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【プレイバック2021】大規模フェスへの逆風に立ち向かったアットジャム

下書きの棚卸し。
2021年の夏を振り返ります。

万全の感染対策を講じながら企画する大規模イベントが数多く立ち上げられたものの、その多くが開催を断念せざるを得ない局面が続いていた2021年の夏。

ROCK IN JAPAN FESTIVALは開催目前になって開催地の地元・茨城県医師会からの要請を受け中止に。既にチケットを購入済みで会場内の動線など下調べも行い、あとは当日の天気次第、と意気込んでいた矢先の中止発表はまさに青天の霹靂で、なぜこのタイミングで横槍入れてきてそれに従わざるを得ないのか、と憤りを禁じえなかったものです。
氣志團万博は9月の開催ながら7月中に中止を発表。2020年はオンラインに切り替えて開催したものの、2021年はそれも行わず完全中止という決断を早々に下した翔やんの心中は察するに余りあるものでした。
イナズマロックフェスは地元自治体の完全バックアップのもと開催する稀有なフェスですが、2021年はその地元自治体と入念な協議を重ねた結果開催を中止することに。

というように、ももクロちゃんがお世話になっているフェスもそれぞれの事情や経緯は違うものの、一様に開催できないという判断に至っていました。

そんな中、ももクロちゃんがオファーされたのが「@JAM EXPO 2020-2021」(以下アットジャム)です。
アットジャムは毎年夏の終わりに横浜アリーナを会場に開催されてきたインドア型アイドルフェスで、横アリ内に大小ステージを設置し、大御所から駆け出しまで数多くのアイドルさんを1日で見ることが出来るイベントになっています。ももクロちゃんはその昔、アットジャムの前身イベントに出演していろいろあって、その後縁遠くなってしまったようです。

2020年の2月(思えばコロナが始まる直前)、『川上アキラのオールナイトニッポン』公開収録にアットジャム総合プロデューサーの橋元恵一氏がゲストに招かれ、10年ほど前のいろいろあったことを振り返りつつ(その時のことを水に流すという意味合いも込めて?)、橋元氏からアットジャムへのオファーをいただいたのでした。
2020年はアットジャムそのものが延期になり、今年は「2020-2021」と銘打っての開催に。記憶の彼方に埋もれそうなあのオファーがちゃんと生きていて、晴れてアットジャムへの出演を果たすことになったのです。
ももクロがアットジャムに出演することだけでもかなりのインパクトですが、8月にファーストソロアルバム「れにちゃんWORLD」をリリースしたばかりの高城れにちゃんがソロで出演することも明らかになり、まさかの展開に界隈は騒然としたのです。加えて、佐々木彩夏さん率いる浪江女子発組合と、最後にはあーりん自身も。
この時点でソロコンサート経験のあるれにちゃん、あーりんが揃い、フルセットでの出演となりました。

もともと、横浜アリーナのメインアリーナ以外の各所にサブステージを設けて箱全体でフェスを行うスタイルですが、通路など動線の一部を封鎖してステージを設営していた箇所もあるため、感染対策上サブステージを縮小。2階と4階のサブホール2箇所と横アリに隣接するライブハウスのみをサブステージにしました。また、メインステージ隣にサブステージを設けて、メインの幕間に繋ぐスタイルに。
そして独立サブステージは事前にファストパスを無料配布、ファストパスがあればブロックごとに優先入場できるようにして、過密を避ける対策を行っていました。

アイドル現場はともすれば無秩序な厄介が跋扈する場所との先入観で見られがちですが、この年のアットジャムは思いのほか整然としており、極力運営の指示に従おうとする雰囲気があって概ね安心して観ることができたと思います。


さて、当日のツイートをまとめておきます。細かなディテールは流石に1年前でアレですので、すみません。

れにちゃんソロは観れなかった代わりに真裏のJA浪江で感涙にむせび、直結でアメフラっシに圧倒され、でんぱ組→エビ中→ももクロの3本立てで〆るというなかなかの豪華なラインナップを堪能させていただきました。

