日記8月21日(土) #日記 名古屋めしめぐり・コンパル。
名古屋は観光名所がないという。
初めての人に、ここに行っとけ、という場所は、確かに思いつかない。
名古屋城、一択ではないだろうか。そして名古屋城に行って感激するかというと、そうではないだろう。
場所としては、そこで終了だ。あとは、名古屋めし。
そうなるだろう。
名古屋に住んで長いのだが、もう一つの利点は、「ここを起点としていろいろ行ける」であろう。
東京も大阪も神戸も京都も伊勢も長野も、車や列車で行きやすい。
それが仇となって、文化的には「名古屋飛ばし」になっている。つまりは少なくはない名古屋の人は最悪文化面でなんとかしたければ、東京に行けばいい。新幹線費用でいけば、大阪のほうが安い。
ということで、愛知県美術館や名古屋市美術館に、来てくれたらいいのになあ、と思うようなちょっとマイナーな東京の展示はなかなか来てくれない。まあ、これは私の個人的趣味の問題もあるだろう。印象派より、ラファエル前派が好きなのだ。だがラファエル前派も最近はだいぶ人気なんだけどなあ。。。
とにかく(なにが?)名古屋では食は面白い、と思う。もちろんエンゲル係数から、東京時代も、神戸時代も、それほど網羅したサーチは行っていないので、比較は困難だ。それほど、などと見栄を張ったが、ほぼないと言っていい。東京時代などはひどいものだ。すきや=鳥そぼろ丼、セブン=サラダチキン、西友=鯖缶の3ローテだったのだから。
まあ、比較はできないし、高級路線は無理に決まっているので、いろいろ食べログなどで入手した情報や、前述の村上春樹さんの名古屋メシ食べ歩きIN2002年などを参考に、少しずつ時間を見て行ってみようと思っている。
で、最近行ってみたのが、大須・コンパルさんだ。
これは、エビフライサンドである。名古屋ではエビフライがエビフリャーと呼ばれ、他地区よりもそのスペシャル感が強い、と言われているのだが、周りの人に聞いても、そうではない、との反応だ。
まあ、エビフリャー、と呼ぶ(呼んでいる人にあったことはないが)点が、オンドリャー、というケンカの言葉に似ていて、面白い、ということが、この言説発生理由の2割程度あるのだ、とも思っている。
食べ物の呼称と、喧嘩の言葉、という距離感が、面白さを醸し出さずにはいないのだ。
(個人的感想です)
まあ、そんなことを思いながら注文してみたコンパル大須本店さんのエビフライサンド(正式名称かどうかは自信なし)。
美味い!
これはいけるではないか。
エビフライがなんちゅうか、ぷりぷりしている!!
卵焼きも挟まれているような気がする。
噛みついて、どろどろと失敗する部分があるのだが、多すぎない。
全開で開口すれば、こぼれないかもしれない!
とても美味である。
大須本店で流れるメロディーは、いわゆる1970-80年代くらいの昭和歌謡である。昭和はなにしろ60年あるので、昭和歌謡というと幅が広すぎる。大体倉田まり子、位の年代とマイナー感のある楽曲が流れていた。
アイスコーヒーも面白い。氷の入ったグラスと、デミサイズのホットコーヒーが運ばれてくる。グラスに手ずから注いで作るのだ。顧客がひと手間掛けられる、この店と顧客の垣根に架橋する部分が一工夫されていて共感した。
実はこのコンパルさん、名古屋駅の地下のわかりやすいところに支店があり、何度も前を通っていたのだ。今回はたまたま大須近くに行ったので、本店にお邪魔したわけだが、これで点と点がつながった感じだ。
(大変テキパキとした接客も、好印象でした!)
お志本当に嬉しく思います。インプットに努めよきアウトプットが出来るように努力致します。