あらすじで物語を魅了！ 読者を夢中にさせる書き方のコツ(ChatGTP活用)【2024年4月】
前回の記事で、魅力的なストーリーコンセプトが誕生しました！ 今回は、そのコンセプトをさらに発展させ、物語の骨格となるあらすじを考えていきましょう。
あらすじは、読者に物語の全体像を分かりやすく伝えるための重要な役割を担います。まるで、映画の予告編のようなもの。あらすじを読んだだけで、「この物語、絶対続きが気になる！」と思ってもらえるような、ワクワクする内容に仕上げることが大切です。
絵本作家 まめにゃんのメインブログでは「制作エピソード」を、絵本制作の裏側 まめにゃんでは「クリエーター向けの制作方法」を公開していきます。
参考書籍は「絵本のつくりかた」からあらすじを起承転結で絵本の流れを考えます。
ページ配分のバランスは書籍とYouTubeの「絵本作家が解説！絵本の作り方公開！〜前編〜３ステップで作る絵本づくりをざっくり知れる動画」を参考にしました。
展開をもとに起承転結を考える
年齢対象 4～6歳向け 32ページ 見開き16画面絵本の種類 ストーリー絵本 ：「ワクワク」「ドキドキ」「びっくり」要素を取り入れる
絵本のテーマと方向性：友情と絆：心温まる仲間との物語
タイトル：ほしぞらのなぞなぞだいぼうけん
主人公：やさしいくま 相棒：かしこい子キツネ
概要：ある晩、星空に輝く不思議な輝きを見つけた優しいクマと賢いキツネ。その輝きを追いかける中で、二人は様々な謎やクイズに出会い、星々の力を借りながら、困難を乗り越え、新しい仲間と協力して、星空の秘密を解き明かしていく冒険物語。
展開
起：星空の不思議な輝き 夜空に輝く不思議な輝きを追いかける優しいクマと賢いキツネ。その輝きは、星々が持つ特別な力だった！
承：謎解きと秘密の解明 様々な謎やクイズに出会い、星々の力を借りながら、二人は困難を乗り越えていく。読者も一緒に謎解きの楽しさを味わおう！
転：新しい仲間との出会い 旅の途中、二人は個性豊かな仲間たちと出会い、協力し合いながら、星空の秘密に迫っていく。
結：友情と絆 困難を乗り越え、星空の秘密を解き明かす中で、優しいクマと賢いキツネ、そして仲間たちの友情と絆が深まる。
ページ配分
起: 星空の不思議な輝き (2場面)
夜空に輝く不思議な光を見つけたクマとキツネ。
承: 謎解きと秘密の解明 (4場面)
クマとキツネが星々の力を借りながら謎やクイズに挑む。
承: 新しい仲間との出会い (4場面)
クマとキツネが仲間たちと協力し合いながら星空の秘密に迫る。
転: 友情と絆 (4場面)
クマとキツネ、仲間たちの友情と絆が深まる。
結: 感動の結末 (1場面)
クマとキツネが星空のなぞなぞを解き明かし、幸せなひとときを過ごす。
あらすじ
1-1 編集者 ストーリーコンセプトから「あらすじ」を考える
前回の記事で生まれたストーリーコンセプトを元に、3つのアイディア「星の精霊との出会い」「星空の宝探し」「星の危機を救う」を融合させて、さらに魅力的なあらすじを再構築してみました！
序章：星に導かれる出会い
夜空に輝く不思議な光を見つけた、好奇心旺盛なクマのと、聡明なキツネ。
星の輝きに魅了された熊とキツネは、その光を追いかけて森の中へと旅立ちます。
森の奥深く、熊とキツネは輝く星の中に浮かぶ少女に出会います。
少女は星の精霊であり、熊とキツネを星々の冒険へと誘います。
第一幕：星の精霊との友情
星の精霊の導きで、熊とキツネは星空の様々な秘密を学びます。
星座の伝説、星々の力、そして星空を守護する精霊たちの存在。
ルナとの交流を通して、熊とキツネは友情と絆の大切さを知ります。
しかし、星の精霊は星空に迫る闇の勢力に苦悩していました。
第二幕：星空の宝探し
星の精霊から星空の危機を聞いた熊とキツネは、闇の勢力を打ち倒すために、伝説の星空の宝を探し求める旅に出ます。
旅の途中、熊とキツネは様々な動物たちと出会い、協力し合いながら難関を乗り越えていきます。
動物たちの協力を得て、熊とキツネは星空の宝の地図を解き明かします。
宝の地図が導く場所へと向かう熊とキツネの冒険は、ますます困難さを増していきます。
第三幕：星の危機を救う
宝の地図の導きで、熊とキツネは星空の宝を発見します。
しかし、宝を守護する闇の勢力が現れ、激しい戦いが繰り広げられます。
熊とキツネは、星の精霊と共に星々の力を駆使して闇の勢力に立ち向かいます。
