見出し画像

クソシェアハウス奮闘記其のニ「産声」





お疲れ様です。豆鉄砲佐藤です。
色々と忙しい中、僕のnoteに遊びに来ていただきありがとうございます。今回は僕が住み始めた経緯について書いていこうと思います。

(しれっとタイトル変えてます。理由は気に入らなかったからです。)


【登場人物】

ポテトカレッジ コモダドラゴン
🐉母親に「嘘つき」と呼ばれている
センチネル トミサット
🐙最近、深夜に寝言で「恋人、、」と呟いていた
豆鉄砲 佐藤
🐴お酒が全く飲めない





🏚️🐉🐙🐴




去年の6月下旬頃、僕はクソシェアハウスの住人となりました。

ことの発端としては、去年の3月末頃…まさにちょうど今くらいの時期でした。僕が5年間付き合って同棲もしていた彼女に、「時間がもったいない」と今更すぎることを言われて振られ、家を無くしたのが始まりです。

友達の家に転がり込むなどしてどうにかこうにかしていた矢先、このシェアハウスの話が舞い込んできました。

住んでいた住人が1人抜けるから今入居者を募集している、とのことでした。

センチネルとポテトカレッジは元々コンビとしても仲が良かったし、芸歴も近い。顔見知りしかいないシェアハウスに入れるのは嬉しいし、初期費用もかからないし、初めての芸人シェアハウスというのもワクワクする話で、僕は即、入ります!と返事をしました。

そして、ウキウキ気分でそのことを周りの芸人に言うと、「あの家だけはやめておけ」「正気かお前」「人が住むような場所じゃない」「1日でも住めたら褒めたい」「おしまいだよお前」「さよなら」など、不安になるようなことばかり言われるので、一度内見をさせてほしいと申し出ました。

今となってこうして書くことになると、当時写真を撮らなかったのが悔やまれるのですが、それは本当に酷いものでした。入った途端の異臭、足の踏み場もないくらいに散らかった物やゴミ。真っ直ぐなゴミ屋敷でした。

ただ、これは僕がおかしいのかもですが、やっぱりここには住みたくない、とはなりませんでした。

掃除は割りかし好きで、好きなタイプも部屋が汚い女と言ってるほど世話好き気質の僕は、部屋をぐるっと見ながら、どこをどう掃除するのかをもう考え始めていました。
こっから始まるこの家との闘いの日々を思うと、むしろよりワクワクしたのを覚えています。
この日以降に読むドラゴンボールは、いつもより悟空の言っていることがスッと入ってくる気がしました。


そう思えていた頃が、今となっては懐かしいです。


そして入居が決まり、入居初日、僕が初めて目にした光景をお見せします。

この光景が7分は続いた


小さい頃に見て恐怖した、地獄の挿し絵そのままでした。


罪人が犯した罪を償うために与えられる苦痛。逆に言うと、罪を何も犯してないのに与えられるにしては理不尽すぎる苦痛。それを今から我が家となる家のドアをくぐってすぐ、その一身に受け、僕は膝から崩れ落ち、声をあげて泣きました。

上の映像だけでは伝わらないと思いますが、奇怪に踊っているトミサットさんは地獄の一片に過ぎません。


入ってすぐ感じた異臭や、周りに散らかる大量のもの、そしてゴミの山のように散らかる布団の上にほぼ全裸で寝そべっているコモダドラゴン。
「いつもこうなんや、ごめんなぁ」みたいな顔をして僕のほうをチラッと見てきたりしましたが、そんなんも腹が立ちましたし、全ての要素がここを地獄たらしめていました。


でも、僕の魂は折れませんでした。
満身創痍の身体に鞭を打ち、一度ついてしまった膝をもう一度高く宙にあげ、強く床を踏み立ち上がりました。こいつらを駆逐してやる。そう強く誓い、おそらく僕の生活エリアになる部屋の区画に涙を拭いながら向かいました。


そこで荷物の整理等をしながらバカ2人の討伐計画をたてていたら、なにかの違和感を覚えました。


周りの音がおかしい、そして部屋に漂う空気もおかしい、、?


その違和感の正体にまだ気付けず、周りを見渡している僕を見てトミサットさんが口を開きました。


「あー、そういえばごめん!この部屋窓が大部分割れててほぼ外なんだよね!」


僕はそれを聞いてからの記憶が消え、気付くと朝になっていました。一日に2回も膝をつかされることになり、屈辱の極みで、僕はまた小さく泣きました。


その日の朝は晴れていて、風が気持ちいい日でした。
家の中で、それがわかったことを覚えています。




🏚️🐉🐙🐴




クソシェアハウスの産声を感じていただけたでしょうか。今回はこちらで締めさせていただきます。
入ってからのあれこれはまた次回以降お楽しみにしていただけたら嬉しいです。
引き続き応援よろしくお願いします。

ご精読ありがとうございました!


#クソシェアハウス




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?