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自己肯定感を取り戻すこと、ちいさな労りの積み重ね

はじめまして、2021年。

年末年始って、なんだかみんな締め括りや抱負を語りますよね。
普段手の内を明かさない人たちの、うちがわにある苦しみだったり、希望や憧れを見ることができるので、この時期のインターネットは目が離せないです。
あ、人間だったんだなって感じがします。なんとなく嬉しい。


そういった人間博覧会の中、2020年は大変だった、来年こそは!という言葉を山ほど見かけました。
本当に大変な年でしたね。
国や、年齢性別、ぜんぶ飛び越えた地球規模の 人類強制アップデートって感じでした。
個人差はあれど、みなさん何かしらの変化を感じたのではないでしょうか。

私も例に漏れず、めまぐるしい変化の年となりました。
一言で表すと、「大掃除」の一年だったかなと思います。
強引に与えられた時間を前に、自分の内側を見ざるを得なかった。とても苦しくて、みっともなくて、愛おしい体験です。

そんな愛すべきわたしの片鱗を、少しずつ名前をつけて、本棚に仕舞っていくのが今年だと感じています。
わたしは、わたしのために、ここへ言葉を残したいと思います。

・・・と、言いつつも、これが誰かの役に立てば嬉しいなと、少し期待しながら。


自己肯定感を取り戻すこと

自己肯定感って、みなさんご存知ですか。最近よく聞きますよね。

自己肯定感(じここうていかん)とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉であり[1]、自尊心(英語: self-esteem)、自己存在感、自己効力感(英語: self-efficacy)、自尊感情などと類似概念であり同じ様な意味で用いられる言葉である
-Wikipediaより引用

自分を認めること。自分は素晴らしい、愛されるべき存在だと本気で思うこと。
日本人はとても自己肯定感が低いなんて言われています。
理由は様々あれど、他人に迷惑をかけないようにとか、謙遜が美徳だったりして、それがそのうち自己認識にすり替わっているんでしょうかね。

とにかく無条件で自分を「素晴らしい」と思い、口に出したりすることは、海外ドラマや映画の中じゃないとなかなか見かけないシーンかなと思います。

あとは、イケイケのIT企業の人とか。ツイッターで、今日はありがとうございました!多くを学べました!!最高の仲間!!!とか集合写真つきでツイートして、会社の仲間が引用リツイートするみたいな人たち。
boiには輝かしい肩書き、プロジェクトの功績、会社に認められるだけの努力を惜しまずに年収がいくらになりましたとか、誇らしげに発信できるような。(私のコンプレックスが透けて見えますね。。)

とにかく、自分最高!!って胸を張って言えるのって、何か成功したときではないでしょうか。どこで賞を取ったとか、人事評価がどうとか、自分という作品が第三者に認められたとき、多少の後ろめたさは感じながらも、
今日だけは言わせて!!私ってサイコー!!よく頑張った!!!
とか、お酒のグラスと一緒にインスタグラムにあげられちゃう。

そう、その気持ちめっちゃわかるんです。
私、最近まで、自己肯定感って、成功体験を積んだ人だけが所有できる、特別なもののように思っていました。
自分を素晴らしいと認めるには、まず他者のお墨付きが必要で、合格ハンコをもらえてはじめて、「私ってすごい!!」と発言していいのだと。

昔習った道徳の授業では、「友達を大切にしよう」「相手の気持ちになって考えてみよう」ってたくさん言われてきました。
ケースワークみたいな、もし誰かが困っていたらどうする?みたいな討論もさんざんした。

でも、自分をどうやって大切にするかは教わりませんでした。

他人の短所は認めていいのに、いざ自分のこととなると、履歴書の自己PR欄なんて謙遜の嵐。遠回しに、私って素晴らしくないですか?評価してもらえますか?という文章がよしとされてしまう。
こんなところが短所だけど、改善するためにこんなこと頑張ってますよ!みたいな。苦手なことや嫌いなことなんて無い方がよくて、あったとしても自分でなんとかしますよ、みたいな空気を出すことに専念する。

でも、冷静に考えてみたら
毎日何万、何億って人間が息をしていて、新しい命も生まれてて、テクノロジーもガンガン進化している。
そんな中、自分一人で完結できるほどの能力って必要なのかな?

社会って、得意分野を持ち寄って、助け合うものじゃないのかな。英語でビジネスがしたいなら、英語はハローしか言えませんが、今日から一日8時間勉強して、一年後には日常会話ができるようにします!!!って人よりも、3年間アメリカにいて、今も英語で仕事してますって人にお願いした方が、(その努力をしたいなら別だけど)お互いにいいんじゃないかな。

英語はハローしか言えなくても、日本語での商談がすごくうまいなら、むしろ一日8時間、もっと別の使い方ができそうだし。


本当は、できないことこそ愛されている

もしかして、世の中って役割分担なのかも。得意なことだけやっても、意外と人に喜ばれるのかも、、と思い始めたら
自分の欠点が、実はチャーミングポイントだったことに気がつきませんか!

