見出し画像

ほそぼそ働いてみよう。-その36 旅館の配膳の仕事をしてみる-

25年以上勤めたお堅い職場を早期退職して、現在、小学生男子を育てながら主婦をしているまめさとです。
この半年あまり、いろいろスポットバイトをやってみましたが、今回は旅館の昼食の配膳のバイトをすることになりました。

だいたい旅館やホテルの配膳関係のバイトは、早朝か夜の募集が多いのですが、今回はお昼。
珍しいなと思ったら、修学旅行生のお昼を用意するためでした。
納得。

用意された制服に着替えて、案内されたのは大広間。
5クラス分の高校生がここでお昼をたべるようで、座敷に長テーブルと座布団が並べられていました。

メニューはサラダとカレーとデザート。
限られた予算の中で、見栄えをキープし、
なおかつ手際よく大人数の料理を短時間で配膳できるメニューは何か。
そうしたことを考え抜いた結果なんだろうな、と思われるラインナップと食器遣いでした。

仕事自体は単純。
料理はあらかじめ用意されて器に盛られているので、ひたすらに配っていくだけ。

ただし、器の向きや置く場所も全て決められています。
さらに、食べ物アレルギーのある人の席にはNGメニューが表示してあり、そこには対象の料理を置かない。
その2点だけ注意が必要でしたが、本当に誰でもできる、でも人手が必要なお仕事でした。

冷めても支障のない料理を並べ終え、学生さんの到着時刻を気にしながら、最後にカレーのルーを配膳。
そこにも心遣いを感じました。

食事中はたまにお水のお替りの声をかけられるぐらいで、特にやることはなし。
傍らに立って、なにかないかじっと見守っていました。
ちなみに、その日来られていた高校生は素直で行儀よく、ワイワイ友達同士でしゃべっている様はほほえましかったです。

食事時間が終わると、ふたたびあわただしくなります。
食べ終わった食器の回収。
意外に食べ残しが多くて、カレーなのにおいしくなかったのかな・・・?などとスポットバイトの身ながらなんとなく心配になりました。

食器をかたずけ終わり、机などの消毒もし、一安心・・・と思いきや。
思わぬ重労働がまっていました。
ここは普通のお客様泊まる旅館のお食事処。
夜には一般の宿泊客がここを利用するわけです。
その準備のために、ずらーっと並んだ並んだ背の低い長机を畳んでしまい、テーブルと椅子を出して並べるという作業が残っていました。

机は割と軽かったのですが、しかし5クラス分の長机の片付け・・・。
座布団をしまうのも、地味に大変でした。

しかしここで働いている人の話をもれ聞くところ、まさにその日の朝、テーブル机と椅子を片付けて、背の低い長机と座布団を並べる作業をしたとのこと・・・。
その逆の作業を同じ日の午後、やっているわけで。
いやー、大変・・・と思わず心の中で合掌しました。

そんなこんなはありつつも、無事に終わった配膳のバイト。
勤務時間も短めで、嫌なこともなくまた機会があればぜひ…と思ったのですが、あくまで主たる勤務時間帯は朝と夜。

勤務場所と子供の在宅時間を考えると、私が勤務できるのはお昼のみなので、なかなか働くチャンスはなさそうです。
なかなかうまくいきませんな・・・。

本日の写真:どことなくネオン蛍光色っぽい紅葉。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?