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日本美適進化論:SNSという表現ツール

新たな音声SNSとして登場したClubhouseも落ちつきを見せ始め、そろそろ自分の方向付けを決め始めた方も多いようです。新しい道具をいち早く使ってみたい、ついていかないことで損をするのは嫌だ、時代についていかなければならないなどの、色々な方や自分のスタンスも知るキッカケになりました。SNSをイメージ戦略として活用することが定着したいま、イメージ先行で実態が伴うかどうかなどのほころびに気付いていても、SNSという道具を使って美しく素敵に在りたいという承認欲求が満たされる。と同時に、より身近にビジネスチャンスを作ることができる。そういう意味で個人の特性や専門性が活かせる、とても居心地の良いコミュニケーションの時代が訪れているのだと感じます。

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一方で、音声SNSがこのタイミングで出現したことも、活字や画像だけでは伝わらない「聴覚情報」というネットワークによって、また違う共感セクターが出来ました。スゴイと思うのは、会話を通した主張や声の雰囲気や内容によって、姿が見えなくてもリアルにその人自身が伝わるということ。本質的な主張も文章や画像で加工できるものと違い音声は嘘がつけない。さらに面白いのは、コンテクストが鍛えられること。会話が面白くなるような水を向ける、ゆるく自己開示するなどもしながら、貴重な情報を引出し合えるツールは、「新たな価値観を持つ人同士との会話による、質の良い情報交換」がいかにコロナ期で停滞し欲求が溜まっていたかに気付くことに。また、自分自身の表現レベルも見せつけられて、ハッとさせられることにもつながります。

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こうして有名人や有識者の雑談がリアルに聴け、あわよくば参加して会話に加わることで、立場や職位を超えてリアルに情報がやり取りできる。このスタイルは、日本にとって脱標準化への流れになるか。時代はシームレスに向かっていますが、複数のSNSという道具が出揃ったところで、セルフエンゲージメント・セルフブランディング・セルフインクルージングは、すべて人が在るウェルビーイングの要素。何を大切にしてきたのかより、これから何を大切にしたいのかを「主張」できる時代。時間という資源は有限です。命を大切に使うという選択をした人の「表現」は、やはり響きます。

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