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僕らいつもビールばかり|日々の雑記

学生時代のダチ公と、年に一度集まっては泊まりがけで遊びます。
毎年、南房総の海で朝から晩まで酒まみれ。血中アルコール濃度はきっと0.3%くらい、いわゆるキーポン酩酊ロケンローな塩梅を楽しみます。泥酔状態の一歩手前、呑んでは寝て、起きては呑むを繰り返すのがたまらんのです、ハイ。

海がないコバトン県から始発の電車に揺られ、チーバ県の駅で車チームと合流します。一年振りに会う連中は、まあるくなったり白いものが増えたりと、心は高校生のままですが、体は残酷なまでに正直です。

朝が早かったので、10時から開いている食事処で腹ごしらえ。この日も危険な暑さですから、しっかりと酔分補給しておかないとイケナイですよね。まずは手始めに大ジョッキで喉開き、オヤジたちはゲヘゲヘ笑いながらジョッキをぶつけ合います。

大ジョッキ、この重さこそが至高

男は誰しも、普段の職場や家族の前で見せることのない、自分たちの世界ってやつがあるのです。それはたとえるなら、空をかけるひとすじの流れ星てやつです。内房の美味しいもの、三種の貝のなめろうを前に緩みきった表情は、不二子ちゃんを前にしたルパンのそれでした。

貝の味が分かるのは、大人になった証拠

その後は地元のスーパーマーケットを訪ね、ビーチ用のドリンクをしこたま買い込みます。はしゃぎすぎてる夏の子供ですから、先ほどの大ジョッキ2杯と何本かの中瓶くらいでは満足できません。神様カミさんさえ油断する夏休みの入り口、僕らは全てを飲み干す義務があるのです。

呑みきれない!

ビーチでエンドレスサマービールをキメ込んだ後はここ数年の定宿、古民家を改装した秘密基地、つまりはsecret baseに河岸を変えます。ちょっと昼寝をした後は備え付けのサーバーからハートランドを注ぎ、夢見心地で過ごします。

それにしても何か企んでなければ高2の夏以来、30年後の8月にまた出会うなんてイベント続けられません。最高の思い出を…と、発起人と料理人のダチ公が仕込んだのは、伊勢海老と鯛の桶盛りを照らす30周年を祝うキャンドル・ライト。刺身が温まって炙りになる前に、そっと吹き消しました。

リスペクト!

夜になっても話は尽きません。この歳になると傷心(ハートブレイク)するジュリアは離婚話です。もうみんな色々あるんですよね。大事な何かを失くしちまったねと言いながら、いつまでもあの頃の気分のままで過ごせるのは、稀有なことだと思います。

いつ眠ったかも分からないまま、翌朝は宿酔いの体にあら汁とハートランドを流し込み、仕事があるのでひと足先に自分は帰りました。この二日間呑んだビールは大体6リットルぐらい、体の10%はビールに置き換わった計算です。願わくば、この先も、この連中と楽しく呑めることを。

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