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#004 流産のあとの過ごしかた|仕事と休暇のこと

気持ちよく始まった一週間。そんな月曜日の午後に流産宣告を受けた。
最初に思ったことは「明日はさすがに仕事に行けない」ということだった。

行動力とメンタルの弱さには自信がある私はすぐにメールで上司にお休みをいただくことを伝えた。(上司にのみ妊娠報告をしていたので)

つぎに「流産ってみんな休むの?」というハテナが湧いてきた。
特にお医者さんからは何の指示もなかったため、Yahoo知恵袋で皆様の体験を検索した所「次の日から仕事に行った」とか「仕事してる方が気がまぎれる」など、猛者の回答ばかり。メンタルよわよわの私には参考できるはずもなく…。

私は結果的に流産宣告された後3日と、手術の後に2日休んだ。
まとめるとこんな感じ。

月…午後診で流産宣告をうける
火…休む
水…休む
木…休む
金…出勤
土…手術
日…安静にする
月…休む
火…休む
水…出勤するも午後早退
木…出勤


本当のことを言うともっと休んだ方が、もっと心も体もすっきりしたんじゃないかと少し後悔している。
そんな私の体験と休暇制度についてまとめてみました。

流産で利用できる休暇

妊娠4ヶ月以上であれば流産や死産であっても「出産」扱いとなり、産後休暇の対象になるそうです。

労働基準法第65条(産前産後)
2 使用者は、産後8週間を経過しない女性を就業させてはならない。ただし、産後6週間を経過した女性が請求した場合において、その者について医師が支障がないと認めた業務に就かせることは、差し支えない。

 65条の「出産」の範囲について、労働省の通達では、妊娠4ヶ月以上であれば、流産や死産、妊娠中絶も含み(昭和26年4月2日婦発113号)、4ヵ月以上で流産や中絶をしても、産後休暇を取得できます。

日本医療労働組合連合会HPより

16週以降の流産であれば8週間の産後休暇を与えられる。(強制的なんだって。)

しかし、16週未満の流産では「出産」とは扱われないため対象にならない。
つまり早期流産では休暇の期間を定められていないということだ。

社会から弾かれたような阻害感を感じるけれども、ないものはないでしょうがない。

年次有給休暇と病気休暇


早期流産で使えるのは、みんな大好きな年次有給休暇と病気休暇の2つ。

年次有給休暇
 年次有給休暇とは、一定期間勤続した労働者に対して、心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇のことで、「有給」で休むことができる、取得しても賃金が減額されない休暇のこと。

病気休暇
 私病傷の療養のために年次有給休暇以外で使える休暇制度。風邪や感染症など突発的な体調不良時に取得できる病気のための休暇のこと。

厚生労働省HP

私は今後も不妊治療等で有給を使うと思うので、今回は病気休暇を申請した。

わたしの場合は領収書やお薬の袋を添付し療養経過を記入することで申請ができた。
会社によってはお医者さんの診断書が必要になることがある。メンタルの不調や不安を相談してお医者さんに書いてもらおうね。

また30日以上の病気休暇は減給対象になるからねと注意換気も受けたので、社内規定を確認してから日数を決めた方が良いと思う。

私が思う回復に必要な期間

調べてみると「術後一週間は安静にしてね」と指示されるお医者さんもいるみたい。私もされたかったなあというより、自分から聞けばよかったんだ!

わたしも心と体の経過から最低一週間は休んだ方がよかったなあと思う。

もし休暇の制度が整っており、更に、経済的な心配も大きくないのであれば、二週間ほどお休みをいただいても良いと思う。

仕事をそんなに休むなんてできない!周りに迷惑をかけてしまう!と思った方はこちらも読んでみてね。


精神面ももちろんしんどいのだけれど、身体面の負担が思っていた以上に大きかった。イテテとしゃがみこんでしまうような下腹部痛が2週間ほど続いた。

悲しみの程度と切り替えに必要な期間は人それぞれだし、会社の方に妊娠報告をしていたかどうか、会社の制度が整っているかなど、お休みをいただける環境があるかどうかも関わってくる。

程度で言うと、8割以上の状態で復帰した方がいいと思う。
職場でふとした時に涙が出たり、ぼーっとしたりすることが何度もあったから。

心配して「もしかして、おめでた?」と聞いてきてくれる方もいた。悪気がないのが余計につらい。その方たちに「そうだといいんですけどね〜」って笑顔で返せるようになるまでは休んだほうがいい。

私は無理矢理働きすぎたと後悔してる。家ではある程度動き回れるようになり元気になった気がしたけれど、家と職場は別物だった。

あの時の自分に伝えたい。
無理に頑張らなくていいよ」って。

人と比べる必要はない。
自分の心と体と向き合ってあなた自身が決めたらいい。
旦那さんやお母さんに何と言われても関係ない。痛みも悲しみもあなたにしかわからないのだから。

どうかあなたの心と体が休まりますように。
私の体験が参考になれば幸いです。

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