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あらすじとプロット作成の苦労話【2024年4月】

AIであっという間にあらすじとプロットが完成…なんて夢のまた夢!ツッコミどころ満載のAI生成内容に、格闘する私の奮闘記録です。
絵本作家 まめにゃん
のメインブログでは「制作エピソード」を、絵本制作の裏側 まめにゃんではクリエーター向けの制作方法を公開していきます。

補足:各分野の専門家への相談について

※ 注意事項
本記事で紹介している各分野の専門家への相談内容や順番は、あくまでも一例であり、実際の内容や状況によって異なる場合があります。
また、ChatGPTとGenmiは生成AIであり、専門家としての知識や経験は持ち合わせていないため、彼らのアドバイスはあくまで参考情報として捉え、必ずしも正確な情報とは限らないことに注意が必要です。

今回はChatGPTにアイディアを出してもらいブラッシュアップしたものをGenmiに最終調整してもらいました。


あらすじとプロットが出来るまで:AIは魔法じゃない!


制作スケジュールを立てた当初は、漠然としたイメージしかありませんでした。本やネットの情報をもとに予定を組んでみたものの、実際に作業を進めてみると、想定外の壁にぶつかることも少なくありません。

年間スケジュールと実際の制作過程の違い

AIとの対話で、物語の輪郭が浮かび上がます。
当初の予定では、「あらすじ→お話作り→キャラクターシートの作成→プロット作成→下書き」という流れで進めるはずでした。
しかし、プロンプトに入力する文章が長文だったため、AIが適切な回答を生成できず、行き詰まってしまいました。

そこで、まず最初に抽象的な言葉を拾いながら、「コレってなに?」と生成AIのGeminiと会話を重ねることにしました。特に印象に残っているのが、主人公と敵対する「闇の勢力」というワードです。なんだか強そうな響きがあり、物語を盛り上げてくれる存在になるだろうと直感しました。

しかし、具体的にどのような存在なのか、どのような能力を持っているのかをイメージするには、情報が不足していました。


脚本コンサルタントと心理学者プロンプトの暴走

さらに、旅の途中で出会う「様々な動物の仲間たち」も、Geminiとの会話によって次々と生まれてきました。うさぎ、犬、スズメ、インコ、ゴリラ、フクロウ、カエルなど、想像を超える数の仲間たちが登場し、物語はどんどん膨らんでいきます。

最終的には、主人公のクマさんが「プーさんのクマ」に変更されてしまいました。

膨らみすぎたストーリーをまとめるのは、私一人では困難です。脚本コンサルタントや心理学者のプロンプトを何回も修正しますが、キャラクターやストーリーの整合性を保ちながら、物語をまとめるのは難しいと感じました。

そこで、ストーリーエディターにページ配分や考察についてアドバイスをもらっているうち、あらすじとプロットをセットで出力してくれるという嬉しい提案を受けました。入力文が長くて精度が落ち、何度もやり直しましたが2日かけて、ようやく形になりました。

Kindle出版の推奨条件は縦長だけど、横長もあった!

少し調べただけの思い込みで、Kindle出版のアップロードサイズは縦長のみだと勘違いしていました。
しかし、横向きのスマホ画面で32ページに渡る物語が、ちゃんと収まるだろうか?
見づらかったり、情報量が多すぎないかな?と心配になりました。

まえだゆうきさんの動画で横長のイラストをアップロードされていたのを見て、GeminiさんにAmazonコンサルタントになってもらい、Kindle絵本出版に必要な情報を教えてもらいました。

お気に入りの絵本と睨めっこ

物語の構想が固まってきたものの、具体的にどのようなイラストを描けば良いのか、なかなかイメージが湧きません。

そこで、娘のお気に入りの絵本を引っ張り出して、じっくりと眺めてみることにしました。ページ構成、イラストのタッチ、文字の配置などを参考に、何度も試行錯誤しながら、構図を練っていきます。

BeforeとAfterで物語のあらすじを確認!


