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【ロンドン発】2024年週刊ジャーナル(6月17日~6月23日):今週もいろいろありました&いろいろ聞きました。


6月17日:レスリー・マンヴィルがロエベ2024年秋冬コレクションのキャンペーン・モデルに。

レスリー・マンヴィル、とても可愛らしくて大好きなのだけど、『カササギ殺人事件』のワードローブが特に好きで、ストーリーのプロットはもちろん、コスチュームを見るのもとても楽しかった。

コスチューム・デザインを担当したのは、Annie Hardinge。

『ノリー』のコスチュームも良かった。


6月18日:タイムアウトのポスト。ウチの近くの有名パブは幽霊屋敷らしい。

1585年に建てられ、ロンドン北部のハムステッド・ヒースに位置するスパニアーズ・インは、英国の偉大な芸術家たちから賛辞を贈られてきた。この建物は、ディケンズの『ピックウィック・ペーパーズ』、(ジョン・)キーツの『ナイチンゲール頌歌』、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』などの作品にも登場する。しかし、この宿は幽霊話でも有名だ。噂によると、悪名高いハイウェイマン(馬に乗り、旅行者に銃を突きつけ強盗する男)ディック・ターピンはこの宿で生まれ、彼の霊が出没すると言われている。別の物語では、スペイン人の兄弟が同じ女性と恋に落ち、ホアンがフランチェスコを射殺するという命がけの決闘に発展した。今では、ホアンと女の霊も宿を彷徨っていると信じられている。これでもまだ十分に不気味さを感じないなら、スタッフたちにも奇妙な話がある。水差しが不思議なことにこの真ん中のテーブルから滑り落ちるのを見たという話や、愛犬が何か別世界のものを見たかのように別のテーブルを見つめて固まっているという報告もある。スパニアーズ・インは超常現象に興味のある人にはぜひ訪れてほしい場所であり、運が良ければ、この宿の多くの幽霊の住人に遭遇できるかもしれない。

Timeout London


先月も行ったばかり。

私は霊感も第六感もアニマル・インスティンクトもないので、何も感じず。

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バゲットやスパゲティが冒涜される、ユーロ2024の「フード・ウォーズ」というニュース。

アルバニアのファンがイタリアのライバルの前で、茹でていないスパゲッティを折って嘲笑した。オーストリアはこれに続き、対戦を前に、フランス・サポーターの前でバゲットを真っ二つに折った。
1カ月間に及ぶ大会のためにドイツを訪れる観光客たちは、試合そのものと同じようにスパイシー(辛辣)だが、気さくな "food wars(食べ物戦争)"で自らを楽しませている。街頭での国民食の冒涜(これは怒りというより笑いを誘っている)だけでなく、スタジアムには食べ物のバナー(横断幕)が掲げられている。
スイス対ハンガリー戦では、「グーラッシュよりフォンデュの方がうまい」と書かれた横断幕が掲げられた。アルバニア戦のイタリア語のポスターには「Eat Pasta, Run Fasta(パスタを食べて、速く走れ」とあった。また、オランダ戦では「ゴーダ(チーズ)よりもキールバサ(ソーセージ)の方がうまい」とポーランドのファンが自慢していた。
しかし、食べ物の侮辱は時として不吉な予兆となる。アルバニアはイタリアに2-1で敗れ、オーストリアはフランスに1-0で敗れた。
開催国のドイツは、ゲルゼンキルヒェンでの衝突(※)を除けば、広く恐れられているフーリガンによるトラブルが最小限に抑えられ、骨折やボトルによるアタックよりも、パスタやパンが折られるほうが多かったことを幸運に思っている。
「暴力がなかったことを神に感謝します。その代わり、愉快な "フード・ウォーズ "のようなファン同士の楽しい掛け合いがたくさん見られる」とハンブルクで屋台を営むローランド・コッホは言う。「私たちのカリーヴルストには手を出さないでください。さもないと、大変なことになりますよ!」。彼はキオスクやドイツ中の街角で売られている、どこにでもあるソーセージとスパイシーなソースを指して、付け加えた。

The Guardian: Euro 2024 ‘food wars’ spice up action as baguettes and spaghetti desecrated

(※)6月16日、ゲルゼンキルヒェンでイングランド対セルビア戦前に、レストランでサポーター同士が衝突。負傷者が出て、当事者たちの何人かが警察に逮捕・拘束された。

このほかにも、↓のような手書きのバナーが楽しい。

日本だったらやっぱり寿司が冒涜されるのかな?それともカツカレー?


