「大人になると失ってしまうものは…」

4月、久々に後輩社員ができた。
私より2歳年上の女性社員だ。
うちの支店は少人数で、上司(男性)49才を筆頭に、年齢順でいうと、上司の1つ下が後輩女性社員→私→私より3才下が役職付の男性社員というメンバーだ。
元々別の支店で10年くらいパート社員だった彼女が社員に昇格し、4月からうちの支店に異動してきた。
彼女のことはパート社員の頃から知っていて、3人の息子さんがいるようには見えないくらい若々しくて気さくな彼女のことは嫌いではなかったけど、何となく苦手だった。
それがなぜなのかは、その時はあまり意識
してなかったのだけど、最近理由がわかってきた。
「素直に聞く」ということが、できないから。
パート社員の時と違い、当然仕事の内容も、与えられる営業目標も違う。
仕事の具体的なやり方を教えると必ず返ってくる言葉がある。
「前の支店ではこうやってたんですけど~」
ミスがあって注意した時も
「年だから覚えが悪くてごめんね~」
「やり方を聞こうと思ったけど、○○さんが忙しそうだったから、聞きそびれて」
どうしてシンプルに「はい、わかりました」ということはできなんだろう?
その言葉を使う度に、私ががっかりしていることには気づかないのかな。
人生経験も豊富で、いろんな仕事も経験している彼女。
それらの言い訳を使うことで、彼女は自分を保っているんだろう。
私が営業を頑張るようになってから受けた研修で、「優績者になるために大切なこと」を教わったことがある。
その中の1つに「素直さ」だ。
「笑顔」とか「褒める」とか10個ある大切なことの中で、これがいちばん大切だと今改めて思う。
スキルは磨けるけど、素直に人の話を聞いたり受け入れたりすることって難しい。
年齢を重ねるにつれて。
子育てと後輩育成…私自身が今、人として試されているのかもしれない。

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