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 No.3🍃病院巡り🍃                        ~治療の場を求めて~

 セカンドオピニオン(治療と信頼できる医師を求めて)

①慢性片頭痛で通院していた脳神経内科クリニックから紹介されたところは大学附属クリニックでした。こちらは電話対応時に「セカンドオピニオンであれば、30分で約35,000円かかります。予約は3ヵ月先です。また診断のみで治療は行っていませんが予約されますか?」という説明でした。私が求めていたのは治療の場でしたので、丁重にお断りしました。そして小さいころからのかかりつけ医である内科クリニックへ相談し、次のところへ紹介状を書いていただきました。
 
②そこは県立医療センターの物忘れ外来でした。インターネットからプリントアウトした問診表に記入を済ませ、予約して来院しました。到着すると、看護師さんによる血圧測定・身体計測・問診が始まり、終了後、待合室で待つように言われました。しばらくすると看護師さんが来て、「医師に確認しましたが、こちらは高齢者専門で若年性認知症の治療は行っていないとのことでした。お話を聞いたり診断はしますが、治療はかかりつけ医に戻ってもらいます。」といった説明がありました。予約の際に治療の件を確認したにも関わらず、こちらは医師に会うことすら出来ずに終わりました。数枚に亘って書いた問診票の苦労が水の泡になりました。

③三つ目は大学附属病院に問い合わせしましたが、こちらも診断のみで治療はかかりつけ医へという返答で諦めました。

④四つ目は物忘れ専門のクリニックへ問い合わせしましたが、予約が一杯ということで断られました。

⑤次にかかりつけ医は脳神経外科クリニックを紹介してくれました。こちらでは、DLBの診断をつけた医療センターと同様の検査を再度行い、追加で、うつ状態を調べるスケールの検査をしました。その結果、「あなたは若年性認知症ではありません。認知症にしては若すぎます。あなたはうつ病です。治療は脳神経外科ではなく精神科なので、そちらを紹介します。」と説明されました。「若年性認知症ではない?!うつ病?!」と驚き、違和感があったことを覚えています。しかし、認知症ではないかもしれないという診断に、正直なところ安堵したことも事実です。そして紹介された精神科クリニックへ受診することになりました。

⑥六つ目になった精神科クリニックでは、臨床心理士さんと1時間程度の面談があり、今までの経緯を説明しました。そして医師から、「検査データを拝見しましたが、あなたは若年性DLBです。鬱ではありません。若年性認知症は治療がまだ追いついていない現実もあるため、大学病院など医療機器や設備が整っている大きな病院で診てもらうべきです。最初に検査を行った医療センターだと検査データも残っているため、そちらでの治療をお勧めします。紹介状もすぐに書きます。」と仰ってくださいました。とても丁寧な説明で、安心して紹介状をお願いすることにしました。クリニックを出たところで、空を見上げた途端、涙が溢れてきました。やっぱり若年性DLBで間違いなかったんだ。一周して元の病院に戻ったんだ。。。

 若年性DLBと診断されてから約半年、治療をしてくれる病院を見つけることができました。

 次回は医療センターの医師との出逢いについてお話したいと思います。


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