6月19日:7月4日に行われる総選挙前に、ミュージシャンたちが登録を促している。

ジャーヴィスはトーリー(保守党)にアレルギーと。


デーモンも投票登録を促している。

ブレクシットを実現させた保守党は、とにかくミュージシャンに嫌われていて、政権交代を強く望むバンドやアーティストも多い。



6月20日:朝からブライトンへ。
11:15に現地で会う人がいたので、キングスクロス9:20発を予約。9:10にプラットホームに立つと、既に6分遅れとの表示が。6分くらいなら想定内だったので、リラックスしていると、次の駅のファーリントンで病人が出て、駅構内に入れないため、今後すべての電車は出発予定不明と。急いで地下鉄でヴィクトリア駅へ向かう。ヴィクトリア駅からもブライトン行き電車が数本出ているが、一番早く到着するのは、ブライトン駅行きではないが、一番出発の速い電車に乗って、ガトウィック空港で乗り換えるというもの。それならとその電車に飛び乗ったが、電車内で車掌が言うには、私たちの最終目的地がブライトン駅(自体)ではなく、ブライトン内のとある場所で、どちらにしても駅からタクシーに乗る予定だったので、だったらガトウィック空港で乗り換えずに、今乗っている電車でプレストンパーク(ブライトン駅の手前)まで行ってしまい、そこからタクシーで目的地まで行くのが一番早い、と言われ、ガトウィック空港では電車を乗り変えなかったのだが、その後アナウンスで、ここからホブ(プレストンパークの一つ先)まではこの電車は一切止まりません、と(恐らくこの時点で電車かなり遅れていたので、停車するはずの駅をすっ飛ばした!?)。プレストンパーク下車の選択枝も無くなり、結局ホブ(行きたかった目的地とは反対側)に連れていかれ、そこからタクシーで目的地へ。幸い2分遅れの11:17に待ち合わせ場所に到着した。朝から焦り満載、脳みそフル回転の日だった。

まあ、この眺めを見たら、朝の電車事件も忘れてしまうけどな。


用事を済ませた後、ブライトンに住む友人とランチ。

センターから少し離れたところにあるネイバーフッド・カフェ。友人のお気に入りということで、連れて行ってもらった。

ブライトンを少しぶらぶらして、ロンドンに戻るため駅に着いたら、今度は「ベッドフォード(ロンドンの先)で人身事故があって、電車の本数が減っている。3:44発に乗らなければ、今持っているチケットで乗れる次の電車は7時過ぎになる」と言われ、これまたその電車に飛び乗って、ロンドンに帰ってきた。イギリスの電車事情でした。

家に戻ると、本日Aレベル最終日だった長男が友人たちとイングランド戦を観てた。本日で大学受験終了。しんどかった~!結果がどうであれ、頑張ったんだから良い!後は楽しめ、長男!

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「Sushi」で有名人を作ったのらしいが、そもそもスシで作る必要があったのだろうか。っていうか、全く似てないし。

以前、このブログでも書いた、英高級雑誌『TATLER』のケイト・ミドルトンくらい似ていないのだが。

6月21日:ランチ@Kricket

ナンを窯で焼いている。


例によって注文しすぎ。すべて美味しかったのだが、特にダールのカレーとナンが最高だった。


ランチの後は、オークションハウスのクリスティーズへヴィヴィアン・ウエストウッドを見に。

https://www.christies.com/en/events/vivienne-westwood/what-is-on


エキシビションの様子はインスタ(↓)で。

パンクとタータンを堪能した後、お天気がよいので、ザ・マルまで歩く。

写真撮ってる人多かった。
トラファルガー広場までさらに歩く。向こうにビッグベンが見える。


歩き疲れて喉が渇いたので、コヴェント・ガーデンの隠れ家パブへ。

結婚前に夫とよく来ていたパブ。


奥まったところにあるから中は狭くて暗い。

インスタ(↓)によると、もっともヴァイオレントな(!?)パブらしい。


実は、ザ・マルに向かう途中で、5~6人の日本人観光客であるご婦人たちが、地図を見ながら立ち止まっていたので、「お手伝いしましょうか?」と声を掛けて、道案内をしたら、こちらのお土産をいただいた。

貴重な日本茶とのど飴、そして折り鶴。
この場で再度、お礼申し上げます。ありがとうございます。

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ショーン・ライダーの娘さん、プロムに。ウチの長男と同じ年だわ。ちなみにウチの長男のプロムは来週月曜日。


6月22日:テイラー・スウィフトのお気に入りのケバブ・ショップのオーナーさん、コンサートに行けなかったみたい。

北ロンドンのケンティッシュ・ディライトのオーナー、アーメド・カーン氏は、人手不足のため、VIPチケットのオファーを断らざるを得なかったという。この店は彼女の2017年のヒット曲『End Game』のミュージックビデオに登場し、彼女は近々別のビデオを撮影することを約束したと言われている。

The Sun: Owner of Taylor Swift’s favourite kebab shop turns down her free VIP ticket offer – because he was too busy at work

他の記事にはスタッフ不足と書いてあったけど、やっぱりビジネスオーナーだど、なかなか休みを取るのは難しいのね。

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夜は、友人宅でディナー。4組で持ち回りなのだけど、ホストの旦那の方がコロナ陽性になったという連絡を受けたのが月曜日。代わりにレストランを予約しようか?という打開案も出されたが、天気が良さそうなので庭で、ということになり、ホスト旦那抜きで続行。トイレも分けて、完全消毒の上、限られた動線で移動。とはいえ、キッチンと庭はつながっているので、ほぼそこで過ごすという形をとって、行われた。

