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痔瘻(じろう)の日帰り手術の体験談。痛みはあった?

クリニックで痔瘻の日帰り手術をしてきました。

痔瘻は、2型ぐらいだったら日帰り手術が可能になっています。昔だと入院して、一週間ぐらい安静が必要でしたが日帰りする人も増えていますね。

痔瘻は、自然治癒はしませんし、お尻に力を入れたり硬い便がでると痛かったりで日常生活の質も下がります。痔瘻になっても日常生活は割と普通に過ごせるので1年~5年放置する人もいますが、放置すればするほど複雑化する恐れがあるので、我慢しないで早めに手術してなおしてしまったほうが良いと思います。

痔瘻手術の日帰り体験記を簡単にまとめたので良かった参考にしてください。

ちなみに、痔瘻の手術前と手術後の痛みはありませんでした。

色々なブログを見ると「痛い、激痛」というキーワードがあって、かなり怖かったのですが、痛みの程度は、痔瘻の複雑さや人によるんだなと思いました。

ただ、2週間前にワクチンで免疫力が低下したせいか、帯状疱疹にもなってしまい大変でした。人気の先生で痔瘻の手術までは2ヶ月まちで期間もあきましたし、早く完治させて2度とならないようにしたいです。


痔瘻の手術前日

ホテルへ宿泊

今回の痔瘻の手術は、腕の良い先生にお願いしたかったので自宅から電車で1時間ぐらいのクリニックでした。

手術翌日に傷を見せに行く必要があるので、前日から翌々日までホテルをとってそこから通うことに。

ビジネスホテルを予約して望みました。

ちなみに、痔瘻の手術が決まった日に血液の採取と心電図をとりました。手術しても問題ないか調べるためで3ヶ月有効です。風邪や体調不良で手術をキャンセルするとまたここからやり直す場合があるそう。

手術当日は、13時からスタートで前日は9時に下剤を飲みます。食事は8時までに済ませて特に食事制限はなし。

痔瘻の手術当日

翌日は、朝9時ぐらいから4回ぐらいトイレにいきましたw 大腸を刺激する系の下剤なので強力です。

12時ぐらいになり、歩いてクリニックへいき受付へ。

受付の看護師さんがきて、手術の簡単な問診を受けて手術の待機ベッドへ。お尻に穴が空いたパンツと手術の洋服に着替えます。意外と丈夫で厚みがありました。上のシャツは脱ぐ必要なかったんですが、緊張して話を聞いておらず全裸で着替えましたw

そして、ベッドに仰向けになり点滴をします。

この点滴は、手術で腰に腰椎麻酔をするのですが、手術後に排尿障害がないかチェックするための点滴で2袋分します。それがだいたい30分ぐらいですね。

痔瘻の手術開始

13時になり、ベッドごと手術室へ運ばれます。手術室について、看護師さんが3人ぐらいと先生が1人。

こんにちは~とやさしく声をかけてくれる先生。右手と左手に心電図と血圧計をして、先生が腰を消毒

腰椎麻酔と静脈麻酔

手術は、腰椎麻酔と静脈麻酔をします。静脈麻酔は任意でうとうとなる感じの麻酔です。

痔瘻の場合は、まず腰椎麻酔をして効いてるかを確認して、その後に静脈麻酔をします。

先生が腰椎麻酔をしてくれて、
「ちょっと腰に押し込まれる感じがしますからね~」
とやさしくしてもらいました。

痛いとブログに書いている人もいましたが、腰椎麻酔の痛みは全くなしです。ちょっと押し込まれる感じがするだけ

その後、右手の点滴を静脈麻酔に切り替えてだんだんウトウトと・・・

先生が、お尻を触って、
「冷たい感じはしますか~」
と聞いてきて大丈夫ですと返信し手術がスタートし、なんとなくお尻を触られてくすぐったい感じ。

よし、これから手術か!と思っていたら、もう終わっていましたw

トータルの手術時間は、10分ぐらいですね・・・

痔瘻の手術というと大変そうですが、私の場合は、あっという間に痛みもなく完了しました。先生がゴッドハンド(指導医)で2型の低位筋間痔瘻だったのもあると思うのですが、ほんと痛みもなくあっというまでした。

