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10年ぶりにスーツケースを新調して思い出したこと

今日から地元の愛知県に帰省している。コメダでモーニングを食べながらこれを書き始め、名鉄に乗りながらまた書いている。

昨日、帰省用の小さいスーツケースを新調した。
前のスーツケースを買ったのは…と思い出してみたらなんと10年前だった。
大学受験で東京に行くため、母がイトーヨーカドーで買ってきてくれた。黒い布地で金具は金色で、コロンとしていて可愛い。そんなに高いものでもなかったと思うけど、よくもってくれて気づけば10年間使っていた。

初めてのものには思い入れがあるというけど、やっぱり本当だ。初めて自分のものとして買ってもらったスーツケースにはたくさんの思い出が詰まっている。

高校卒業まで、一人で遠出することなんてなかったから、当時の私にとっては自分専用のスーツケースは大人の証のようだった。

大学受験は一人で新幹線に乗り、一人でホテルに泊まって緊張と不安で眠れなかった。一度は親と来ていて道順も覚えていたけどやっぱり心細くて、スーツケースにパンパンに詰めて持ってきていた参考書や教科書を読んだことを覚えている。

それから無事に東京の大学に入学し、帰省のたびにそのスーツケースを使っていた。
東京に慣れようと頑張り、でも地元の友達たちには「東京に染まってない」ように見せたくて、変に気を遣っていた自分。
そんな学生時代のことを思い出した。

あれから時が経ち、今は関東で働き、結婚もした。こちらの生活もだいぶ長くなった。
東京にいる自分と地元に帰ってきたときの自分にそこまで乖離もなく、自然体でいれるようになることが増えたと感じる。

今回新しく買ったスーツケースは、シルバーっぽい色でスタイリッシュなイメージ。夫とも兼用できるように、とか選ぶ基準も新しく加わった。

次の10年、これを持ってどんな思い出ができるだろうか、とこれからがまた楽しみだ。

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