推しが結婚した
5月23日(日)
推しが結婚した。
4日前のことだった。
4日前からずっと時間が止まっている。
その日、インスタを開いた瞬間から止まっている。
白い画面に文章だけの画像、「いつも応援してくださる皆様へ。」とだけ書かれたキャプション
もしかしたら私の目の前からいなくなるのか、って不安は3秒で消えた。
好きな人が幸せになったらしい。
結婚しなくても幸せになれる世の中で、好きな人と結ばれるという形で幸せを掴んだらしい。
嘘かと思うぐらい嗚咽が止まらなかった。喜ばしいことがあったとはまるで思えないヒステリックな泣き声を上げてしまった。
使ってるSimejiのキーボードで「星野源」って打つと、「俺たちの最後の希望を幸せにしてね!!ご結婚おめでとうございます!」って出てくる。なんかハートも出てくる。
フワちゃんも、ナイナイも、バナナマンも、オードリーもラジオで祝ってる。
官房長官も祝ってくれたらしい。
世界のトレンドも総なめしたらしい。
こんなに世間から祝福される人だったんだ、ってところにも泣いた。
大前提として、めちゃくちゃに嬉しい。嬉しいよそりゃ。
小さいころからたくさん苦労して、人との関わりに悩んだ時期もあったし、役者と音楽活動と文筆とやりたいことを全部やろうとして外野から心ないことを言われたこともあっただろう。
それに2回も死にかけてる。今生きてるのが奇跡なぐらい。復活して世間に認められるようになったかと思いきや、また心ない人たちの声や世間からの好奇の目に晒されて、しんどくなった時期を乗り越えてからその話を聞かされた私は無力すぎてやるせなくなった。
そんな人が今、好きな人と一緒になって幸せな日々を送ろうとしていることが、どんなに嬉しいか。
友達は「朝ドラにできそうな人生だよね」って言ってた。ほんとにその通りだと思う。
嬉しくて嬉しくて嬉しくて、
嬉しくて、
寂しい
寂しいのか?
寂しいかどうかも分からない。
嬉しさの中で、なんかどこかを痛めたような、どこかの調子が悪いような、
嬉しすぎてあたし舞い上がりそう!みたいな状態ではない。
これが所謂ロスというやつか。
ちょっとだけ自分語りをさせてもらうけど、
源さんを好きになったのは高2の冬あたり、確か逃げ恥を最終回でやっと追いついたみたいな時期だったと思う。
その頃わたしは好きだった先輩にクソみたいな振られ方をして、5日間ぐらい学校を休んで定期テストで散々な点数を取り、親に心配されていた。
源さんもクソみたいな振られ方をしたことがあると聞いてなんか親近感が湧いた。そこからはずっと、心の拠り所になっていた。
源さんの歌は、どんなに辛いときでも聴けるとこが好き。
元気がないときは元気が出る歌を聴いたりするけど、マジで元気がないときに元気が出る歌を聴いても「ほっといてくれや!!」とひねくれてしまうときがある。
そんなときでも聴けるのが源さん。
綺麗事は言わない、ただそこにある風景や感情を言葉にしたみたいな源さんの歌が支えだった。
それと同時に、源さんは何を支えにしているんだろう、源さんが心休まる場所はあるのだろうかといつも身を案じていた。
古参とはとても言えないけど、今まで推してた人の中で一番歴が長いのが源さん。
だから、勝手に近しい人みたいな気持ちになってしまっている。
結婚式挙げるかわかんないけど、もしやるなら招待されるかもって思っちゃっている。
なんなら私にも結婚するチャンスはあるだろ!とか思ってた。同じ人間だし。
源さんが結婚したことで改めて思ったのは、
私が幸せにできる範囲の中に源さんはいなかったということ。
だから、ちょっと脇腹が痛むみたいな気持ちになってるのかも。おこがましいな。
火曜のラジオを聴くのが怖い。
この鬱屈とした気持ちも聴いたら何かしら変わるかもしれないし、更にロスが加速するかもしれない。
5月25日(火)
ニュースを流し見してたら、公の場に源さんが出てきた。
このご時世、しかも夜中に待ち伏せする大勢のマスコミに「こんなに集まってくれてありがとうございます!」と言っていた。菩薩か?
