもしれません。


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