仲間たちの協力と、星の力によって、熊とキツネは闇の勢力を打ち倒し、星空の危機を救います。
終章：永遠の友情
星空の平和を取り戻した熊とキツネは、星の精霊と別れを告げ、故郷へと帰ります。
旅を通して得た友情と絆を胸に、熊とキツネはこれからも共に歩んでいくことを誓います。
読者も熊とキツネの冒険を通して、友情と絆の大切さを心に刻みます。
1-2 脚本コンサルタントと心理学者のブラッシュアップ
何度も出力しましたが、全体的なボリュームが多い印象です。あらすじにページ配分をしてボリューム調整をしたいのですが、物語の統合性が崩れたり、辻褄が合わなかったり、単調な流れになる事が多くなりました。
起（4ページ）
星空がきらめく草原で、クマといたずらぎつねは不思議な光を見つける。
光に導かれて、クマといたずらぎつねは美しい光に包まれた星の精霊に出会う。
星の精霊は、イタズラカラスによって星空の宝が奪われ、星空が暗闇に包まれてしまうという危機を訴える。
勇敢なクマといたずらぎつねは、星の精霊と共に星空の宝を取り戻す冒険に出発することを決意し、勇気と友情の絆を誓う。
承（16ページ）
精霊の導きで、クマといたずらぎつねは星座の伝説を辿り、星々の力を使って難関を乗り越えていく。
旅の途中、博識なフクロウ、俊敏なリス、平和主義者のハトと出会い、仲間となる。
動物たちの協力で、クマといたずらぎつねは星空の宝の地図を解き明かしていく。
宝の地図が導く場所へと向かうクマといたずらぎつねの冒険は、ますます困難さを増していく。
イタズラカラスの妨害や、仲間との絆を試される場面も描かれる。
転（6ページ）
宝の地図の導きで、クマといたずらぎつねは星空の宝を発見する。
しかし、イタズラカラスが現れ、宝を奪おうとする。
勇敢なクマと仲間たちは、星々の力を駆使してイタズラカラスと戦う。
戦いの最中、いたずらぎつねはイタズラカラスの過去を知り、同情する。
イタズラカラスは、仲間から認められたいという思いから悪さをしていたことが明らかになる。
いたずらぎつねは、イタズラカラスに共感を示し、仲間になるよう説得する。
最初は拒否するイタズラカラスだったが、クマと仲間たちの優しさに触れ、心を改める。
結（6ページ）
イタズラカラスも仲間となり、星空の宝を取り戻すことに協力する。
クマ、いたずらぎつね、フクロウ、リス、ハトは、協力してイタズラカラスの過去の悪さを修復する。
星空の宝を守り、星空の平和を取り戻す。
星空がきらめく草原で、クマと仲間たちは星空を見上げ、これからも共に冒険していくことを決意します。
1-3 Amazonコンサルタントのアドバイス
スマホ閲覧を想定した時にページ配分を十分な配慮が出来なかったので、Amazonコンサルタントに必要なアドバイスをまとめてもらいました。
1.サイズとページ数
推奨サイズ:2560 x 1440ピクセル（横長16:9）
余白: 左右256ピクセル（10%）、上下216ピクセル（15%）
左右10%、上下15%を差し引くと、横幅は2048ピクセル、縦幅は1008ピクセルになります。
ページ数: 32ページ (16場面)
2.文字数とフォント
1ページあたりの推奨文字数: 50～100文字
フォント: 視認性の高い、子ども向けフォントを使用 (例: ゴシックフォント推奨)
フォントサイズ: 32～40ピクセル
3.ページめくり
横向き表示を想定: スマートフォンで横向き表示した際に、見開き1ページが1スライドで表示されるように設計
タップによるページめくり: シンプルで直感的な操作
4.インタラクティブ要素
なぞなぞ: ストーリーに自然に組み込み、読者参加を促す
ギミック: ページめくりに合わせて動く仕掛けや音声を活用
参加型ストーリー: 選択肢による分岐ストーリーなどを取り入れ、読者の没入感を高める
5.レイアウト
4歳児でも理解しやすいシンプルなレイアウト: 複雑なレイアウトは避け、余白を十分に確保
メリハリのある配色: 明るい色と暗い色を効果的に使い、視覚的な訴求力を高める
イラストと文字のバランス: イラストと文字のバランスを調整し、読みやすさを確保
6.ツール
KDP Kids Book Creator: インタラクティブ要素を簡単に作成できるツール
Adobe InDesign: より高度なレイアウトを作成したい場合に使用できるツール
1-4 ストーリーエディターと脚本コンサルタントのブラッシュアップ
ターゲット: 4～6歳向け
ページ数: 32ページ ストーリー絵本
