[コラム] 卒業生のコメント紹介

 今日は課題はおやすみです。日ごろから取り組んでくれてありがとうございます。休校が長引いて、なかなかモチベーションが上がらない人もいるかなぁと思います。

 今回は、何かの参考になればと、今まで担当した3年理系の先輩たちが言っていたことをいくつか紹介したいと思います。高3という人生1度きりしかない時間をどう過ごすかのヒントになったらなぁと思いました。

1. 勉強が大変なのは、国公立か、私大か

 普通理系クラスから静大工学部と北里大理学部に進路が決まった3年生に、卒業後の3月に学校に来てもらって後輩に受験について話してもらったことがありました。そこで質問した上の問いに対するふたりの答えは全く同じで「ひとによる」でした。

 北里大に行った男子は好きなことはとことんやれる良さがありました。苦手なことは手を付けたくない性格もあって、得意な数学と化学だけをひたすら極めるという勉強があっていたようです。逆に、静大に行った男子は理系のクラスに在籍していたけれど国語や英語にそれほど苦手意識はなく、ひとつの教科の勉強が行き詰っても、別の教科をやるという学習スタイルが自分には合っていた、と言っていました。

 二人の言葉を借りると、どちらにしても結局は同じくらいたくさん勉強をしなければならなくて、好きな科目を完璧に仕上げるか、多くをまんべんなくやるか、人それぞれで自分に合ったほうを選ぶことが大切だそうです。

2. 静大農学部に進学した男子の勉強法

 彼も普通理系のクラスでしたが、常に学年トップの成績をおさめており、受験にも頑張って取り組んでセンター試験も得点が余るくらいの好成績でした。彼にも受験後に5教科の学習方法を聞いたことがあります。

 彼が言っていたのは「授業や問題集で分からない問題を、先生に聞きに行く」でした。各教科に相談できる先生をみつけて、特に数学は授業でわからなかったらすぐに聞きに行って解決する。化学は(私が担当でしたが)前回のコラムで紹介した問題をノートにコツコツ取り組み、わからない問題に付箋をつけて朝、私に提出し、私は昼休みに説明したり放課後までに赤入れしてお返ししていました。彼の「化学ノート」は1月までには7冊を超えました。

 ほかの結果を出した生徒も、大体は質問に来ていた生徒です。質問も、「ここまではわかったけれどこの先がわからない」「解答にある×2の意味がわからない」「設問の内容が読み取れない」といったように、何がわからないのかをしっかり伝えられる人は伸びていった印象があります。

3. 四大看護と栄養系に進学した女子の言葉

 卒業後の学校祭には、卒業生が遊びにきて進学後の様子をおしえてくれたりします。毎年、看護や管理栄養系の進路を選んだみなさんが口をそろえていっていたのが、「3年の化学の授業、受験ではつかわなかったけど、大学の授業でめっちゃ出てきます!授業受けておいてほんとよかったです」という言葉。3年の化学の内容は、高校生にとってはハイレベルかもしれないですが、理工系、医療看護系、どの分野にとっても基本的な内容です。テストの点がとれるとかとれないとか以上に、進路先の学びに生かせる知識や概念が獲得できるように、と思いながら私も課題を作ってます。

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