プロボーズの言葉なんか聞くな。
婚姻届をいつ出すかとかも聞くな。
フラッシュ焚きすぎだわ。
そもそも公の場で改めて報告しなきゃいけないことなんてひとつもないのに。
そんなものは本人が喋りたいときに喋ればいいのに。喋る必要すらないのに。
これでまた、新聞やらゴシップやらで騒がれてしまうのか。
推しのことはなんでも知りたいと思ってたけど、プライベートのことはひとつも知りたくない。というか知る権利がない。
結婚することに対して寂しさというか、ちょっとだけ脇腹が痛む思いをしていたのは、こうやってまた好奇の目に晒されて源さんが傷つくのが怖かったからかもしれない、と思った。
けど、マスコミのシャバい質問にも真摯に対応し、お友達であるずん飯尾さんのペッコリTシャツを着て感謝の意を示すという誰も傷つかず損しない、かつ盛大なオチをつけた源さんを見て、確実に強くなっている、、とも思った。
ただ、綺麗にオチがついたあとで「火曜日ということでハグはされましたか?」って質問してきた奴は一生反省してほしい。
ラジオまであと1時間。
3月26日(水)
ただラジオを聴くだけなのに、やけに緊張していた。
どうしよう、惚気たりしたらそのまま気絶しちゃうかも。そんな人じゃないのはわかってるけど。
でも全然そんな心配はいらなかった。ちゃんと改まった報告もあったし、祝ってくれたたくさんの人への感謝の言葉もあったし、いつも通りAVの話もちんちんの話もするし、週刊誌の憶測に関してのメールもズバズバ斬ってくれるし、音楽の話もたくさんしてくれた。
メールで「お互いのことをなんて呼んでいますか?」って質問が来たとき、
源さんは「結衣ちゃん」、ガッキーは「源さん、まだたまに星野さんって混ざる」
って教えてくれた。
なんだ、たまに星野さんって混ざるって。慣れてないんか。かわいいかよ。そりゃ結婚もするわ。
いつもと同じ空気感で進んでいくから安心したけど、
新曲の「不思議」を流すときに、構成作家で源さんの古くからの親友、ライブの最後に必ず前口上をしてくれる寺坂直毅さん(寺ちゃん)が、久しぶりに前口上をしてくれた。これはその前口上の文字起こし。
ぜひ、ラジオでも聴いてみてほしい。
星野源のオールナイトニッポン │ ニッポン放送 |
http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20210526024317 #radiko #星野源ANN #星野源 #オールナイトニッポン
「星野源さん、本当に良かった。
星野源のオールナイトニッポンが産声を上げ、5年と2ヶ月余り。オープニングのビタースイートサンバと共に、いつかこういう嬉しいお話をされる時が来るだろうとは思っていましたが、まさかそれが今日になるとは……
喜ばしい知らせに当初は驚きつつも、じわじわと嬉しさが沸き立ち、感動し、自然と涙を流しておりました。
私だけではありません。ディレクター野上くん、サブ作家宮森くん、AD落合くん、ミキサー大沢さん、玄ちゃん、そして何よりも、それはリスナーの皆さん、みんなが喜び感動致しました。
思えば、星野さんはいつも撮影や曲作りでヘトヘトに疲れても、リスナーのメールに励まされ2時間後には元気を出して有楽町を笑顔で去って行かれました。しかし、ときにはそのレベルを越え、正直に言いますと辛そうだなと思った時期もありました。
エッセイ「いのちの車窓から」でも記された、心が苦しくなって夜の晴海埠頭を海で1人で眺めたお話は、何とか星野さんを助けてあげたいものだ、私たちもリスナーの皆さんもそう思ったと思います。
しかし、これからの未来は違いますね。
1人ではなく2人になるのです。その苦しみは半分に、喜びは2倍になるのではないでしょうか。どんなこともパートナーと考え2人で乗り越えていかれるのだ、私たちはそのことが何よりも嬉しいと思っています。」
なんてことしてくれてんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
また泣くだろうがこんなもん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この1週間、源さんの周りの人たちの暖かさに心を打たれていたけど、この涙声の前口上でより実感した。
たくさんの人々に祝福されていて本当に嬉しい。
やっぱり嬉しい。
源さんの周りに優しい人が溢れていて本当に本当に良かった。
そして、本人の口から改めて結婚することを伝えてくれたことも嬉しかった。
もしも推しが結婚したらどうなるのか、考えても想像つかなかったから受け身が取れなかった。はなから同じ土俵に立っていないのは承知の上で、大好きな推しが誰かのものになる、もう自分にとって一生手の届かない存在になるということにダメージも少なからず受けた。
けど、これまでずっとひとりで背負ってきた孤独を分け合う人が側にいてくれるようになるって考えたらすごく素敵なことだと思った。ラジオを聴いてひとつ気持ちに区切りがついたような気がした。
そう、何とかして源さんのことを助けたくて、支えになりたくて、一緒に幸せを共有したかったんだ。そして今はそうしてくれる人が側にいるんだ。もうこれ以上望むことは何もないや。
まあ、それでもやっぱり寂しいしばらくロスは続くと思うけど、それは無理せずそのままにしといてもいいかな。
別に私の前からいなくなるわけじゃないし。
これから、たくさんの幸せが2人と2人を取り巻く人々全てに訪れればいいな。
何が言いたいかひとつも伝わらない文章になっちゃったので、
最後に尊敬するヴァネッサ姉さんのツイートを。
このツイートに私の言いたいことが全て詰まっているので、なんのこっちゃと思った人は見てください。
改めて、ご結婚おめでとうございます。
末永くお幸せに。
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