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2021年11月18日放送坂本サトル『ひとりミリオン』(曲間について)

坂本サトルさんのラジオ番組『坂本サトルのひとりミリオン』(FM青森 毎週木曜21:45~)のリスナーです。
サトルさんが、ご自身の楽曲について語る言葉を記録していきたいと思い、noteを始めました。
読んでいただいたメールと、サトルさんのコメントを記載します。

2021年11月18日 放送『坂本サトル ひとりミリオン』より
(以下、まめきちのメール)

伊東洋平案件、入稿お疲れ様でした!
サトルさんがツイッターで、締切の数時間前から実況中継のように状況をあげていらっしゃり、スリリングな入稿状況をうかがい知ることができました。そんなサトルさんのツイッターで、ミックスダウンを担当された渡辺さんとのやりとりについて、
「思いがけずスムーズに進むマスタリング。大事な曲間決めもfacetimeの音声通話を使ってリモートでも問題なくやれました。」
とありました。

私はこの「大事な曲間決め」というフレーズに、おおっと反応しました。というのも、伊東洋平さんのアルバム『ヘレディタリー』の、曲間が本当にすばらしいと思ったからです。

『ヘレディタリー』を初めて聞いた時、曲の終わりのアウトロから、次の曲のイントロまでの間が、すごくワクワクして、アルバムを途中で止めることができませんでした。すべての曲間が、次の曲への期待感に満ちており、
曲間の静寂までもが活き活きしているような感覚でした。ですのでやはり、サトルさんがアルバムにおいて、曲間にも拘っているのだとわかり、とても腑に落ちました。

洋平案件について、いつどのように発売されるのが、ミニアルバムなのかフルアルバムなのかそれとも別の何かなのが、まったく情報がないためよくわかりませんが、とにかく楽しみに待ってます!

(ラジオネーム まめきち41)

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以下、サトルさんのコメント引用)
曲間の話ですね。曲間(きょくかん)っていうのは、1曲目と2曲目を何秒空けるかっていうのが、曲間っていいます。
いま、みんなはさ、音楽をデジタルで聞いちゃうでしょ?CDで買う人もいるかもしれないけど、1回目は通しで聞いたとして、2回目からは自分の好きな曲を何回も聞くっていう風になると、曲の間を何秒空けるかっていうのはあんまり意味がないんですよね。実際。実はね。好きな曲を聞くから。
だけど、意味がないからって、じゃぁ気にせずに、例えば一律3秒でやろうとかっていうのは、やっぱり、作り手側がそこをあきらめちゃいけないと思うんだよね。だからおれは、みんながどういう風に聞こうと、「正しい形はこうです」っていうのを、ちゃんと提示しておきたい。おれは、曲の間を何秒空けるかって、とっても大事にしています。
例えば、フェイドアウト。ずっとおんなじフレーズが繰り返されていく中でボリュームがだんだん小さくなっていく。ああいうのって、その曲の余韻がすごく長く残るんですよ。いつまでも続く。だからそういう曲のあとに、すぐ、バンって曲が入っちゃうと、空気が壊されちゃう。せっかくいい気分だったのに…みたいなことになるから。あえてそこは5秒空けるとか、長すぎるくらい空けて、たっぷりと余韻に浸ってもらう、とか。こっからここは一切、1秒も空けずにすぐ行こう、とか。それによって、お互いの曲の関係性を出す、ということですね。わざとここで断ち切るように出す、とかね。そういうことで、意味が違ってくるんだよね。だから、みんなは適当にパパパって聞いているかもしれないし、それはそれでいいですよ。聞き方っていうのは自由だから。だけど、作り手側としては、そこまでこだわって作っているんだよっていうことを言っておきたいですね。
まだ、伊東洋平の新作は、もちろん出来上がっているけどまだOA解禁日が先なですので。洋平の番組が先になるからね。洋平の仙台の番組でかかったらこっちでもかけたいと思います。
今日は、前回のアルバムに入っている曲で、とっても洋平が大事にしてくれている曲でね、本当に僕も、携わってよかったなと思います。
伊東洋平で『TSUBASA』。
(曲おわりに)
2021年12月25日に、伊東洋平の大事な大事なライブがあります。
皆さんの今年のクリスマスは、伊東洋平にあげてください(笑)。
ぜひ。仙台サンプラザです。彼の、ここ5年くらい?話聞くと20年くらいらしいんだけど、ずっとおもいつづけていたライブがついに実現します。
コロナで1年延びましたけどね。チケット発売中ですので。ぜひみなさn今年のクリスマスは仙台に集合しましょう。おれももちろん行きます。
(引用おわり)

今回も、レコーディング論、曲間についてのお話がきけました。
曲間について、なんとなくそうなんだろうとは思っていましたが、プロのアーティストからのお話を聞くと、説得力がありますね。
「作り手側があきらめちゃいけない」という言葉が響きました。

このとき行っていた伊東洋平案件はこちら。
Album「Door」 | Yohei Ito Online Shop (stores.jp)

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