【浪江女子発組合】ブルーベリーステージ

なみえのわ
つながる、ウンメイ
ミライイロの花
またキミと。


聴き慣れたなみえのわのピアノが鳴った瞬間、目の前に7人の姿が飛び込んできてあぁ元気に再会できたんだ本当によかった、という原始的な感情に揺れていた。
愛来ちゃん、ちぃちゃん、もえちん、るんぱん、ゆづ、播磨、そしてあーりん。みんなここに来れてよかった。
はなちゃんは出れなかったけど、7人のメンバーとまた元気に会えただけでこんなに幸せになれるとは思ってなかった。
本当にありがとう。ありがとう。
「なみえのわ」の歌詞は今この瞬間に見事に嵌っていた。彼女たちの歌声、彼女たちがあり続けることが希望そのものなのかもしれない。
またいつか、皆んなで浪江で美味しいものをいただきながらゆるゆるとライブを楽しめる日が来ますように。
「つながる、ウンメイ」のイントロとアウトロのちぃちゃんソロのところでガチケチャ打ってたら、るんぱんがこっちをチラ見しながらニコニコ笑ってたのがすごいツボでした。
ちぃちゃんはLARMEオーディションで勝手に物凄く身近に感じてしまっていたので、あーあのちぃちゃんが目の前でお歌を歌っていらっしゃる!という訳わからん感情に陥ってしまい訳わからんかった。いや、ちぃちゃんはめっちゃ素敵でした。
この日の「つながる、ウンメイ」のちぃちゃんソロは過去最高をもの凄い勢いで更新してきてた。心が震えた。

【アメフラっシ】パイナップルステージ

メタモルフォーズ
Rain Makers!
ハイカラーラッシュ
Sensitive
MICHI


今日も優勝でした。
さっきまでJA浪江でがっつり正統派アイドルだった3人がアメフラっシで対極のカッコ可愛いさを炸裂させるギャップが本当にたまらんのですよ。
レインメーカーからハイカラーの曲間最短に詰めて畳み掛けてく演出に痺れる。はなちゃんいないからハイカラーかな?と事前に予想してやはり的中でした。
ハイカラーはゆづのデスボイスが迫力を増してて驚く。後半あたりからゾーンに入ってる鈴木萌花さんがめちゃくちゃかっこ良くて凄い。
持ち時間を目一杯使うために曲中に給水するのは本当にすごい。イントロ煽り直後にソロパートとか改めて見るとホントありえん。
単独ライブでは見えないことがたくさん見えてとても有難いことです。


【ももいろクローバーZ】ストロベリーステージ

DNA狂詩曲
Moon Pride
God Speed
mc
クローバーとダイヤモンド
天国のでたらめ
走れ!


感情の整理が追いつかない…
かなこちゃんおかえりなさい。ほんとによかった。。。。
(注・百田夏菜子さんはコロナからの復帰戦)
走れの2番で上手袖に来てくれたかなこちゃんが胸に手を当てて深々とお辞儀してて、ああこの瞬間を観れてほんとによかったと心から思いました。
夏菜子ちゃんの発声、何処か懐かしい感じがして思い出した。風邪ひいて声が出にくかった国立のときのあの声だ。120%ぐらい完璧に出る時の迫力満点な夏菜子ちゃんとは違うけど、かわいく歌い上げるのもとてもよいと思います。
まだ本調子ではない夏菜子ちゃんとあーりんをカバーして絶好調のたまさんとれにちゃんがしっかり支えててホントいいチームだな、と小学生並みの感想しか出せない程度に引き込まれている。
オーバーチュアが何故か3回流れるというアクシデント付き。お得なのか。

ももクロちゃん、控え室は完全分離すると言ってたからプリンスホテルとか使うのかな?と考えてたら、ほんとにプリンスホテルを使ってたので流石だ、となりました。
他グループの演者さんとは全く会ってなかったことも垣間見れて、やっぱりこの運営は筋をちゃんと通してるんだなあと改めて。

という感じです。
この時は小島はなさんがコロナでお休み、百田夏菜子さんは復帰間もなく、あーりんも病気明けという状況で、とにかく皆んなと再会できたこと自体が嬉しいという現場でした。
そしてこの時の成功が今年のアットジャムに繋がって、これから先にもちゃんと道筋を作ってくれているのでしょう。

あの状況下で素晴らしいイベントを敢行してくれた運営各位には、改めて感謝したいと思います。ありがとうございました。


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