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美術って、なに?って考えてきた

友達とたくさん笑ったので展評書きます。
楽しかったよっていう感想文です〜

【展示概要】
◇展示会名
特別展35周年記念
福田美蘭 美術って、なに?
◇会場
名古屋市美術館
◇会期・時間
9/29-11/19
◇チケット
当日券¥1500(税込)
◇概要(公式サイトより)
(略)古今東西の名画に福田独自のユニークな視点で向き合った作品から、国内外の時事問題をテーマに鋭い視点で切り込んだ作品まで、約50点で福田美蘭の世界観を紹介します。本展のために新たに制作された作品も公開予定です。

公式インスタ&Xもあるそうなので、詳細はそちらをチェックしてみてくださいっ


今回の展示は高校時代画塾が一緒で、芸術大学在学中もずっと仲良くしてくれた友人と一緒に行ってまいりました。
つまり、長く友達でいられるくらい笑いのツボが似ている子と行ってきたので、同じ作品見て笑い合って楽しかったのです。

本展のタイトル、芸術に関わったことのある人ならば一定数の人は考えたことがあるのではないでしょうか。
私も、普段デザインとアートの違いを考える中で美術ってなに?という問いに自分なりにシリアスに向き合っているつもりです。

ですが、本展で美蘭先生にポジティブな方向に視野を広げていただけた気がします。

大学時代より人生をかけて美術と向き合っている学友に囲まれ、生活をかけてデザインを仕事にしている中で「美術を楽しむ」ことをすっかり忘れておりました。

いろんな作品について色々書きたいのは山々ですが、今回は名画シリーズの中から1つ取り上げたいと思います。

皆さまは絵画を鑑賞する時、どうご覧になりますか?
何が描かれているかが気になりますか?
塗られた色でしょうか?
作者の思い?
様々あるでしょうし、全て正解だと思います。

美蘭先生はあなたの鑑賞視野を増やしてくださるはずです。

例えばこちらの絵画

ボッティチェリ 春


美蘭先生はこの絵画に対し、このような絵を見せてくださいました。

ゼフェロスから見たクロリスとフローラと三美神

春の絵画の右端の人物(?)のゼフェロスからの目線です。

これを見た時、私の絵画鑑賞はその構成や色の情報を二次元でのみ認識していたのだと気付かされました。

美蘭先生の絵を見たことによって、絵画の中の人物の表情や、花々、景色が三次元で脳内に再生されたような気分でした。
記憶の中の名画が、美蘭先生の絵を扉にして香りや温度を帯びて360度で感じられるようになったのです。

絵画鑑賞するとき、額の外まで想像していたつもりでした。
でもそれは、額の縁のせいぜい1mないくらいの世界だったように思います。
知らぬ間に距離を保って名画を捉えていた私を美蘭先生が名画で包んでくれたようでした。

そして、友人とは見えてなかった名画の少しのコミカルさを美蘭先生に気付かされ笑ってしまったのでした。
美術鑑賞をしているときに笑ったのなんていつぶりでしょうか。
同じ絵を鑑賞していた見知らぬお姉様方と笑いながら会話したのなんて初めてでした。
あ、美術って楽しいんだなって、昔当たり前に思っていたのに、真剣に取り組みすぎて忘れていた気持ちを取り戻したような気がします。

あまり饒舌に書いてしまいますと、これからご覧になる方の楽しみを無くしかねません。
ここでフリック入力を終えようと思います。

そして、あえて言語化はしたくないけれども、たくさんの人にいろんな思いを抱えてほしいと感じてしまった作品がいくつもありました。

誰が袖図

この作品とか。
自分の住む世界に突如突きつけられる残虐性に目眩がしました。


そろそろお家に着きますので、本当にここでおしまい。

早く世界が平和になりますよーに。

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