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日本美適進化論:ジェンダーギャップの触媒はリスペクトする言葉

最近ファッション事情をみると、メンズパールなどのアクセサリーやメンズメイクなどがZ世代を中心に定着し、ファッションとして男の子にキレイめの要素、女の子にカッコイイ要素があることが「モテる」特長であることに気付きます。昭和世代の、男性は男らしく女性は女らしくとは真逆の「性別」をシームレスに楽しむ感性の広がりがこれからをリードすると思うと、とても気が軽くなりますね。ただ表面的にはそう見えていても、冒険心ややってみちゃう男性性や丁寧で安心のこだわりを大切にする女性性をうまく尊重し合っている点もとても興味深く新鮮で、いままで「性別の型」にはめられてきた大人が目くじらを立てて男女雇用などを議論している間に、こだわりが取り払われて自分らしい個性を表現することが自然な世代に移行している。昭和・平成・令和と日本人のデリケートで繊細な感性は形を変えて引き継がれて、今の大人たちを反面教師として新しい文化が整っていくのが待ち遠しいです。

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ジェンダーで言えば、それによって人の才能や能力が発揮されないことが問題で、まさにその点にこだわりが強い国民性が顕著に指数に現れているのではと思います。アジアでもジリ貧にまで落ちぶれたのは、日本人の過去の生真面目さとストイックな面が裏目に出ていて手放せないことが多く、戦後急速に発展を遂げてきた疲れや歪や傲慢さに縛られているのも確かかと思います。きっと地位や名声や財力など大きなものを抱えているほど慎重になり、結果、変化に億劫で的が外れスピード感がなくなるということですね。日本全体が大企業病に巻き込まれないように、やはり個人が新しいムードを楽しむチャンスです。

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仕事では、男性も女性も自分らしく頑張れる舞台があることによって成長します。頑張りたくても頑張れない環境をつくってしまう人や、まだまだ楽しめないことを選ぶ人が多いのだと感じます。上から押さえつけられてばかりいると能力が発揮できないように、この活躍できる場をつくるのが経営を担う人の本来の役割で、それをサポートする人も同等の立場で調整する役割を担い、従業員も同等の立場で行動責任を果たすことが働きやすい社会なのだと考えます。そのために直ぐ出来るのは、お互いに敬意が伝わる「感謝の言葉」や、お互いの感性を引き上げあう質の良い会話の量や場の力ですね。ファッションを通してジェンダーが融合しているように、会社や企業でのジェンダーが活かされるには、性別を超えた魅力が伝わる仕事ぶりの「映えかた」でしょうか。


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