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クソシェアハウス奮闘記其の三「決意」
お疲れ様です。豆鉄砲の佐藤です。
新緑もゆる季節、皆様どうお過ごしでしょうか。
今日も僕のnoteに遊びにきてくれてありがとうございます。今回は入居初日に完全敗北した僕の、奮闘生活の始まりを書いていこうと思います。
【登場人物】
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🐉叔父に「殺すぞ」と言われたことがある
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🐙バナナを初めて食べた時の写真
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🐴きのこが嫌い
🏚️🐉🐙🐴
入居初日から一晩明けた朝、目を開けた瞬間飛び込んできた景色を見て、強盗にでも入られたのかと思ったら普通に昨日のままの家でした。
慣れなくては。
窓にピザのLくらいの穴が空いている。そこは一応バカ2人によってダンボールやガムテープで雑に補強してあるのですが、全然風とか音とかは入ってきます。
夏でまだよかったな、とか、天気や気温が予報を見なくても大体予測できるな、とか、あとは換気がいいから湿気に困ることは無さそうだな、とか。なるべく前向きに考えようとしていたら、何故か一瞬両親の顔が脳裏に浮かんですぐ消え、「帰りたい、帰りたい」と2度ほど呟いてしまいました。家にいるのに。
ここで僕らの家を簡単な図で紹介させてください。
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たぶん2DK?僕とトミサットさんは同じ部屋で、コモダさんはリビングに布団を引いて寝ています。僕らの部屋といってもドアというドアはなく、ガラガラって開ける引き戸がついていて一応仕切られてる程度、って感じです。
とんでもないルームメイトを持ってしまった。この日、僕はすぐにそう思いました。
ありがたいことに前の住人のベッドが残っていて、僕はそれを使わしてもらうことになったのですが、一晩でもう体が痒い。でもこの家に関してはベッドのせいとも言い切れない。思い当たる節が多すぎる。なんとしてでも自分のエリアだけでも綺麗にしなくては。そう思い動き出そうとした時でした。
風呂に入ってたトミサットさんがあがったようで、全裸で部屋に入ってくるなり突然対面のベッドの上に立ち、踊り出しました。
突然のことに僕は面を食らって、「ワァ」と声を出してしまいました。
皆さんは、三十路ウガンダハーフの全裸小躍りを見たことがありますか?誰だってちいかわみたいになります。動画もあるのですが、がっつり映っているため載せれないのが悔しいです。
「この家には慣れたかい?」
漫画なら多分こいつにしばらく世話になる展開になる。この物語に入りたくない。絶対に嫌だ。
片手に持っているスマホから、ハマいくの『ビートDEトーヒ』を流して、でも振り付けとは全く違う踊りを踊りながら、笑顔で僕を見つめそう言いました。
「慣れるもなにも昨日来たんですよ、、」
僕も僕で、まだこの世界に慣れてない主人公みたいなことを言ってしまい、あのタコ男が相棒になる展開を確定させてしまいました。文字通り頭を抱えました。
とんでもないルームメイトを持ちました。三十路ウガンダハーフ小躍りはこの後も何度も見ることになるのですが、正直今となってはそれに慣れきって、僕はもうほぼ反応すら返さなくなり、人として何かが壊れてしまった感じがします。
違う、惑わされるな。家を綺麗にしよう。切り替えの早さに自信がある僕は、それを裏付けるかのように切り替えました。いつまでも踊りをやめないタコ男のことは一旦置いといて、まず家がどんな状態なのか見極めよう。
僕はまだ、この家の表層部分しか見ていませんでした。なにが体を痒くさせているのか、なにがこの異臭を出しているのか。それを突き止めなければ。逆にそれがわかれば、掃除しやすくなります。
そしたらもう動こう。まず、1番近いこのベッドについて調べようと思いました。少し怖かったのですが恐る恐る下をのぞいてみると、すぐ手前にシフォンケーキがありました。
どういうことだろう。
たまらずすぐに顔をあげて少し考えました。シフォンケーキがあった気がするけど、どういうことだろう。袋の中に入ってるとかじゃなくて、そのままのシフォンケーキがあったように見えたけど、なんだろうあれ。もう一度見てみると、間違いなくシフォンケーキでした。
「トミサットさん、シフォンケーキがあります」
「なんだろうねそれ」
「シフォンケーキです」
「すごいね」
僕は、すごいねじゃねえだろ、と思いました。
踊りはやめているものの服は着ておらず、風呂を出てから体を拭くのも雑なようでちょっと濡れてて、それでそのまま普通にベッドに座ってるタコウガンダに、これ以上聞くことはなかったので無視しました。
🏚️🐉🐙🐴
今回はこちらで締めさせていただきます。次回、本格的な家の調査に入る僕に迫ります。長くなりましたが、今回もご精読ありがとうございました!
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