ふみか

北の大地の大学④年。階段の踊り場にいるマグロ。

ふみか

北の大地の大学④年。階段の踊り場にいるマグロ。

最近の記事

鶏を食べた。

※鶏を絞めて、解体するまでの一連の流れをキロクしています。 ✳︎✳︎✳︎ きょうは、鶏を絞めて鶏を食べた。 ずっとせねばならないという使命を、なぜだか持ち続けていた。3年間くらい。とある日、友だち(と言わせていただく!)が鶏を絞めに行くというのを知り、慌てて連絡した。 会場に着いて早々「札幌からわざわざきたの?馬鹿だねえ」と言われつつ、その会は始まった。 すぐに見本をみせてくれた。まずは、捕まえて血を抜く。捕まえられないかもしれないな、と思った。 子どもたちもたく

    • タイに行った。ただひたすらに綴ってみる③-1

      そうだ、今日はパッタイを食べに行くのだと思い目を覚ます朝。前日のショッピングモールで一目ぼれしたワンピースに袖を通す。初日にあれだけ探し回ったのに、結局ショッピングモール内のお店ですんなり見つかった。たしか2店舗目で、あっさり購入した。青と黒のアジアンな感じで、とてもよい。象のイラストがないところも、ポイント。 友だちは私のワンピースの数倍、いや数十倍(そんなわけはないか)の値段がするブランドものらしいセットアップを着ている。ふたり並ぶといかにも観光客で、ホテルのエレベータ

      • タイに行った。ただひたすらに綴ってみる②-3

        目を覚ますとそこは――なんてことは別になくて、ただのスコールだった。稲妻がはっきりとみえるくらいの雷に、バスに乗っているはずなのにくっきりと聞こえる雨音。平日の夕方の道路はおそらく退勤中であろう自動車がのろのろと連なっていた。 ツアーの解散場所はショッピングモールで、友だちと待ち合わせして夜ご飯を食べようと思っていた。友だちはローカル線のバスに乗っていたこともあり、予定より大幅に遅れると連絡があった。 Gマップを開くと、あと20分くらいで解散場所につくらしい。お昼ご飯が大

        • タイに行った。ただひたすらに綴ってみる②-2

          どうやら随分遠くまで移動したらしい。札幌から江別まで行き、札幌を経由して石狩にいくくらいの体感だった。行ったことないけれど。 ユネスコ文化遺産の地へ。バスの窓の外をみると、赤茶色でところどころ崩れかかっている遺跡群。街路樹や隣の人の頭と写真を撮る手で、あまりよくわからなかった。 もう少し勉強してから遺跡というものを見に来ればよかったなと思いつつ、一旦昼食会場へ。ツアー客用に大テーブルが3つ用意され、取り分け形式のごはんが並んでいる。昼食会場とはいっても、おばあちゃんちを訪

          タイに行った。ただひたすらに綴ってみる②-1

          アラームより先に起きる。光のような速度を意識して、支度をする。ツアー会社からきたメールには5:50にホテルに迎えに行くぞと書いてあるが、しっかりと不安なので5:30にはホテルのロビーへおりることにした。友だちはまだ気持ちよさそうに寝ていたところを確認して、安心。 部屋を出てエレベーターに向かおうとすると、けたたましいブザー音が廊下に鳴り響く。一瞬にして手汗が吹き出す。私たちの部屋のドアノブのしたが赤く光っていた。友だちを起こしてしまった。寝ぼけたままあちらからノブに手をかけ

          タイに行った。ただひたすらに綴ってみる②-1

          タイに行った。ただひたすらに綴ってみる①

          夏の太陽は私の気分も明るくさせた。だから、私は航空券サイトを見にいった。表示される、福岡、伊丹、仙台、関空、そんな文字にちょっとだけうきうきしたけれど、やっぱりもっと心が躍るのはカタカナのほう。そしてぽちっと、飛行機のチケットを買ったのだ。 秋のそよ風は私の気分を複雑にさせた。卒論という文字はいつも私の頭の片隅にある。だけど、私は夏の自分が買ってくれた航空券を手にしていた。よくも買ってくれたな、とちょっと思っていた。 ほとんど準備はせず、eSIMだけはちゃんと買った。あと

          タイに行った。ただひたすらに綴ってみる①

          エプロンをプレゼントしたあの日

          おかあさんが熱を出した。 ・ 私はまだ実家に暮らしている。4人暮らし。 我が家では、おかあさんがいつも家事をする。今日は私が夜ごはんの支度から片付けまでをやることにした。 午後5時。4人分の夜ごはんをつくることに慣れていないわたしは、調理時間2時間を見積もって準備をし始めた。買い物は、おかあさんが体調の悪いなかで済ませていた。 スマホでレシピを見つつ、普段は見ない夕方のニュース番組を流しながら準備をした。1時間半弱で、だいたいできあがった。 うちの冷蔵庫には、たい