複雑痔瘻などになると、たぶん所要時間ももっとかかると思いますが・・・。

痔瘻の手術後の尿

手術が終わりもとの場所にベッド毎移動して待機します。麻酔が効いているので痛みは全くありません。

腰椎麻酔が切れるのをまつのと、腰から太ももあたりまでが麻痺しているので、排尿障害がないように点滴をしながら尿がでるまで待機。

1時間で点滴を2袋変えましたがなかなか尿意がきません・・・w

麻痺しているので仕方ないのですが、あまりに出ないとカテーテルをして痛い思いをしないといけないのでここでなんとしてでも尿を出さないといけません。

頑張って膀胱のあたりをもんで無理やり尿意をつくります。
1時間30分が過ぎた頃、尿意はなかったのですが、膀胱のあたりが痛くなってきたので、トイレへ行くと、そのままジャーっとでました。力が入らないので勝手に出ている感じでした。

このあたりで、看護師さんが術後のガーゼの当て方などを説明してくれます。みんなガーゼを買うことになりますが1000円ぐらいしてました。

痔瘻の手術結果と病理

尿がでたら先生と診察ができます。


クリニックの先生の年齢は40歳ぐらいでハキハキ話してくれて、説明がわかりやすいです。

大病院にいるおじいちゃん先生だとこうはいきませんね。

手術の結果をきいて、ホルマリンのようなビンに入った手術で切り取った病理部分をみせてもらいました。

小指の先っぽい2cmぐらいの肉片で、痔瘻の膿がある部分。

痔瘻の切り取られた部位は、結構な大きさでした・・・

これを生体検査に出して異常がないかチェックします。まれにクローン病などが見つかることもあるそうです。

痔瘻の手術料金

診察が完了して、手術費用は保険適用で18000円程度。

保険適用して5万ぐらいするかと思ってたのでかなり安かったです。自由診療だと30万するところもありますが、ここのクリニックは良心的だなと思いました。常に2ヶ月待ちのクリニックなのも納得です。

痔瘻手術後のご飯

その後、普通に歩いてホテルまでいける感じでした。面倒なことに、調剤薬局で薬をもらわないといけません。近くの調剤薬局へいき、お薬をもらいます。

痔瘻手術後の薬

もらった薬は、

ロキソニンと胃の粘膜を守る薬
それでも痛みが強いときに頓服して飲む痛み止めの薬
へモレックス軟膏(使い切り)
ヘモポリゾン軟膏(使い切り)

です。

念の為タクシーでホテルへ。普通食OKで夕食は、サバの味噌煮を食べました

しばらく辛いものやコーヒーなどの刺激物はNGです。NGの理由は肛門からでるときも辛いものは辛いままでて患部を刺激するからです。

食後、当日と翌日に痛みがくるといっていたので痛み止めのロキソニンを飲みます。

そのままベッドに横たわり、爆睡して起きたら夜の23時でそこからまたし睡眠へ・・・。痛みは全くありませんでした

痔瘻手術後1日目

朝起きて、痛みはなし!ありがたいです。
翌日は、念の為、毎食後にロキソニンを飲みました。

ガーゼを取り替えようと思ったのですが、ガーゼの取り替え方の具体的な方法は聞いてなかったのでガーゼの取り替え方をGoogleで探しました。手術後に説明があった気もするのですが覚える余裕もなかったので。。。

