忘れずに帰宅を知らせるハック

まめはうすです。
主にTwitterで家づくりについてつぶやいています。

https://twitter.com/i/events/1449659192105521156

家づくりアドベントカレンダー2021、3回目の投稿となります。
https://adventar.org/calendars/7159

1回目はARで家を建てる

2回目はマンションの入り口をIoTで開ける

 という内容で投稿しました。どちらもあまり家造りとは関係ないですね。正直、今回も家造りとはあまり関係ないのですが、テーマは「帰宅時のお知らせ」なので、外に出ない方と帰る家がない方以外には何かしら役に立つかもしれません。

 さて、外出して帰宅される方の多くはお家で待っている家族に「これから帰る」とか「〜時ごろ帰ります」という連絡をしますよね。我が家の奥さんは夕方がくつろぎの時間で私が帰宅連絡をしてから夕食やお風呂の支度をするので、連絡なく突然帰宅するとたいへんご立腹です。最近は出勤が少ないですが、私は決まった時間に行って帰るタイプなので、私としてはいつもと違う帰宅時間になる時以外は連絡不要にしたいところなのですが、くつろいでいるときは時間を気にしたくないから連絡は欲しいと要望を受けています。

 大した手間ではないですが、毎日することなら可能な限り省力化したいところです。私はiPhoneを使っているので、Apple製のApp「ショートカット」を使って自動化します。ショートカットはiPhoneでマクロを組んで実行したり、ショートカットを作ったりできるAppで私は重宝しています。

 ショートカットにはiOSのマップを使って移動時間を取得する機能があります。基本はこれを使い、GPSで取得した現在位置から自宅住所までの移動時間を出すわけです。ショートカットの流れは

「代名詞:住所」に自宅住所を入力
 ↓
「現在位置から住所までの移動時間(交通機関)を取得」
 ↓
「移動時間をメッセージで奥さんに送る」

となります。
あとは会社から離れた時にリマインダーで「帰宅予告を奥さんに送る」みたいなものを出しておけばばっちりです。

が!

本当にそうでしょうか?
これだけだと「55分後に帰宅します」みたいな無味乾燥なメッセージを毎回送ることになってしまいますね。

せっかくテクノロジーを使っているのですから、もっと血の通ったメッセージ風にしてみましょう。自分の過去の帰宅予告を見ると多いのは
「帰ります」
「かえるー🐸」
「かえるわん🐶」
「かえるわー」
 あたりで4パターンが70%以上を閉めていました。

 ショートカットAppはリストにいくつかの分を入れ、ランダムで取得という機能がありますので

帰る文
「帰ります」「帰るわー」「かえるー」「帰るわん」
語尾
「🐶」「🐸」「🚃」「!」
時間
「ごろかなー」
「くらいい帰宅!」
「着予定!」
「くらいになると思います。」
というリストをそれぞれ用意しておきます。

最後にこれを組み合わせて送ります。

これをiOSのウィジェットに登録し

こんな風に送ります。余談ですがえだまめは愛犬の名前です。

 なお語尾の顔文字がランダムなので脈絡なく🐶や🐸が現れますが奥さんは関西出身なのでツッコミどころがあるとより円滑に会話が進みます。なお、2年以上使っていますが、自動で送ってない? とつっこまれたことはありません。気づいていないのか、優しさなのかは不明です。

 さて、ここまでけっこう長く書いてきたのですが実はこれ「忘れずに帰宅を知らせる」ハックではないんですよね。リマインダー併用なのでほぼ忘れはしないのですが、人力なので忘れる可能性はあります。特にリマインダーは会社から離れた時に通知するようになっているので、出勤以外の用事の時は危ないですよね。

 と、いうわけで実はもう一つ、IFTTT+Google Apps Script+スマートスピーカーによって帰宅を知らせるシステムが走っています。こっちはちょっとコーディングする必要がありあまり一般的ではないので簡単に解説しておきます。

 やり方は簡単です。
 IFTTT側は
 ・家から数百m離れた時にメールを送るアプレット
 ・家から数km離れた時にメールを送るアプレット
 ・関東を出た時にメールを送るアプレット
 ・日本を出た時にメールを送るアプレット
 ・最寄り駅に到着した時にメールを送るアプレット
 ・東京駅に到着した時にメールを送るアプレット
 ・羽田空港に到着した時にメールを送るアプレット
 ・成田空港に到着した時にメールを送るアプレット
 という力技の構成です。私のスマートフォンが上記の条件を満たすと自分のGmailにメールが送られます。メールには共通のワードが入っており、Gmailのフィルタで自動的に既読化&アーカイブします。同時にスターをつけておきます。

 Google Apps Scriptは5分ごとに動作してスターつきのメールの中に自宅から離れたことを示すワードが入ったものあったら私がどの程度自宅から離れているのかレベルを設定します。

自宅:レベル0
自宅から数百m離れた:レベル1
自宅から数km離れた:レベル2
関東から離れた:レベル3
日本から離れた:レベル4

 逆に特定の場所に到着したというワードが入っていたら家のIoTスピーカーにメッセージを送ります。IoTスピーカーを喋らす方法は機種によるのでやってみたいという方は調べてみてください。私はRaspberry Piを内蔵したスピーカーというマニアックなものを使っているためあまり一役立つ情報はありません!

 具体的に言うとレベル4なら成田、羽田到着で「まめはうすが成田空港まで戻ったよ」と家のスピーカーがしゃべります。レベル3なら羽田、東京駅で、レベル2以下なら最寄り駅で喋ります。同時に到着した時にレベルを下げて何度も話さないようにしています。

 なお、我が家は夫婦で互いのスマートフォンの位置がわかるようにはなっていますが、奥さんは常々「ただ平穏に暮らしたい」とおっしゃっており、くつろいでいるところを邪魔しないよう全力を尽くしています。なお、急な荷物で邪魔されることにもたいへんネガティブなのでAmazon、ヨドバシ、佐川、ヤマトなどの宅配があるときには同様にIoTスピーカーで告知するようになっています。

 以上です。IoT住宅にはこういう機能もついていて欲しいと思いつつ探してもないので作ってみました。
 私は技術職というわけでもないので、自作できるものでも市販品や既存のサービスを使えるに越したことはありません。もしこの記事をIoT住宅関係者がご覧になっていたらぜひお願いします🐸


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