          エプロンをプレゼントしたあの日

          ここにもやっと夏がきたけれど

          ここのところ、なんだか記憶が薄い。 薄いのだ。気がついたら1週間が経っていて、その間になにをしたかといわれてもサーっと過ぎていった感覚しかない。 昨日のことが1か月前のようで、1か月前のことが昨日のことのようで。この感覚は、一体なんなのだろう。 自分の口から出てくる言葉は、なんだか宙を舞っている。歩いていると、ふわふわとさまよっている。そんな感覚。 なにかひとつのことをしていても、アタマの上のほうには別のことが浮かんでいる。ぼんやりと。やらなきゃいけないことややりたい

          ここにもやっと夏がきたけれど

          地下鉄はいつも時刻通り

          月に一本、noteを書こうと思った今年。 さて、なにを書こうか。滑り込みぎりぎりにもほどがある。これはもうアウトだ。 なぜ、ぎりぎりでしか動けないのだろう。 ほぼ毎日、どこかしらで頭の中で♪ギリギリでいつも生きていたいから〜と流れている。 寝坊しているわけではない。なんなら朝は早いほうだ。6時に起きて、6時半すぎには朝ごはんを食べている。けれど、たとえば8時に家を出たいと思っていても、気がついたら時計の針は予定時刻をさしているのだ。 小学生のころは、「ちょっとそこの男

          地下鉄はいつも時刻通り

          ”いつか”はきっとやってこない。だから、

          明日やろうは馬鹿野郎。 今年のわたしは、このスタンスで生きていこうと思って4ヶ月が経った。 高校1年生の年末に、父親といった近所の喫茶店。そこで出会ったナポリタンが、誰にも紹介したくないくらい美味しかったのだ。 食レポは控えるが、私の理想形のナポリタン。ひとくちめの感動は忘れられない。頬張った瞬間に、父親と目を合わせた。 それからというものの、行きたいなあと思い続けて月日は過ぎ。近いからいつでも行けるがゆえに、なかなか足を運ばず大学4年生になってしまった。 月に一度、

          ”いつか”はきっとやってこない。だから、

          わたしの志望動機

          はたらくことについて、生きることについて、30分だけ、考えてみたい。 わたしは、ステージに立つことが好きだ。 吹奏楽部と和太鼓チームに所属していた。定期演奏会や地域のお祭りのステージで演奏をする。いいところで目立ちたいという思いもそこそこありつつ、裏メロやベースリズムをつくるのも気持ちよかった。 人前で話すことは苦手だけど、表現することは好き。ひとりで、ではなく、みんなで。ステージ袖の緊張感と、終わった後の達成感を共有するのも、青春という言葉で片づけられてしまいそうだけ

          わたしの志望動機

          観たい映画に出会えなかった日

          観たい映画に出会えなかった日

          「いま」の無限の連続性の中で

          ジブン、というのは一体なにが決めるんだ。 自分が思うジブンと他人から見るジブンは、違う。 そして、自分が理想とするジブンと本当のジブンもまた、違う。 自分のさらに奥にあるジブンをつつかれたストレングス・ファインダーという診断を受けた。 webテスト形式で、1問20秒という制限付きの計177問はやや根気が要るものの、なんとなくピシッと背中が張る。 1問だけ制限時間を超えてしまったのだが、177問を終えてパソコンの画面に表示された ”わたしの才能(資質)” はこの5つ。

          「いま」の無限の連続性の中で

          ニーマルニーサン

          人間ってのは、忘れてしまう。いいことも、悪いことも。日記をつける習慣がないじぶんは、もっと、忘れてしまっているんだろうなと思う。 オトナの仲間入りをした1月 人生に一度しかない成人式。地元の中学校に行かなかったじぶんは、会場の隅っこにいた。小学生の頃の面影を残しながらオトナになったみんなを、眺めていた。 唯一の友達とおうちでお祝い。ワインを用意してくれていたけど、栓抜きがなくて格闘する深夜1時。 ジムに通い始めたのも、1月。月額でなにかを払うなんて、なんだかちょっとかっ

          ニーマルニーサン

          記事タイトルは、決まらないけれど。

          なんだか、noteを書くのは久しぶりだ。自分の言葉で自分の想いを残しておくことが、怖くなったのかもしれないなあなんて思ったりする。 この週末は、釧路まで連れていってもらった。急に冬景色になった北海道、ツルツルの道はなかなかスリリング。それでもやっぱり、車の窓から覗いた十勝晴れは走り出したくなるほどの景色だった。 今回の目的は、ドット道東のDOTO-NET リリースイベント。大集合!と号令がかかって大集合してしまうのだから、本当にすごい。 ・・・ 「イベント会場で、一番

          記事タイトルは、決まらないけれど。

          このキモチを残しておきたかった 自分の足で訪ねてみて

          大学2年生の春休みに入る前、苫小牧―仙台のフェリーをぽちった。 中高生時代に、日本の歴史を学ぶような修学旅行がなかったわたしは、東北か広島に行きたいと思っていた。 あとは単純に、ひとりでフラフラとのんびり、日常から逃れてみたかった。 ・・・ 出発直前にJRからバスへ変更するハプニングがありながらも、15時間フェリーに揺られ、仙台に降り立った。 どでかリュックを背負ったまま向かったのは、石巻。寒空の中で乗り換え電車を待つなどし、お昼頃には到着していた。 立ち寄ったお寿司

          このキモチを残しておきたかった 自分の足で訪ねてみて