説く 5.11

こんばんは。大学のゼミの後、疲れて昼寝を2時間もしてしまい起きたのが19時。寝ぼけながらゲームして、友達が開いていたdiscordのサーバーに参加してご飯を作り、だらだらしていたらだいぶ遅くなっていた。お風呂に入って、今は好きなバンドのボーカルの人の配信を聴いている。本当は今この配信を聴いて音源を聴いた時の気持ちを書きたいんだけど、ぽつぽつと書きたいこともあるのでそれは少し後にとっておく。

ゼミの発表があったせいか、昨日今日と心臓の鼓動が早くなることが頻繁にあった。動悸ってやつなのか、原因はなんとなくわかっているんだけど日常生活の中では面倒だなあと思う。今まではこんな体質じゃなかったのにな。でも二十何歳で体質は変わるらしいし、全体的に体力が落ちてるから仕方ないのだろう。心臓が良くない母方の祖母の気持ちがよくわかるようになった。今はそんなにひどくないけど、それでもちょっと早くて苦しい気がする。お風呂で温まったのと、友達と話したからかな。私は人と話すと血圧が上がって、体が熱くなる。話し過ぎて酸欠気味になったこともあるし、お腹から声を出しすぎてるんだろうな。この歳になっても、話すことに関してのエネルギーの配分が下手くそだ。

今日の昼頃に家のインターホンが鳴って、ツナギを着て小脇に何かを抱えた男の人が立っているのがモニターから見えた。パジャマを注文していたのでそれが届いたのかと思ってドアを開けたら、いきなり「洗面ボウル…」と言われた。洗面ボウルの交換か修理をしてくれる人だということは理解できたが、うちの洗面ボウル(そもそもあれを洗面ボウルと呼ぶのかはよくわからないが)は健在で、交換とか修理を頼んだ覚えはない。とっさにそれを伝える言葉が見つからなくて、おじさんもあ、違うな…という顔をしていた。お互いに沈黙が3秒ほど続いて、違うと思いますとどうにか言葉をひねり出したら、おじさんはスマホを確認して「あ、ここじゃないですね」と言った。そうでしょうねと思ったが、大丈夫ですか?と一応声をかけたら「あ、はい」と言われた。なんだか釈然としないが、大丈夫そうなのでドアを閉めた。間違えないで欲しかったなあと思ったものの、おじさん側も依頼を受けてやってきてみたら髪の毛を無造作にくくって、よくわからないTシャツを着て化粧をした女が出てきたらそりゃびっくりするよね。ゼミの後で化粧をしていただけまだましだったか。でも今後はよくわからない人が立ってる時は簡単に出ないようにしようと思った。私は危機意識が低すぎる。あのおじさんがもし洗面ボウルを直す工具で殴りかかってきたら今ごろ命はなかっただろう。気をつけなければ。

一昨日に引き続き、昨日も寝るのが遅かった。ゲームをしていて、オートプレイをしている間に手持ち無沙汰だなあと思って、押し入れから発掘した重松清の短編集を読んでしまったせいだ。私が買ったのではなく実家にあったのを引き取ってきたもので、いつか読もうと思ってテーブルの脇に詰んでいたのだが、ついに、それもそうすべきでない時に引っかかってしまった。昔に何度か読んで覚えているところもあったが、そうでないところもあった。今読むと私がなぜこの本のことを覚えていたのか、どうしてこの本が実家にあったのかがよくわかる。関係ないけど「7月の子」というフレーズが好きで今思い出したので書いておく。日本語らしさがあまりないのと、情景が浮かぶのが良い。読んだ短編集は「卒業」という題だ。気になった方はぜひどうぞ。同じ本を繰り返し読むことが多いので、そろそろ冒険して今まで読んだことのない作家の作品や、重松清の他の本も読んでみたい。

ここまで書いて、まだ心臓が少し苦しい。もしかしたら今日のゼミのことがつっかえているのかもしれない。明後日友達と電話するからそれまでにちゃんと整理したい。2年前、未熟な解釈を発表したくさんのお直しを食らって家に帰り、その次の日学校に行きまた家に帰って一人になった瞬間に、年甲斐もなく声を上げて泣き喚いたことを今でも鮮明に覚えている。今回も準備に時間はかけたものの、何やかやと指導を頂き若干作品分析と訳に手を入れることとなった。いきなり任命されたトップバッターにしてはよく頑張った方ではないか、でも4年生の先輩として格好良いとは言えなかったよなあと反省した。みんなこんなもんなのかなあ。家からオンラインで発表しているというのに途中から帰りたくて仕方がなかった。2年前の出来事が何度も頭をよぎったが、あの時の訳に向き合うのが怖くて見直すことができていないから、自分がどのくらい成長したのかがわからない。文学の議論というものは自分の解釈をぶつけるものだと思っているし、独自の解釈を作品や背景から練り上げることが必要ならばそれ相応の我というか強さはあって然るべきだと思うが、もっと大人になって自分の至らないことにきちんと向き合えるようになりたい。おしまい。

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