幼少期の思い出1

確か5歳くらいの時。。


父の友人の結婚式で余興を頼まれてなぜか3姉妹で歌を歌うことになった。

3姉妹のうち誰かが歌が好きとか前に出るのが好きとかではなく全員苦手な方だった。

断るとかの思考もなく言われた通りにサランラップの芯をマイクに見立てて自宅で練習したのを覚えている。


練習では割とちゃんと歌えて簡単な振り付けも習得。父も母もニコニコで喜んでいた。

父はおそらく友人へ私たちの出来を報告していたんだと思う。『楽しみにしててねー』的な感じに。

いよいよ本番。
わたしと姉は年子だったのでお揃いの
お花柄のワンピース
スカート部分はパニエもついていてふわふわしてるやつに白いタイツで
参列の方からは『え〜かわいぃ❣️』の嵐。

悪い気はしなかった。


ドキドキしていよいよ本番


3人で舞台に上がり
紹介されて無感情の『せーの。おめーとーございます』
の後に曲振り

〜♪〜♪


「あなたーとあーしは
ゆえのーくにー
もーいのちーさなきょーかーで
けっこんしきーをあげあしたー🐞」


えっ?わたししか歌ってねぇ!
キョロキョロ

長女は口だけモゴモゴ
次女は口を一文字、、

緊張してるーーー!!

えっ⁈話と違う

で、振り付けのところ

手を上に上げようとしたら
急に恥じぃー。。手が重い。。
キョロキョロ

母、こっち見てる、、
父、友人と酒飲みながら見てる

さっきまでニコニコだった大人の顔もなんか笑ってくれてても怖い。。

はやくおわれぇ!!(心の叫び

「さーんばーにあわせてぇーおどりだすー」

誰も踊ってない!!!!

わたしはスカートの裾を掴んだ手を少しだけ離して指先だけ踊るのが精一杯だった。

最後の方は姉たちも声は出ていた。


すっごく疲れた。

○は踊ろうとしてたよねえらいねと言われて、バレてたのが恥ずかしかった。

。。

ギャラはお菓子のみ。

こーゆーのが向いていないことは
もうこの時に実感していた。

小さい頃の記憶。

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