テーマ: 友情、勇気、許し (困難に立ち向かうこと、仲間の大切さ、夢を叶えること)
キャラクター:
主人公: 勇敢なクマ
相棒: かしこい子キツネ
星の精霊
イタズラカラス
博識なフクロウ
俊敏なリス
平和主義者のハト
プロット:
第1章: 星屑の危機 (1～8ページ)
ページ1-2: クマといたずらぎつねが星空の下で遊ぶ。
ページ3: 二匹は不思議な光を見つけ、その光に導かれて星の精霊に出会う。
ページ4-5: 星の精霊は、イタズラカラスによって星屑の欠片が奪われ、星々が消えてしまう危機を訴える。
ページ6-7: 勇敢なクマといたずらぎつねは、星屑の欠片を取り戻し、星々を守ることを決意する。
ページ8: 二匹は星の精霊と共に旅に出発する。
第2章: 仲間との出会い (9～16ページ)
ページ9-10: 旅の途中で、博識なフクロウと出会う。
ページ11-12: フクロウは、二匹に星座の伝説について教えてくれる。
ページ13-14: 二匹は星々の力を借りて、難関を乗り越えていく。
ページ15-16: 二匹は俊敏なリスと出会う。リスは、二匹を高い場所へ導いてくれる。
ページ17-18: 二匹は平和主義者のハトと出会う。ハトは、二匹を助けるために知恵を貸してくれる。
第3章: 試練と冒険 (17～24ページ)
ページ19-20: 動物たちの協力で、二匹は星屑の欠片の地図を解き明かしていく。
ページ21-22: 宝の地図が導く場所へと向かう二匹の冒険が、ますます困難さを増していく。
ページ23-24: イタズラカラスが、二匹の行く手を阻んだり、動物たちを脅かしたり、宝の地図を隠したりする。
第4章: 仲間の絆 (25～30ページ)
ページ25-26: 二匹はイタズラカラスの妨害に立ち向かう。仲間との絆を試される場面も描く。
ページ27-28: 困難な状況でも、クマと仲間たちは互いを励まし、助け合いながら進んでいく。
ページ29-30: 宝の地図の導きで、二匹は星屑の欠片を発見する。イタズラカラスが現れ、宝を奪おうとする。
第5章: 戦いと許し (31～32ページ)
ページ31: 勇敢なクマと仲間たちは、星々の力を駆使してイタズラカラスと戦う。戦いの最中、いたずらぎつねはイタズラカラスの悲しい過去を知り、同情する。
ページ32: イタズラカラスは、仲間から認められたいという思いから悪さをしていたことが明らかになる。いたずらぎつねは、イタズラカラスに共感を示し、仲間になるよう説得する。イタズラカラスも仲間となり、星屑の欠片を守り、星空の平和を取り戻す。星空がきらめく草原で、クマと仲間たちは星空を見上げ、これからも共に冒険していくことを誓う。
まとめ
今回は、ChatGPTとGeminiを活用して絵本制作を効率化した経験を詳しくご紹介しました。
ChatGPTで文章を生成し、Geminiでブラッシュアップしていくことで、アイデアを形にするまでの時間を大幅に短縮することができます。
しかし、Geminiには厳密な入力文字数の制限はありませんが、処理能力と出力品質を維持するために、推奨される最大文字数は1,500文字です。
絵本制作では、複雑なプロンプトで1,500文字を超える長い文章を入力したため、処理速度が遅くなったり、出力結果が不正確になったりしました。
そこで、以下の対策を行いました。
文章を分割して段階ごとに入力する: 長い文章を分割することで、処理速度を改善し、より正確な出力結果を得ることができました。
より具体的なプロンプトを作成する: 具体的な指示を与えることで、Geminiが意図を理解しやすくなり、より質の高い文章を生成することができました。
専門用語を調べたり、言葉の順番を変えて、Geminiが理解しやすい文章にする
これらの対策により、処理速度を改善し、より正確な出力結果を得ることができました。また、Geminiは3つの回答案を提示してくれるので、複数の選択肢から最適なものを選ぶことができました。
試行錯誤を通して、ChatGPTとGeminiを効果的に活用することで、より質の高いあらすじを作るることができたと感じています。今回の経験は、個人では知り得なかった情報も多く、非常に勉強になりました。
今後も、ChatGPTとGeminiを活用して、より多くの読者に愛される絵本を制作していきたいと思います。
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