みんなに愛されるあの人も、自信に満ち溢れたこのひとも、きっとできないことや、やりたくないことがあって
これ苦手だからお願いしてもいい?なんて言われても、なんだこいつみたいに思わないし、悪い気しないですよね。
あ、この人も苦手なことあったんだ!って、むしろキュンとしちゃう。

そう、あなたはできなくてダメなんじゃない。チャーミングだったのです!
だから、全然大丈夫。そのまま生きてても愛されていいんだよ。
まずは、自分が真面目で、努力家で、少しチャーミングで尊い存在だってことを思い出してください。
子供のころ、無条件に特別になれると思っていた時、それは嘘じゃないよ。


とはいえ、急にそんな事言われても信用できるかい!うさんくさいんじゃい!って感じですよね。無条件に自分を認めるって、本当に難しい〜〜〜なんでなの?

自己肯定感って、ある日突然生まれるものではなくて
ちいさな、労りの積み重ねだと思うんです。
そして労りをくれるのは、他人ではありません。自分自身です。
待っていても褒められることって、ごく稀だと思うんです。まずは自分で自分の価値を上げていくこと。
私ってこんなに素晴らしいよ!って発信していれば、周りもおのずとあなたを大切にします。そうせざるを得なくなるんです。

そんなこと言っても、なかなか自分を認められないよ!労わるってどうしたらいいの!!というあなた。超わかる〜〜〜〜〜!!!!
まずはひとつずつ積み重ねましょう。わたしのお気に入りの「インスタントご自愛」を置いておきますね。お試しあれ。



わたしが選ぶ!効果があったインスタントご自愛3選


①「おつかれさま、よく頑張ったね」と声に出す
1日のうちの、ほんの5秒程度です。鏡見ながらがおすすめ。できればちょっと口角も上げましょう。
どんなに小さな声でもいいです。自分の口から出て、自分の耳に入ることが重要です。頭で呟かず、恥ずかしいけれど必ず声に出しましょう。そして、週に1回とかでいいので、なるべく続けてみてください。
よく頑張ったね。素晴らしいね、ありがとう!


②自分の外見で好きな”パーツ”を見つけておく
私の場合は目元です。自分の目元大好き。眉マスカラをしたときが一番好きです。眉毛を明るい色にしておくと、なんか気分が上がります。
感情がふうっと萎んでしまったときは、自分の目を見て、おっ、今日も調子いいね。なんとなく眉毛の手入れをするだけで、お気に入りがさらに魅力を増すのでめちゃくちゃいいことした気分になれます。
これは手とか、爪とか、お尻のほくろとか、なんでもいいです。人に言わなくていいのでなんでも好きなところをピックアップして、たびたび愛でましょう。(わたしもこれを誰かに公開したのは初めてです)
推しです。推しを作るのです、自分の体に。めっちゃコスパいいです、これ。そして定期的に自分をケアしてあげている!という「丁寧な暮らし」っぽさも出て、いい気分になれます。


③褒められタイムを作る
上の二つを続けても、どうにもならない!!自分が好きになれない!!!という人は、もう人に褒めてもらいましょう。いいです、甘えましょう。あなたは栄養失調状態なので、今すぐ点滴を打つのです。これは必要なことなのです・・・。
とはいえ、急に「わたしのどこが好き?」みたいな時間は相手も緊張するので、なんか仕事で面談があってさ、長所と短所をまとめなきゃいけないんだ。短所はめちゃくちゃ出てくるんだけど...わたしの長所とか強みってなんだと思う?みたいな相談を送りつけましょう。なるべく信頼できる人に頼みましょう。会社、わけわかんないよね〜!付き合わせちゃってごめんね!とか言ってごまかし、褒め言葉を引き出しましょう。ちなみにわたしが働いていた会社では、この課題がマジでありました。

そして、すかさずメモに残しましょう。
スマホのメモとかで全然いいです。常に復習できるようにしておいて、落ち込んだ時はそっと開くのです。それはきっと宝箱になります。

もしパートナーや友人に頼めそうなら、素直に頼みましょう。なるべくあなたを推してくれている人がいいです。褒め確狙っていきましょう。
また、間違ってもアドバイスは求めないようにしましょう。改善点なんて生きていれば何度でもぶち当たりますが、今はその時ではありません。何か悪いことをしているのでは?と思うくらい、自分勝手に褒めてもらうのです。そして、必ずしっかりと書き留めてください。その場限りで消費しないように、何度もゆっくりと味わいましょう。

ちなみに、私はインスタのストーリーズで募集したりしてました。なんかあの質問をどうぞみたいなやつです。とにかく褒められたいので、わたしのいいところを教えてください。ってそのまま書きました。
意外としっかり褒めてくれて(大喜利しはじめる人とかもいたけど)すごく救われたし、友達として付き合っていきたい人を明確にすることもできました。


情報が溢れて何もかも自分で選ばなければ生きていけない、こんなサバイバルな世界で、日々懸命に、一日を積み重ねているあなたが、素晴らしくないはずがありません。すぐに自信が持てる人なんていませんから、これからも少しずつ、自分を労ってあげてください。

自己肯定感は、成功者の特別な持ち物ではなく、わたしたちが生きていくために必要不可欠な基本的人権です。
忙しく過ぎていく社会は、あなたが特別であることを忘れさせてしまうかもしれません。
忘れたら、そのたびに思い出せばいいです。大丈夫。
ゆっくりと深呼吸して、一緒にわたしたちの素晴らしさを思い出していきましょうね。

今日もあなたのいのちが愛おしいです。ありがとう。


まみ

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