伊右衛門 6.23

こんばんは。

バイト先のある町から、私が住む町までまっすぐ続く大きな道がある。毎週同じ時間におじいさんが走っていたり、知らない人に道を聞かれた話をしてた時にすれ違った知らない人に道を聞かれたり、高架下にあって光が一切届かない、めったにお目にかかれない不穏な公園があったりとなかなか面白いことの多い道だ。今日バイト終わりにその道を歩いていたら、後ろから、1Lの伊右衛門(お茶)を脇に抱え、右手にはバッグを持ったお兄さんが私を追い越していった。最近ドラッグストアもレジ袋が有料化されたし、環境への意識が高まっている結果なのかなあと思ったのだが。10分ほど歩いて家にほど近くなった頃、先ほどの伊右衛門のお兄さんが再び、私の後ろを追い越した。どういうことだ。でも見間違いじゃないと思うし、まさか双子だったのか。しかもお兄さんの左手を見ると、しっかり小脇に位置していた伊右衛門がいなくなっている。怖い。私の目の届く範囲からいなくなったわずか10分程度の間に、お兄さんは脇道に入り、1Lの伊右衛門を飲み干してそのゴミを処理し、また私の前に現れたのかもしれない。物陰で1Lの伊右衛門を一気飲みするお兄さん、怖すぎる。理解ができなくて想像が膨らみに膨らんでしまい、伊右衛門がいたお兄さんの腕の間をめちゃくちゃ見てしまった。お兄さんはその後、駅の方に歩いて行った。

よく考えたら、お兄さんは1Lの伊右衛門を誰かに届けに行く途中だったのかもしれない。男性とはいえ、さすがに1Lは重たいから小脇に抱えていたのかも。でも人にあげるものを小脇に抱えるか…?ぬるくなっちゃうのでは……???それかお兄さんの家が途中にあって、買ったお茶を自分の家に置いてきたのかな。うーん。ようわからん。個人的にはお兄さんが脇道で、伊右衛門1Lを10分で早飲みしてたら面白いから、そうであってほしいと思う。真相は謎のままだ。

今日のバイトは30分経っても人が来なくて、あまりにも人が来る気配がないものだから、このまま私がぼーっと飲み物を飲みながら外を眺めるだけでバイトが終わったらどうしようかと思うくらいだった。幸いなことにその後何人か人が来て、友人と後輩も来てくれたので、一言も発せずに4時間のバイトを終えることはなかった。よかった。本当に人と話す機会が貴重になりつつある。

バイトを終え家に帰り、友人からのメッセージに返信していたら、次のゼミの発表準備のために電話することになった。ちょうど暇だったのでありがたかったし、お互いの進捗を確認することもできた。やっぱり人と話さないと卒論を書く気にならない。私は先週発表を終えて、もう今期提出する課題も書き終わっているし、余計にやる気がない。同じく頑張る仲間がいることを確認できたので、もう少し頑張ろうかなあと思う。まだ文献のスキャンもしてないのだけど。2週間前くらいからスキャンしなきゃってずっと言ってる。スキャンしたところでそれをどこで印刷するのか?こういう時に大学に気軽に行けないのは困るなあと思う。普段は遠い遠いと文句しか言わないが。近い方のキャンパスの図書館なら印刷できるかな。コンビニでもいいんだけど、文献は400ページくらいあるから、コピー機を占領したくない。というか400ページくらいの本を私はスキャンしないといけないのか。グエエ。ちゃんとやる日を決めて頑張ってやらないとな。何か悪いことをして留年しているわけじゃないけど、そろそろ私は大学を卒業した方がいい。

明日は朝Zoomでお茶会があるのでそれに参加出来たらいいな。前回は起きて30分後だったから、めちゃめちゃ声ガラガラだったし、完全に姿が人外だった。カメラオフにして「おはよう」と言ったらそれだけでウケが取れた。よし。よしじゃない。しっかり起きて準備して参加するぞ。夜は友達とご飯を食べに行く。相談したいこともあるし、最後に会ったのが3カ月前とかだから、純粋に友達に会えるのも楽しみだ。おわり。

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