シャンパン2本の後にワインを4本ほど空けた。

夫婦の一組は自宅の完全リノベーションが終了し、先月1年10か月ぶりに賃貸していた家から自宅に戻ったのだが、どう?と訊くと、二人で顔を合わせてため息。実はまだ終わっていないという。とりあえず、キッチン、バスルーム、トイレが使えれば、一応”コンプリート”とされるのらしいが、家はまだ工事現場らしい。二年前の8月に始めて、去年の8月には終わるはずが、もうすぐ2年も経つのにまだ完璧とは程遠い状態。食べて寝るだけの生活しかできていないらしい。そして現在、ビルダーを告訴するための手続き中とか。思えば、このプロジェクト、最初から不穏な感じだった。雇ったプロジェクト・マネージャーが欠陥に気付かず、友人がそれを指摘したり、届いたものがサイズ違いだったり、その手の愚痴をこの二年間ずっと聞いてきた。”コンプリート”されているにも関わらず、未だ連日20~25人のビルダーが出入りしているらしい。「それ終わってないじゃん!」と言うと、そうなの、もう住んでいるから、自分たちでできることは自分たちでやっている、と。そのストレスがじかに伝わってきて、私も頭がクラクラしてきた。

友人の一人がセラピストなのだが、人間のパーソナリティーに関して、「話していると、エネルギーを与えてくれる人、反対にエネルギーを吸い取られてしまう人」の話になって、私にとって、エネルギーを与えてくれる人って誰だろう?逆にエネルギーを吸い取られてしまう人って?と考えた。幸いなことに頭の良い友人が多いので、会う人によっては話すとグッと知識が増えたり、意見をしてくれたりして、人との会話では有意義な時間を過ごすことが多いが、エネルギーを与えてくれるというのとはちょっと違うかなあ。そして、エネルギーを吸い取られてしまうのは実母との会話。これは内容が私自身にも関係があるからだろう。あと、自分(私)に興味のない話題を延々とする友人も何人かおり、これも聞いていてあまりにもつまらない(=自分には全く関係ない)ため、途中で帰りたくなる時がある。この場合はエネルギーを吸い取られるというよりは、退屈過ぎて無理、学ぶことが一切無い、といったところか。帰って夫に、マジつまんねかった、と愚痴を言うと、「But that's what friends are for」 となだめられる。自分は人にとってどうなのだろう。まあ考えたところで、あまり変わらないかな。恐らく私と会いたくない人はもうすでに周りからいなくなっているはずだし。


6月23日:友人たちとランチ。一人が近くのパブを予約してくれた。着いてテーブルに案内されたのだが、小さな(本当に小さな!)丸テーブルを二つくっつけてこちらにどうぞ、と。いやこれは、ドリンク専用のテーブルで、ここで食事は無理だろ、しかもそれを二つ寄せて4人掛けにするって?と思ったのは私だけではなかったらしく、友人の一人が、別の4人掛けテーブルを指さして、あそこはどうかしら?とスタッフに訊いた。「予約が入っていまして」とスタッフは言うが、私たちも食事を摂ることを伝えて予約を入れているはずよ、と友人。結局4人掛けテーブルでランチをいただいた。


価格設定は安いがポーションは小さめ。ランチは良いがディナーでは来ないな。


基本的にイギリス人は、レストランで文句を言ったり、苦情を入れたりしない。たとえそれが店側の責任だとしてもだ。レストランに文句を言うのは恥ずかしいことだと思っている。以前、夫と少し高めのレストランにランチに行った際、渡されたメニューがアラカルト・メニューだけだった。アラカルトだと高いし、私はそこにランチ・セットがあり、それがお得なので、そのレストランを予約し、訪問したのだが、ドリンクをオーダーした後も、待てど暮らせどセットのメニューは来ない。そこでウエイターにセットランチのメニューを見せてもらえますか?と訊いて、やっと持ってきてもらった。その時に夫が、「You know what, English people never do that」と言ったのだが、恐らくイギリス人だったら、戸惑いながらもアラカルトメニューから選ぶだろう。
下(↓)の(大・大・大好きな)英コメディアン、ピーター・ケイが上手ーく説明している。

ちなみに、今回テーブルを変えて、とスタッフに言ったのはオーストラリア人。

食事の後は、友人宅に戻り、ケーキとお茶。

レモンドリズルケーキ作った。


やはり話題は労働党が政権を握った場合の、私立校学費にかかるVATについて。学校からもレターが来ていたが、学費の使途のどの部分にVATが適用されるのか、実際いつから施行されるのかなど、政策があまりにも不透明なため、学校側もなんとも言えないようだ。友人の一人が言っていた「Whatever it is, we don't have a choice」に皆同意するしかなかったのだけど。


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今週の1曲:Kids in Glass Houses - Saturday

友人と話していて、急にこのバンドの名前が出てきたので懐かしくなって。確かサマソニとかで来日も何度かしたよね。

(今週終わり)



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