【ロンドン発】2024年週刊ジャーナル(3月18日~3月24日):今週もいろいろありました&いろいろ聞きました。
3月18日:長男のAレベルの模試が終わり、学年主任と受験担当の教師がこれからの手順や流れを説明するミーティングがZoomで行われた。基本的には、今貰っている大学のオファーからどのように2つ(Firm本命とInsurance滑り止め)を選択するか、そして、その2つのどちらにもグレードが届かなかった場合のClearing システムへの質疑応答が多かった。長男は現在4つのオファーを貰い、残り一つ待ち(イギリスでは5つまでアプライできる)。おふぁーを貰った大学の中から2つを選んで、Aレベル本番に臨むが、すべてconditional offer なので、最終的にはこの2つの大学のコースが要求するグレードを取得しなければならない。もしグレードがこの2つのどちらにも見合わなければ、クリアリングで、余剰枠のある全く別の大学へアプライすることになるが、これは試験結果発表の日に、すぐさま電話で対応し、しかも早いもの勝ちなのだ。幸いなことに第一希望の大学からはオファーを貰っているが、最終的にはAレベルで結果を出さないといけないので、だから何?と言われればそれまでなのよな。聞いているだけで、頭がクラクラしてきた...。
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『フリッジ・マグネットはホリデーの記憶を呼び起こすための、クールな助けになることが研究で判明』。リバプール大学の調査では、写真よりも旅の思い出の品の方が重要だと答えた参加者もいた、という英ガーディアンの記事。
実はウチもホリデー先でのフリッジ・マグネット購入を義務化している。
私のお気に入りを紹介。
3月19日:英ガーディアン紙『英国の音楽チケット料金に「こっそり」手数料が最大25%上乗せされる、とWhich?が指摘』というトピック。リードに「消費者団体、大手チケット販売サイトの「不可解」な追加料金の取り締まりを求める」とある。私自身、ライブのチケット購入は何度も経験があるが、最初に提示されている金額を確認して「購入する」をクリックすると、支払い画面で金額が跳ね上がっているのを見て眉を顰めることが何度もあった。それが何を意味しているのかはいまいち把握していないが、そのチケットを購入しないことにはライブは観れないので、すべてを理解せずとも支払いカードの詳細をいれることを未だ余儀なくされている。私たちは何に対して支払いをしているのだろうか?気になったので全訳。
正直この記事の中では、納得できる説明は得られていないが、改めて手数料の数の多さと金額の高さを見ると、びっくりするよね。普段は見ないことにしとこ、と思いながらチケット購入してるけど(行きたいんだから払うしかない)、意味不明な手数料多いね。手続き完了手数料とか、いやいやあんたたちが売ってるんだから、そっちが手続きを完了させるのは当然で義務だろ?と思う。なんでこっちが払わないかんの?例えば、ネットで服などを買っても手数料取られないのに、チケットだと取られるのはどうして?これらの回答を得られるように、追及して欲しいのだが。
3月20日:フォローはしていないのだが、note のおススメで、流れてきた記事。ちょうど長男がAレベル真っ最中なので、興味深く読んでみた。
うーん、同意出来たり出来なかったり。Aレベルで3教科「だけ」という言い方はちょっと違うかなあ。確かに科目ではそうだが、網羅している内容が半端ない。イングラントの大学が3年なのは、Aレベルでその教科の基礎・導入部分を問われているから。なので、Six Formを日本の高校と同じ位置づけで比較することは出来ない。
Gap year は基本、大学の行先が決まっている生徒が、入学前に1年間旅行や仕事の経験を積むことを言っていたのだけど、最近は敢えて行先を決めずに早めにGap yearをとることを決めてしまっている生徒もいる。理由を訊くと、夏(6~8月)生まれなので学年では若い方だから、精神的に少しでもマチュアになってから大学進学したい(もしくは親がさせたい)や、コロナで浪人組が下に降りてきて、シンプルに受験競争が厳しいので1年待つ、というのもあった。
日本の教育ママが「タイガーマム」と呼ばれているのは知らなかった。私の周りでは俄然ロシア人やインド人の方が熱心(時にクレイジー)だから。まあ、ウチの学校の場合は、金も出すが口も出す、という感じかもしれない。
