あかね噺 第82席 感想

今週は掲載位置がやけに前でびっくりした。

ぐりこ、上方落語修行の決心!これは注目。「昭和元禄落語心中」でも萬月師の「TVタレントか落語家か」という逡巡レベルでしか描写がなく、なんとなく消化不良に感じた上方落語の扱い。あかね噺ではジャンプ漫画っぽく江戸落語とは別の価値観を持った強者他流派っぽい描写を期待。

あかねとからしのちょう朝への稽古の申し出もすごくいい。あかねがこういうタイミングで飛び出すのは折込済な気もするけど、からしは今まで自分ひとりの才能で優秀さを示して来たわけで、何処かのタイミングで誰かに教えを請わねばならないわけです。

同期とかちょっと上の先輩とかと馴れ合う気もまるでないだろうし、円相師の言う「標と成り得る男」という一言を自分なりに解釈してサッと稽古のお願いできるところが抜け目のなさ・妙才なさを表しててすごくいい。

才気溢れるからしに足りてないのは「目の前のお客の好みに合わせること」だと思うのでここを足がかりに成長してほしいです。

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