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【BL】「うそぶく狐は花を咬む」⚠ネタバレ感想⚠

妖や孤独であった者が、かげがえのない人に出会ったことで愛を知っていくというのが最大の癖なので、本当に出会えて良かった。

会って早々のキッスに驚いたのも束の間、そういうことで生命維持をしているようで、何より健臣おじいちゃんとそういうことをしていたんか??と、色々な想像をしてもうた。
触れ合っただけで傷が癒えていたようなので、その線はなさそうだけど、後にとろ顔をしていたカズネに対して、「爺ちゃんにもそんな顔を見せていたのか」と嫉妬にも似た声音で言っていたので、祖父と同じようなことをしていたかと思うと、なんか気まずい感じしません??していた様子はなさそうですけど!!(2度目)

産まれてから一度も愛を知らず、同族にも嫌われていた孤独なカズネの時おり見せる、寂しげな表情。そういう経緯であるから、人の温もりを求めているんだなと思うと、よーしよしよししたくなる。本当、めちゃくちゃ好きな設定。

健も、親戚をはじめ、周りの人から変な目で見られていたようなので、人を深く愛せなかったみたい。友達が取っかえ引っ変え彼女を変えているというような主旨を漏らしていたし。

だから、二人に共通する祖父に可愛がってもらっていたカズネに、祖父のことを次第に嫉妬していく過程がなかなかに萌える。祖父の話をしているより、自分のことを見てくれと思っていたりとか。

性交渉の時に、その気持ちが表に出てきて、嫉妬丸出しにしてきて、一旦はカズネに拒まれるのだけど、おじおば夫婦に脅しに行った際に傷を負ったことがきっかけで、互いの誤解と気持ちが知れて、かつ木の虚で致す描写が好きすぎる!妖達が見ていたようで(笑)そのうちの1人になりたい。

途中どうなるかと思っていた物語。ドキドキハラハラしつつも、最後は最高なハピエンになって、ホッとしました。

タイトルの、花を咬むは、心臓の意味なのかなと思ったり。

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