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2022/05/06 教えて予報士さん

①フェーン現象の高い所から空気が降りてくると温まるというのは?

まず、雲ができずに空気が上昇する際は、100mあたり1℃温度が下がるが、雲ができている場合は100mあたり0.5℃と気温減率が下がる。
これは雲ができる際は気体が水になる状態変化において熱を放出(水+熱⇄水蒸気)し、その分温度の下がり方が鈍るためである。
空気が山を上昇する際は温度の下がり方が鈍るが、逆に山から下降する際は雲はないため、100mあたり1℃温度が上がり空気が温まる。
なお下降してきた空気は、そこにもともとある空気よりも温度が高くなるため安定しているといえる。

②なぜ上昇気流が発生すると雲が発生するのですか?

地上で言うと低気圧はその中心に空気が集まっているため空気が上昇する。また、山に風がぶつかる場合や空気が暖められる場合も空気が上昇する。
地上の空気のほうが気圧が高く、気圧が高い方が含むことのできる水蒸気量が多い。空気が上昇し気温が下がることでその空気に含むことができる水蒸気量が減少するため、空気に含まれていた水蒸気が水となってでてくることで雲ができる。
水蒸気は気体、雲は液体である。

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