ターゲット BeforeAfter: 4~6歳向け(変更なし)
ページ数 Before: After: 32ページ(変更なし)

[ストーリー構成]

  • Before:

    • 序章:星に導かれる出会い

    • 第一幕:星の精霊との友情

    • 第二幕:星空の宝探し

    • 第三幕:星の危機を救う

    • 終章:永遠の友情

  • After:

    • 第1章: 星屑の危機

    • 第2章: 仲間との出会い

    • 第3章: 試練と冒険

    • 第4章: 仲間の絆

    • 第5章: 戦いと許し

[テーマ]

  • Before: 友情と絆

  • After: 友情、勇気、許し

娘に伝えたい「許す心」と「謝る勇気」

AIのGeminiさんにアイデアを出してもらい、修正案を何度も繰り返しながら、ストーリーを練り上げていきます。しかし、当初の結末では、いたずらカラスが悪役として倒されてしまう展開でした。
この結末は、娘に「善悪は絶対的なものであり、悪いことをした者は罰を受けるべき」というメッセージを与えてしまうと感じ、納得できません。

私は、善悪は常に明確に区別できるものではなく、状況や立場によって異なるということを娘に伝えたいと考えています。また、たとえ悪いことをしてしまっても、反省し謝罪することで許されるという経験を通して、娘が成長することを願っていました。

そこで、結末を大幅に変更しました。

いたずらカラスは、仲間から認められたいという思いから悪さをしていたことが明らかになります。主人公であるクマは、いたずらカラスの悲しい過去を知り、同情します。そして、いたずらカラスに共感を示し、仲間になるよう説得します。

最終的に、いたずらカラスは仲間となって星屑の欠片を守り、星空の平和を取り戻す。そして、みんな笑顔で本を閉じて、娘と「いたずらカラスが悪かったけど、最後は仲間になってよかったね」と「許す心」と「謝る勇気」の大切さを伝えたかったのです。

[キャラクター]

  • Before:

    • 主人公:やさしいくま

    • 相棒:かしこい子キツネ

    • 星の精霊

  • After:

    • 主人公:勇敢なクマ

    • 相棒:かしこい子キツネ

    • 星の精霊

    • イタズラカラス

    • 博識なフクロウ

    • 俊敏なリス

    • 平和主義者のハト

厳選したはずなのに、登場人物が続々登場!

当初の予定より、なぜか登場人物がどんどん増えていきました。1匹1羽、なぜその動物なのか、どんな性格なのか、細かく裏設定を練り込んでいったら、日が暮れました。 草
まだ具体的なキャラクター設定は途中段階ですが、細部まで作り込むことで、それぞれの行動に意味を持たせ、奥深い作品に仕上げていきたいと思っています。

プロット

  • Before:

    • 熊とキツネが星の精霊に出会い、星空の危機を知る。

    • 二匹は星空の宝を探し、闇の勢力と戦う。

    • 友情と絆の力で、星空の平和を取り戻す。

  • After:

    • クマとキツネは、イタズラカラスによって星屑の欠片が奪われたことを知る。

    • 二匹は、星屑の欠片を取り戻し、星々を守るために旅に出る。

    • 旅の途中で、様々な動物たちと出会い、仲間となる。

    • クマと仲間たちは、イタズラカラスと戦い、星屑の欠片を守り、星空の平和を取り戻す。

    • イタズラカラスは、仲間から認められ、改心する。

主な変更点

  • テーマを「友情と絆」から「友情、勇気、許し」に変更。

  • キャラクターを追加:イタズラカラス、博識なフクロウ、俊敏なリス、平和主義者のハト。

  • イタズラカラスが星屑の欠片を奪うという設定を追加。

  • クマと仲間たちが様々な動物たちと出会う場面を追加。

  • クマと仲間たちがイタズラカラスと戦う場面を追加。

  • イタズラカラスが改心する場面を追加。

  • 文章表現をより簡潔明瞭に変更。

まとめ

AI絵本制作:楽に簡単に稼げる?

最近、誰でも楽に簡単に稼げるAI絵本制作の動画が流行していますが、実際には楽に簡単に稼ぐことだけに注視すると、なかなか稼げません
しかし、生成AIが悪いわけではありません。私もAIのおかげで、長年夢見てきた絵本制作に取り掛かっています。1人では出来ないこと、知らないこと、苦手なことも含めて色々相談ができて大変助かっています。

次はキャラクターシートを製作して、登場人物に命を吹き込みましょう。お楽しみに!


ありがとうございます😊皆さんの支援金は絵本制作の活動資金として大切に使わせていただきます!