見出し画像

私の原点『自分の中に毒を持て』[95/100]

さっぱりときっぱりと自分の信念を貫く人に憧れている。

一方で私は煩悩が多い。
さらに、歳を重ねていくにつれ、打算的になっている。生きているうえで仕方ないといいながら、ただ臆病なだけだ。

あまりにいろいろ考えすぎた結果、思考がデコレートされすぎて、どれが自分の本心なのかわからなくなる。

そんなときに、必ず読み返す本がある。
岡本太郎さんの『自分の中に毒を持て』だ。

全部を読む必要はない。
手に取りパラパラとめくっていると、その時の自分が欲している言葉が目に飛び込んでくる。それを読む。すると、打算とか、世間体とか、人からの評価とか、全部とっぱらった生身の自分に還ることができる。

何かをはじめても、つづかないんじゃないか、三日坊主に終わってしまうんじゃないか、なんて余計な心配はしなくていい。気まぐれでも、何でもかまわない。ふと惹かれるものがあったら、計画性を考えないで、パッと、何でもいいから、自分のやりたいことに手を出してみるといい。  
それでもし駄目なら──つまりつづかなかったらつづかなかったでいいんだ。いいと思うべきだ。

『自分の中に毒を持て』

そもそも自分を他と比べるから、自信などというものが問題になってくるのだ。わが人生、他と比較して自分をきめるなどというような卑しいことはやらない。ただ自分の信じていること、正しいと思うことに、わき目もふらず突き進むだけだ。

『自分の中に毒を持て』

2024年は、また新しい挑戦をする年にしたい。
何も持たない、何もできない人だけれど、そんなことは気にせずに、自分の思う通りに進む年にしよう。


オーケストラが演奏前に「ラ」の音でチューニングをするように、自分の聴く音出す音に自信が持てなくなった時、立ち返る基準音のようなものを持っていると安心する。

「ラ」の音が鳴る場所【さとゆみの今日もコレカラ/第63回】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?