今のガーゼをみながら、同じ用にガーゼをおりたたみテープでお尻にはりました。自分ひとりだとなかなか難しいですね。

ガーゼは2枚重ねにしたものを2枚と、半分に折ったものを1枚重ねました。

ようは痔瘻の手術部分から浸出液がたえまなく溢れてくるので、それを衣類につかないようガードするためのものですね。

患部を見たら、肛門から1~2cmぐらい肉が削ぎ落とされた感じになっていて、怖かったです・・・。

痔瘻手術後の排便

排便は痛いだろうなあーと思っていましたが、手術前後に点滴で2パック半の水分が体内に注入されたため、下痢が2回ほどでました。

なので、排便時の痛みはありませんでしたね。

痔瘻手術後の診察

昼食を食べて、15時ぐらいになり翌日の診察のためホテルから電車でクリニックへ。

傷口を見てもらい、軟膏を塗ってガーゼを当ててもらいます。患部を触ったりすることはありません。

先生に軟膏の塗り方を聞きました。軟膏は、痔瘻患部が奥なので肛門に入れて注入するとのこと。怖かったら塗っても大丈夫とのことでした。

7日間、へモレックス軟膏を入れて、その後はヘモポリゾン軟膏をいれます。

他の痔の手術をしたブログで、塗るタイプの軟膏を渡されたところや、軟膏なしの病院もありましたが症状によって違うんでしょうかね。衛生面を考えたら使いきりタイプの注入軟膏が良いとは思いますが・・・・。

その後、再びホテルへ戻り安静にすごしました。

夜ご飯は、大戸屋でお魚を食べて、ロキソニンを飲んでいたのもあるのか、痛みもなく就寝まで無事にすごせました。

痔瘻手術後2日目

朝起きて痛みもありません!
ロキソニンは飲みませんでした。

ホテルのチェックアウトが11時で、帰り支度をして帰宅へ。自宅へついて洗濯などをすませて、ほっと一息。

ガーゼには浸出液がついていて、汚くなっていました。
まだお腹が緩くて下痢がでます・・・・。
トイレでうっかりガーゼをとるのを忘れてしまいガーゼがトイレに落ちたかと思って焦りました。

痔瘻手術後3日目

この日は、痛みが少しある気がしてお昼を食べてからロキソニンを飲みました。椅子に長時間座ってるのは、お尻に負担がかかって良くない気がしました。

仕事はスタンディングデスクでやってお尻の負担を減らしました。

まだガーゼに浸出液がついているので回復中ですね。排便はありませんでした。

痔瘻手術後4日目

この日もまだガーゼに浸出液がついていました。
朝起きて、お尻が少し重い感じがしたので念の為ロキソニンを飲みました。

朝から排便がきて、ちょっと硬めでしかの糞みたいな便がでたのですが、ロキソニンのおかげか、排泄時の痛みはありませんでした。

へモレックスを塗っているのですが、肛門に挿入しやすくなってます。肛門付近の肉を削ぎ落としているせいですね。

痔瘻手術後5日目

朝の排便は柔らかめで、その後若干痒みがありました。

浅い傷口の上に皮膚のようなものができてきたのですが、ちょっと弱い感じでした。皮なので取りたい気もしましたがそのままにしました。

へモレックスを塗って様子見です。

痔瘻手術後6日目

排便は柔らかめ。痛みはありません。

特に問題なしだったが、お風呂に入って1時頃に座っていたらお尻が痛くなり就寝

痔瘻手術後7日目

ガーゼに少し血がついていたので、出血していたみたいです。排便は下痢っぽい感じ。バウムクーヘンかみかんの食べすぎか・・・

痔瘻手術後14日目

ちょうど2週間たったので、クリニックへ行ってきました。1日2回排便があって、歩くと擦れてちょっとチクチクする日でした。

クリニックへいって診察は5分ぐらい。傷口も良くなってるとのこと。次は一ヶ月後に診察です。

手術創からでる浸出液は、3週間ぐらいでなくなってくるらしく、この日はかなり浸出液は少なくなっていました。地味にガーゼが面倒なんですよね。






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