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人生というキャンバスに向かって思うこと[67/100]

人生は短いという人がいる。
長生きしたいと、母もいう。

50歳が近づいてきた。最近、やりたいことを全部するには、今世で残されている時間は少ないとよく感じる。これからは徐々に赤ちゃんがえりをして、きっぱりNOを増やす人生を目指したい。

NOと言える赤ちゃん【さとゆみの今日もコレカラ/035】

人生は、果たして短いのだろうか。
実は私、「人生は短い」とか「長生きしたい」と感じたことがない。

なぜだろうか。

明日人生が終わります、と宣告されたら「それは困る」と思う。それは、娘たちが悲しむかもしれないからなわけで、私が何かをしたいから…というわけではない。

こう書くと、なんだか欲求のない人のようだが、
実際は欲求だらけの人間だ。
欲しいものはたくさんあるし、行きたいところも山ほどある。でも、死ぬ前までに、必ずやりたいことなのか、と問われると、そうじゃないと思う。
これは若い時からそうだったから、そういう人間なのだろう。

『人生は死ぬまでの暇つぶし』とは、フランスの哲学者、パスカルの言葉だ。この言葉が、私にはしっくりくる。

生まれた時から、死ぬまでの間を、どう生きるのか。
すでにあるキャンバスに、どんな絵を描くかは気になるけれど、キャンバス自体を「描きたい絵には小さめだな」とか「もっと大きくしたい」とは思わない。

でも、ビビッドで、楽しい絵を、力の限り描きたいとは、思う。「洋服が汚れちゃうかも」とか「途中で終わっちゃうかも」なんて守りに入らず、伸び伸びと描きたい。

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