また、オックスフォードやケンブリッジなどを含むいくつかの大学は、GCSEの結果までも重要視するので、Aレベルの結果さえ良ければよいという訳でもない。GCSEの結果が十分でなければ、アプライしてもオファーを受けない場合がある。
大学の学費は£9000強。確かにstudent loan を組んでいる学生も多いが、interest が恐ろしく高い。また、私の友人はローンを組もうとしたが、世帯収入があって、受けられなかったと言っていた。
ウチは在ロンドンなので、地方の大学に通う友人の子供たちは当然皆家を出ているが、問題なのは、卒業して、ロンドンで就職となっても、家賃が高すぎて結局実家から通勤している子供たち(とはもはや呼べないが)が多いこと。自分の家を買うための頭金を貯めるのが目的だが、ロンドン不動産の相場上昇を考えると、実家通勤が長引くのもやむを得ないのかも。
100%同意できたのは、「イギリスでは食事に手をかけない」というところだけかな。
3月21日:RADA(The Royal Academy of Dramatic Art)で観劇。今回の演目はSAMUEL BAILEYの戯曲『SHOOK』。
劇の内容はあまり好みではなかったが、役者さんたちのクオリティーの高さにただただ驚愕、感嘆。
3月22日:prescription を取りに薬局へ行ったら、薬剤師に「Covid test いる?タダだけど」と言われた。なぜ今更?と思ったが、タダならなんでも欲しいぞ、なので、sure と答えたのだが、しかしなんで今なん?また蔓延し始めた!?と訊くと、「NO! no! *&%$£$%&*……」ともごもご。歯切れ悪いな、思ったが、貰ってきた。
3月23日:友人夫婦とディナー。この夫婦には、現在同時に(!)大学に通う3人の子供がいるのだが、それぞれ大変みたいだ。ロンドンの大学に通う長男は、大学3年目にして、やっと家を出て、友人たち5人とハウスシェアしたのだが、大量に生えているカビに大家が対応してくれず、最近やむなく実家に戻ったようだ。グラスゴー大学に通う次女は、大学は楽しくてとても気に入っているのだが、将来音楽ライターになりたいらしく、就職先を考えるとロンドンに戻りたいと言っているらしい。また、マンチェスター大学に通う三女は、現在大学を休学して、ロンドンでアシスタント・ティーチャーの仕事をしている。「一気にいなくなったかと思ったら、3人のうち2人は戻ってきた」と、嬉し嘆きの母親K。父親のTは真剣に子供たちの将来を心配していて、かなり複雑な表情をしていた。
3月24日:現在Netflixの『The Gentleman』視聴中。コスチューム・デザイナーのLoulou Bontempがシェアした、舞台裏のフォト。
今回、カヤ・スコデラリオ演じるスージー・グラスのコスチュームにはあまりピンとこないのだが、ジョエリー・リチャードソン(RADA出身!)のLady Sabrina Halsteadの衣装は大好き。ツイードのジャケットにスリムなトラウザーズ、ライディング・ブーツとフェドラハットをアクセントに。
ツイードのハンチングも素敵。
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今週の1曲:The Hives 「Hate to Say I Told You So」
このポスト...。泣いている男の子の絵に「これはバイアグラ・ボーイズ。なぜならザ・ハイヴズは彼らよりも凄くて人気があるから」。
ポストの内容は、「フォーカス! ストックホルム怨念マッチの戦いの火蓋が切って落とされた!国際的ロック・センセーション、ザ・ハイヴス vs みんな大好き勃起不全ファンク・ポップ・グループ、バイアグラ・ボーイズ。ザ・ハイヴスはこのショーで大金を手にするので、スウェーデンの金利はもうしばらく上昇し続けるだろう。バイアグラ・ボーイズは参加トロフィーを獲得。確かに不公平で不均等だが、誰が勝とうとも本当の勝者は観客であるあなたたちだ。バンドは互いを潰し合い、その過程でフェスティバルの会場と、より良いショーを再び見たいというあなたの希望を破壊しようとするだろう」。これに対して、バイアグラ・ボーイズもコメント。「ついに老人ホームでもインターネットが使えるようになったのか?これは素晴らしいニュースだ!これでやっと、君たちが喉から手が出るほど欲しがっているアルツハイマーの薬を買うことができるな!」。元気で何より。ロンドンでも一緒にプレイして欲しい。
(今週終わり)
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